10代に多い足(中足部)の痛み

こんにちは!

ご覧いただきありがとうございます(*^^*)

今日は足の甲の痛み、(特に10代の子供に多いスポーツ疾患のひとつ)について書いていきたいと思います。
 スポーツ選手に多く見られる疲労骨折のひとつに、脛骨、腓骨以下の足部を構成する骨のひとつである中足骨の疲労骨折があります。 

中足骨とは足の指の根本部分にあたるMP関節と基節骨と接続するPIP関節間にある足部を構成する五本の骨で構成されている骨の事です。 

中足骨の疲労骨折が発生すると主に足背部(足の甲部分)に少しずつ痛みを感じるようになり、放置して運動を続けているとやがて強い痛みを感じるように症状が少しずつ悪化していく特徴を持っています。 

中足骨疲労骨折は主に10代の子供に多く発症する障害ですが、運動強度の高いスポーツ競技や、足部に継続的に負荷が加わるスポーツ競技を実践中のアスリートの中には20代・30代でも発症が見られる割りと身近な骨折症のひとつです。 

病院で診察を受けるまでに至らなかったとしても、一定期間に渡り足の甲部分に痛みを感じていた経験をお持ちの方も意外と多いのではないでしょうか? 

その時の足の甲の痛みは、もしかしたら中足骨疲労骨折の前兆段階であった可能性も考えられます。 

ここではスポーツ選手であれば誰もが発症する可能性を持つ中足骨疲労骨折の発症原因と治療法について確認しておきます。

◆中足骨の場所はどこにあるの?

まずは足部の骨の構造を把握しよう
 中足骨の疲労骨折を発症する原因はいったいどのような原因が考えられるのでしょうか? 

ここではまず、足部を構成する骨格と骨の構造についてチェックします。 

足部を構成する骨は踵部分にある踵骨に接続するアキレス腱以下の部分に存在する足根骨と呼ばれる7つの骨と足の指を構成する19個の骨が接続する形で構成されています。

足.gif

 


 足の指を構成する骨は5つの中足骨、基節骨、末節骨と4つの中節骨で構成されており、中足骨は我々の目で外部から見た場合にちょうど足の甲部分に存在することが図を見ると解りますね。 

中足骨の疲労骨折を発症している場合は、この足の甲部分に腫れ症状や痛みを感じるようになる為、まずは足部の構成を把握し中足骨がどの場所に配置されている骨であるのかを把握しておくことが重要となってくる訳です。 

例えば、子供が「シューズを履くと足の甲が痛い」と訴えてきたような場合は、まさしく足の甲部分に疲労骨折、もしくは疲労骨折の前兆とも呼べる炎症症状を発症している可能性が検討できます。 

外部的な打撲や打ち身などの症状もなく、子供が足の甲に痛みを訴えるケースの多くでは、中足骨への負担が大きくなっている可能性が検討できるという訳ですね。

◆第三・第二中足骨に骨折が多く見られる原因について
 疲労骨折はその名の通り、疲労性の骨折であるため、使い過ぎや負担が継続的に加わることで最終的に骨折症状を発症する骨折です。 

転倒時などに発症する突発的な骨折とは異なり、日々の疲労の蓄積が原因となってくるため、外部の第三者はもちろん本人も骨折の発症に気がついていないケースも多いです。 

尚、中足骨の疲労骨折を発症する最大の原因は足裏のアーチ構造のつぶれや、繰り返しの衝撃による筋肉疲労が要因となって発症するケースが大半です。 

跳躍動作の着地動作やランニングなどの着地などの地面との接地の際に、足部は重力によって自分の体重の衝撃を全て受ける部分でもあり、 この衝撃を緩和する為に足のアライメントはアーチ構造となっており衝撃を緩和しているが、衝撃が継続的に加わり続けるとアーチ構造を構成している筋肉群に疲労が生じ、十分な衝撃吸収能力を発揮できなくなってきます。 

その為、中足骨の中でも最も負担が加わりやすい第3中足骨、第2中足骨に疲労骨折を生じやすくなってくるのですね。

◆治療の基本は運動制限・不安な場合は整形外科でレントゲン撮影を受けておく
 足の甲に強い痛みを感じる場合の治療法について確認しておきましょう。 

まず足の甲に違和感を感じるような場合は既に患部に炎症を生じている可能性がある為、応急処置治療としてまずアイシング処置を行います。 

アイシング処置を行なうと痛みは一時的に緩和されるが、そこで運動は再開せずにその日は安静を保つように心がける事が大切です。 

もし痛みの引いた次回の練習時に痛みが再発するようであれば、やはり疲労骨折の可能性が検討される為、整形外科でレントゲン検査を受けることも考慮しましょう。 

また既に足の甲に腫れが見られるケースや痛みがかなり強いような場合は直ぐに運動を中断し、やはり骨折の有無を確認する為に病院の診察を受ける事が大切です。 

病院では運動の継続が許可されるケースもありますが、どこまで運動制限をするのかなどの細かいことまでは指導してくれないケースもあります。

症状の程度によってケースバイケースに治療方針が全く変わるので、ご相談いただければと思います。 

実際の治療では安静を保ちながら症状の回復を見込む自然治癒力を根底とする治療が基本となり手術などを行なう事はまずないです。 

レントゲンで明らかに骨折がはっきりと映るケースではギプス固定を行なう事もあるが、多くは安静を中心とした保存療法による治療を行なう事になります。

◆足裏(拇指球近辺)の痛みの原因は?中足骨骨頭部痛の可能性
 中足骨の骨折や変形によって炎症症状を発症し痛みをもたらす障害のひとつに中足骨骨頭痛(中足骨骨頭部痛)と呼ばれる足裏の痛みを伴う疾患があります。 

この疾患は文字通り中足骨の骨頭部先端に痛みを生じる疾患で足裏の親指から小指の付け根から土踏まず部分の拇指球を中心とした範囲に痛みを生じる疾患です。 

中足骨の疲労骨折の大半は男性に多く発症するが、中足骨骨頭痛の場合は女性に多く発症し、足裏のアライメント障害や外反母趾などが原因となって痛みを生じます。 

女性スポーツアスリートの場合は、過度の運動によって足裏のアライメント構造が変形し、外反母趾症状も悪化してしまうケースがあり拇指球近辺に激しい疼痛を発症するケースも多いです。 

治療の基本はインソールなどの衝撃緩衝材を含む装具を利用する方法やシューズを自分の足の形状に合わせてオーダーする等、幾つかの方法があります。 

尚、中足骨の痛みは従来の足裏全体に敷き詰める衝撃緩衝材タイプでは靴の内部が窮屈になりより痛みを増す原因となることが懸念されます。 

その為、現在は足裏への荷重圧力を均等に分散し足の甲から拇指球近辺の痛みを軽減するように設計された中足骨専用のインソールも開発されています。 

但し、やはり最終的には根本的な外反母趾症状の治療を行わない限り改善されない難しい疾患でもある為、アライメント障害は軽視できない疾患であるとも言えます。 

中足骨疲労骨折は足背部(足の甲)、骨頭痛は足裏拇指球近辺と痛みの生じる場所に特徴があり、どちらも多くのスポーツアスリートの悩む足の障害であるため、痛みの部位を把握して置くことで、どのような疾患の可能性があるのか?とおおよその予測は立てられるようになる事から、指導者やマネージャーは症状の特徴と痛みの発症部位を把握しておくことが大切ですね。

競技を続けていいのかの判断や、病院に行くべきかの判断に迷った時はまずご相談ください!

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野球選手の投球障害について

こんにちは!

全国各地で甲子園を目指した熱い戦いが繰り広げられていますね!

今日は毎日毎日厳しい練習や試合によって負担のかかる、野球選手に多い投球障害について書いていきたいと思います。

 

★投球動作の危険性              

まず、投球動作というものは、ものずごく肩や肘にとって悪いものだという認識が必要です。

わずか、0.139秒という短い時間の中で、静止していたボールに150km/sec近いスピードまで力を伝えることになるのですが、ボールをリリースする瞬間には950Nの引っ張られる力が肩関節に作用し、ボールがリリースした後には1090Nの圧迫される力が肩関節に作用するとされています。

成人の前方関節包の強度が800~1200Nとされているので、投球する度に壊れるギリギリの力がかかっていることになります。

ちなみに、1N(ニュートン)は、だいたい100gの物を持ったときの手に感じる力ですので、投球する度に約100kgの負荷がかかっていることになるのです。

この負荷に耐えるために、体は微妙なバランスで投球フォームを形成しています。

しかし、コンディショニング不足や疲労などからフォームが乱れてくると、この100kgの負荷が関節を壊し始めてしまうのです。

これは、野球に限らず、ハンドボールやバレーボール、テニスなどボールを上から投げたり打ったりするスポーツに共通して言えることです。              

 

★運動連鎖(kinetic chain)           

投球動作は、足のつま先から手の指先まで協調した動作によってなされ、この連続した動作を運動連鎖と呼んでいます。

肩や肘にかかる負担が最小限の状態で、速いボールを投げるためには、下半身から体幹、肩甲帯、上肢、指先へと連続する効率の良いスムーズな運動連鎖が必要となります。

しかし、コンディショニングの不良や、オーバーユースによる疲労、スキル不足などによって、運動連鎖の上流にあたる部位の機能が低下すると、その下流にあたる部位では、上流での機能低下を補おうとするためにストレスが増大し、障害発生につながります。

特に股関節や体幹、肩甲骨周囲に問題が生じることで、肩や肘に過剰な負荷がかかり障害が発生している場合が多いです。                    

下半身から体幹、肩甲帯、上肢、指先へと連続する効率の良いスムーズな運動連鎖により、肩や肘にかかる負担が最小限の状態で、速いボールを投げることができます。            

★肩や肘の障害につながる機能障害           

最も肩や肘の障害に直結するのが肩甲帯の機能障害です。

具体的には肩甲骨周囲にある筋肉の硬さや弱さのために、投球動作中に肩甲骨が適切な位置に動くことができなかったり、上肢を支えるだけの安定性がなくなっている状態です。

ボールへ与えるエネルギーの半分は上肢と肩から与えられますが、残りの半分は下肢筋力と体幹回旋力から生み出され、肩甲骨を介して上肢へ伝えられます。

この力の伝達の要である肩甲骨がうまく機能しなくなると、下肢と体幹で生み出された大きな力が効率よくボールに伝わらないだけではなく、肩や肘に無理なストレスをかけてしまい障害を起こします。           

次に問題になるのが股関節の機能障害です。

股関節が硬くなったり安定性が低下すると、軸足で上手く立てなくなり、バランスを崩したりフォームの始動が乱れたりします。

また、ステップ足への並進運動が乱れたり、体が開きやすくなります。この結果、運動連鎖が乱れ肩や肘に負荷がかかることになります。           

体幹の機能も重要です。

胸腰椎の柔軟性が低下していると肩甲骨の動きも低下します。

パフォーマンスの高い選手は、投球時に背中がきれいにしなっていることからも体幹の柔軟性や筋力の重要性がわかります。                                                     

パフォーマンスの高い選手は、投球時に背中がきれいにしなっています。                                    

★機能障害と投球フォーム           

悪い投球フォームの代表として「肘下がり」や「体の開きが早い」などがあります。                    

機能障害の原因           

これらの機能障害の原因は投球動作自体にあります。

はじめに説明しましたが、ボールを投げる度に肩には約100kgの負荷がかかります。

また、ボールが手を離れた直後には、肩甲骨周囲の筋肉に強い遠心性収縮が起こります。

遠心性収縮とは筋肉が伸ばされながら収縮することですが、筋肉に負担がかかりやすく微少な損傷を引き起こすとされています。

これらの負荷や微少な損傷の繰り返しによって、肩甲骨周囲の筋肉を中心に過緊張や短縮、筋萎縮などが生じ機能障害が生じることになるのです。

特に、体が発達段階にある青少年ではこの反応が顕著です。

この機能障害を防ぐには、日常の練習でのウォーミングアップやクールダウンなどのメンテナンス、練習以外での筋力強化や柔軟性アップなどのコンディショニング、投げすぎなどのオーバーユース防止、スキル向上などが重要になってきます。

しかし、投球動作の危険性を意識して機能障害の予防をしている選手や指導者はわずかだと思います。

その結果、肩甲帯や股関節などの機能低下に気がつかないままスポーツ活動を続けてしまい、肩や肘に障害が起きてしまうのです。                    

★投球障害に対する治療           

治療の中心はリハビリになります。

初めて来院された選手の肩や肘には強い炎症が生じている場合が多いので、まずは局所の炎症を抑える治療を行います。

具体的には、投球など痛みのでる動作は中止してもらい安静にしてもらいます。

機能障害が改善していない状態で投球を続けていては、いつまでたっても炎症が落ち着かないからです。

炎症が強い場合は、内服薬や外用薬を併用したり注射を行うこともあります。

局所の炎症コントロールと平行してリハビリを行います。

投球障害の原因は肩甲帯や股関節、体幹の機能障害によることがほとんどですので、リハビリによって機能改善をはかっていきます。

リハビリによって肩甲帯や股関節などの機能が改善してくると、投球をしても肩や肘に無理がかからないない状態になりますので、少しずつ投球を開始していきます。

スポーツ復帰の過程で、再び肩甲帯や股関節機能が悪化する選手もいますので、完全復帰するまではコンディショニングのサポートをしていきます。           

ほとんどの投球障害がリハビリのみで治りますが、中にはリハビリによって肩甲帯や股関節機能が改善したのにもかかわらず痛みが続く選手もいます。原因として、腱や靱帯、軟骨などの損傷が問題になっている場合は、関節鏡を用いた侵襲の少ない手術を行って損傷している組織を修復します。                                                      
★投球障害肩         

ほとんどが、機能障害による運動連鎖の乱れによって肩関節に無理がかかり、関節内や周囲組織に炎症がおこっているだけで、腱や靱帯、軟骨などに損傷を伴うことはまれです。

しかし、治療が遅れると損傷が起こる場合があります。

肩専門医の間でも混乱するほど、いろいろな病名や病態が提唱されていますが、ここでは有名なものだけを説明します。                

上方関節唇損傷(SLAP lesion)         

SLAPとはSuperior Labrum Anterior Posteriorの略で、1990年にSnyderが4つのタイプに分類して提唱した病態です。

関節唇とは臼蓋の周囲にある軟骨のひだのことで、特に上方の関節唇には上腕二頭筋の長頭腱が連続しているためにストレスを受けやすい部位と言えます。                                                

1990年にSnyderが4つのタイプに分類して提唱した病態です。                     

発症メカニズムとしては、Peel backメカニズムというものが提唱されています。

投球フォームのコッキング後期にて、肩甲骨の後傾不足や胸椎の伸展不足が生じていると、肩関節は過度の外旋を強いられることになります。

すると、上腕二頭筋長頭腱による牽引力やねじれの力が上方関節唇に強く働き損傷されるというものです。                                                 

コッキング後期での、肩甲骨の後傾不足や胸椎の伸展不足が誘因となります。              

もう1つの病態としては、インターナルインピンジメントというものが提唱されています。

これは次の腱板関節包面断裂のところで説明したいと思います。         

治療はリハビリを中心にすすめていきます。

ほとんどが、リハビリによって肩甲帯や体幹、下肢の機能改善が得られると症状は改善します。

しかし、機能改善が得られたにもかかわらず症状が残存する場合は手術を行います。

手術は関節鏡を使用することで体に負担をかけずに、上方関節唇の損傷部を修復します。                

腱板関節包面断裂         

投球障害では、腱板が全部断裂することはまれで、関節側のみが部分断裂をおこすことが多いです。         病態としては、インターナルインピンジメントというものが提唱されています。

インピンジメントとは「衝突」という意味なのですが、関節内で腱板の内側と後上方関節唇が衝突し擦れ合うことで腱板断裂や関節唇損傷が生じるというものです。

投球動作中、上腕骨の軸が肩甲骨面の傾きと一致していると肩関節には無理がかからないとされています。しかし、肩甲骨や胸椎の動きが悪くなったり、腱板筋群(インナーマッスル)の筋力が低下すると、上腕骨軸が肩甲骨面から外れてしまうことになります。

これは、hyperangulationまたはopeningといわれる現象ですが、前方関節包が引き伸ばされることで、上腕骨頭が前方へ偏位し、インターナルインピンジメントを引き起こすとされています。                                             

肩甲骨や胸椎の動きが悪くなったり、腱板筋群の筋力が低下すると、上腕骨軸が肩甲骨面から外れてしまいます。

その結果、前方関節包が引き伸ばされ、上腕骨頭が前方へ偏位します。

また、インターナルインピンジメントに似たような病態が肩関節後方組織の拘縮によっても生じます。

後方関節包や靱帯、後方筋群に拘縮が生じると、骨頭の回旋中心が後上方に偏位します。

この骨頭の偏位は前方関節包を引き延ばすことにつながり、過度の外旋によるpeel backやインターナルインピンジメントによって腱板損傷や上方関節唇損傷が生じます。                                    

肩後方要素の拘縮             

骨頭の回旋中心が後上方へ偏位しするために、前方関節包が引き延ばされ不安定な状態になります。

                      

治療はやはり、リハビリが中心になります。

他の投球障害と同様に、機能改善が得られたにもかかわらず症状が残存する場合は手術を行います。

手術は鏡視下腱板修復術を行います。                

上腕骨近位骨端離開 (Little leaguer's shoulder)         

少年野球をやている子供達が肩を痛がる場合は、ほとんどがこれです。

成長期の子供達の上腕骨頭には成長軟骨の層があります。

この部位は力学的に弱いため、肩に負荷がかかるようなコンディションで投球を続けると損傷し離開していきます。                       

上腕骨近位骨端離開             

患側では、健側と比較して成長軟骨の層が拡がっているのがわかります。          

 

治療は、他の投球障害と同様にリハビリが中心となります。

投球を中止すれば痛みは良くなりますが、肩に負荷がかかる原因となっている肩甲帯や体幹・下肢の機能障害が改善していなければ、投球の再開で再発することになります。

なので、局所の安静による成長軟骨の修復と同時に、リハビリによってコンディショニングを行います。

子供は組織の修復力もリハビリに対する反応も良いので、リハビリのみで完全復帰できます。

手術を行うことはありません。                                                  

野球肘       

肩の投球障害と同様に、コンディショニング不足の状態で投球を繰り返していると発症します。

特に、肩甲骨周囲の筋肉が硬かったり、筋力が低下している状態だと上腕骨の挙上不足、いわゆる「肘下がり」の状態になってしまいます。

この「肘下がり」の状態では、肩関節の外旋可動域が小さくなったり、腕の軌道が外回りになるために、肘に過剰な外反ストレスがかかります。

成長期のやわらかい軟骨などに、この過剰な外反ストレスが繰り返し作用することで野球肘が発症します。       野球肘には、内側型、外側型、後方型があります。

もっとも多いのは内側型ですが、リハビリで良く治ります。

それに対して外側型は、頻度は少ないのですが進行例には手術が必要になることもあり、注意が必要です。            

内側型       1960年にBrogdonがリトルリーグ肘として提唱したものが有名です。

これは、内側上顆骨端線離解、内側上顆裂離(内側上顆下端剥離骨折)、内側上顆下端の分節化が含まれています。

内側上顆には屈筋回内筋群や内側側副靭帯が付着していますので、投球時に過度の外反ストレスが繰り返されると内側上顆に牽引力が働き、上記の障害が発症します。

これらの障害は、骨・軟骨が未成熟な少年期に発症します。

骨の成長が終わったあとの高校生以上では、骨よりも靱帯組織の方が相対的に弱くなるので内側側副靱帯の損傷が起こります。                                    

内側型野球肘の発症メカニズム             

内側上顆には屈筋回内筋群や内側側副靭帯が付着していますので、外反ストレスにより内側上顆に牽引力が働き内側上顆や内側側副靱帯に障害が生じます。                       

内側型野球肘の中で最も頻度が高いのは、内側上顆裂離です。

少年野球をやっている子供達の20%が罹患していると言われています。                        

内側上顆裂離             

患側で、内側上顆の裂離を認めます。          

             

治療は、投球障害肩と同様に、急性期は局所の安静のために投球制限を行います。

それと同時に、リハビリを開始し、肩甲帯や体幹・下肢の機能障害を改善することで、投球動作を行っても肘に負荷がかからないようなコンディションを作り上げます。

局所の炎症が落ち着いたら、少しずつ投球を再開します。

ほとんどがリハビリを中心とした保存療法でスポーツ復帰が可能です。            

外側型         

上腕骨小頭離断性骨軟骨炎が問題となります。

少年野球をやっている子供達の約2%に発症すると言われています。

内側型野球肘に比べて頻度は低いものの、治療が遅れると手術が必要になることもあります。

また、放置例では将来の変形性肘関節症につながるので注意が必要です。

発症のメカニズムとして内側型と同様に繰り返す過度の外反ストレスによって、上腕骨小頭に圧迫力と剪断力が加わることで、軟骨下骨髄の壊死が進行し、二次的に関節軟骨に亀裂、変性が発生すると言われています。

また、遺伝的要因などの内因的因子も指摘されています。                                   

 離断性骨軟骨炎の発症メカニズム             

外反ストレスによって、上腕骨小頭に圧迫力や剪断力が加わることで骨・軟骨の障害が生じます・                       

離断性骨軟骨炎は透亮期、分離期、遊離期の順番で進行していくとされており、この病期と骨年齢によって治療方針を考えることになります。                       

離断性骨軟骨炎の病期分類             

透亮期、分離期、遊離期の順番で進行していきます。          

             

治療は、専門家の間でも意見が分かれているところです。

一般的には骨年齢が若く再生能力の高い透亮期に対しては保存療法を、骨年齢の高い症例や、分離期以降では手術を行うことが多いようです。

しかし、これらの方法では長期の安静期間が必要となりスポーツ復帰が遅れてしまいます。

または、スポーツ復帰はしたもののパフォーマンスが落ちてしまったり、痛みが再燃したりしてスポーツの継続をあきらめてしまうこともあります。

私たちは全ての症例に対し積極的保存療法を行い、早期のスポーツ完全復帰を目指しています。

従来は手術が必要とされていた症例であっても、しっかりとリハビリを行い肩甲帯や体幹、下肢機能の改善が得られれば、最低限の安静期間で、スポーツを継続しながら病巣部が修復することができるのです。

投球障害の予防のために               

投球動作は肩や肘にとって危険な動作だという認識を、選手や家族、指導者が持つ必要があります。

特に骨・軟骨が未熟な子供達にとっては投げすぎに注意する必要があります。

 

外来で、野球やソフトボールをやっている子供達を診察すると、いかにコンディショニング不良の子供達が多いかを実感します。

病院を受診した時には、すでに症状が出現しているため、治療のために練習を中止しなくてはなりませんし、リコンディデョニングにも時間がかかります。

中には、病巣が進行しており、手術が必要となる子もいます。

このような子供達を減らすためには、現場への働きかけが必要ではないかと考えます。

自分の体の状態を意識し、それを調整(コンディショニング)する方法を子供達と指導者、保護者に伝えることで、ケガや障害を防げるだけでなく、選手のパフォーマンス向上とチーム全体のレベルアップにも貢献できると考えています。

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バレーボール 肩の痛み 治療

 

 

こんにちは!

今日は、バレーボールでの肩の痛みについて書いていきます。

 

バレーボールでの肩の痛みはオーバーユースによるものです。

アタックの動作は野球に比べると大きく空中で重いボールをヒットします。

すると手は打点で止まってしまいそれまで動いていた

肩の筋肉や腱の動きもそこでストップする非生理的動作です。

こういった不自然な使いすぎで肩を上げる筋肉、

腱が徐々に磨耗して関節を安定させている腱版を損傷してしまいます。


対処法としてはストレッチが有効です。

肩のストレッチにはぶら下がりが最も有効です。

また肩の筋肉を強化するため2キロくらいの軽いダンベルを使ってトレーニングするといいです。


スパイクやサーブを強くするには
強いスパイクを打つには、速い腕の振りを生み出す腕・肩や体幹の筋力を鍛えることが必要です。

ストレッチと同様に練習後に、肩の熱や痛みをとることも大切です。



 
   
     
   スポーツ愛好者〜トップまで、慣れるのにややコツがいりますが、強度により高い効果が得られます。  
     
   
     
 
個々の体力に合わせて、比較的軽度のものから強度の高いエクササイズがおこなえる。(比較的、筋力の強い競技者向き)
バーベルなどに比べて片方ずつおこなえる、一つの動作中に他の動作を組み合わせるような動きが可能である。
ダンベル自体に重量があるため、アイソメトリック(等尺性収縮)運動などにも応用しやすい。
動作の入りはじめに負荷(初動負荷)が大きく、実際のスポーツ競技に近い筋力を養える。
 
     
 
@ フロントレイズ1
(真っ直ぐ自然な基本姿勢)1〜3kg 15回×1セット
 
A フロントレイズ1-2【肩関節屈曲】:三角筋前面・棘上筋(1の姿勢から親指を上に向け、腕を前方に肩の高さまで挙げた後、同様にゆっくりと戻す)
     
B サイドレイズ
1(真っ直ぐ自然な基本姿勢)1〜3kg 15回×1セット
 
C サイドレイズ1-2【肩関節外転】:三角筋・棘上筋
(1の姿勢から手の甲を上に向け、腕を肩の高さまでゆっくり挙げた後、同様にゆっくりと戻す)
     
D ダイアゴナルショルダーリスト1
(真っ直ぐ自然な基本姿勢=手の甲は前向き)1〜3kg 10回〜×2セット
 
E ダイアゴナルショルダーリスト1-2:棘上筋・三角筋後面(1の姿勢から身体のやや前方に小指を上に向けた状態で肩より少し低い位置までゆっくり挙げ、ゆっくりと戻す)
     
F シーテッドフロントプレス1
(基本姿勢=背筋を伸ばして座る)2〜3kg 15回×2セット
 
G シーテッドフロントプレス1-2:上腕三頭筋・三角筋前面(1の姿勢から肘が体側をこするようにゆっくりと前に挙げ、ゆっくりと戻す)
     
H ベントオーバーテークバック1
(基本姿勢=台に手を置き約90°前屈、手の甲を外に向け軽く曲げた左膝に寄せる)1〜3kg 10回〜×2セット
 
I ベントオーバーテークバック1-2:棘下筋・三角筋・広背筋・菱形筋(1の姿勢から肩甲骨を引き寄せ、肘を締め、肩の位置よりも高くならないように注意しながら、フィニッシュでは外旋位を意識する=肘より手首が高い意識)
     
 
J アームカール【肘関節屈曲】:上腕二頭筋(胸くらいの高さでゆっくりと肘の曲げ伸ばし、手首を使わない)1〜3kg 10回×2セット〜
 
K トライセプス【肘関節伸展】:上腕三頭筋(肘を肩より高く置いて、ゆっくりと肘を伸ばす、手首を使わない)1〜3kg 10回×2セット〜
     
 
L インワードローテーション【肩関節内旋】:肩甲下筋(横向きに寝て下にした肘を90°曲げ、手のひらは上向き、ゆっくりと持ち上げゆっくり戻す)1〜3kg 10回〜×2セット
 
M アウトワードローテーション【肩関節外旋】:棘下筋・小円筋(横向きに寝てやや体重を前に、肘は90°で固定し、手の甲は上向きでゆっくりと持ち上げゆっくり戻す) 1〜3kg 10回〜×2セット
     
 
N リアサイドレイズ【肩関節外転】:三角筋後面・菱形筋(うつ伏せに寝て手の甲を上に向け、肩より高くならないようにゆっくり挙げゆっくり戻す)1〜3kg 15回×1セット
※15.の動作でスタートからフィニッシュ時にまで内旋位(腕を内捻り)で行う方法もある
 
O ダンベル肩ストレッチ1
(仰向けに寝てダンベルを持った肘を90°に曲げ、肩の延長線上に肘を置く)20〜30秒×2回
 
     
 
P ダンベル肩ストレッチ2
(16の姿勢からダンベルの重みを利用して肩を外旋させる)20〜30秒×2回
 
Q ダンベル肩ストレッチ3
(仰向けに寝て手のひらは上向き、ダンベルを持った手を140°の方向へ)20〜30秒×2回
     
 
R 肩ストレッチ1
(台に肘を伸ばして真上方向に手を付き、ゆっくり肩を入れるように腰を落としていく)20〜30秒×2回
 
S 肩ストレッチ2
(肘を90°曲げて前腕部が台に触れるように手を付き、ゆっくり肩を入れるように腰を落としていく)20〜30秒×2回
     
 
 肩ストレッチ3
(肘を胸に押し付けて、肩の後側面を伸ばす)20〜30秒×2回
 
 肩ストレッチ4
(肘を頭上方向へ引き寄せて、脇から体側を伸ばす)20〜30秒×2回
 
     



バレーボール選手に多い肩の障害は「動揺肩ルーズショルダー」です。

もともと肩の関節が緩い人、弱い人に多く、スパイクを打つと肩が痛くなります。

特に青少年は肩に負担がかかりすぎて肩痛や亜脱臼の原因になります。

また、「肩関節亜脱臼症」は無理な体勢や打ちすぎで疲労がたまってくると起こる亜脱臼で、

いわゆる"外れる"感じがあるものです。

「腱板損傷(ローテーターカフ損傷)」は肩の酷使によって、肩を上げる筋肉や腱が受ける損傷。

「インピンジメント症候群」は肩の中で腱が骨に当たって引っかかる障害です。


当院の治療としては

肩のインナーマッスル強化と柔軟性の向上を同時に行い、

足のバランス調整などを行っていきます。

お困りの方は 早めにご相談ください。

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やり投げについて

こんにちは。
今回はやり投げについて書いていきたいと思います。

【助走と踏込】
助走スピードが速いほど飛距離が長くなります。

投射の4〜6歩前で投射姿勢に構える、つまり、やりを引いて後傾すると、身体は横を向くことになりますので、助走を続けるにはクロスステップを行うこととなり、スピードダウンを強いられます。
投射技術の向上とともに、クロスステップによる減速を抑える努力が必要となります。

右投げの場合、右足が最後の1歩前で着地するときには左足はすでに前方に移動しており、身体の後傾は20度ほどにまでなります。
左脚を前に出すときには右膝を曲げ、投射に向けて重心を低くします。
クロスステップの最後の1歩を大きくとると、上半身と下半身のねじれ動作を大きくとれるので、やりを押し出す距離が長くとれます。

やり投げの最後の踏込は「突っ張り型」と「引っかき型」との2種類があります。
「突っ張り型」は、踏込脚で助走にブレーキを掛け、上体の起こし回転を利用して投げを行います。
「引っかき型」は、投げ出しとともに踏込脚を強く後方へ蹴ることで、やりの初速度に助走スピードを加えようとする投げです。

(上体の起こし回転とは、助走後、身体が踏切に移行し、その結果、脚が急に停止するために起こる踏切脚を軸とした身体の回転のことです。)

【構え】
構えでは、2つの軸の回転により、やりにスピードを与えます。
ひとつは、左足の着地点を通る水平軸を中心とした身体全体の前方への回転です(起こし回転)。
もうひとつは、右肩の縦軸を中心とした前方回転です。投射直前および動作中に左腕を身体に引き寄せておくと、縦軸に対する回転の速度が増加します。

左脚は着地したら素早く曲げますが、やりを力強く押し出すときにまっすぐに伸ばします。

胸を突き出して後ろに反り返り、肩から手先へと力を伝達させて投射に向かいます(肘を先に出し、手は投射直前まで後方に維持します)。

【投射】
野球等の場合、身体の前方のなるべく遠いところまでボールを持ち続けてリリースしますが、やりの場合のリリースポイントは頭の上です。
ですから、リード足の接地(ブレーキ)のタイミングが早くなりますし、構え動作の時の後傾も大きくなります。

リリースの瞬間は、投げるというよりも、ビンッと弾き飛ばす感じになります。(感覚的な表現ですが、ここが最大のポイントです。)

また、投射時に、やりにスピンを掛けることによって、やりは、ぐらつかず安定しながら、真っすぐ飛んでいきます。

【力学】
やり投には、空気力学が関係します。
@投射速度 A投射角度 Bやりの迎え角 C空気抵抗
の4つを意識します。

このうち、最も影響するのが@投射速度です。
助走の開始とともに、やりには水平方向への速度が加えられます。つまり、やりの速度は、最後の腕の振りの速度よりも、身体全体の速度が大事になるということです。
コントロールできるギリギリの範囲内で助走をし、その助走スピードを損なうことなく、腕の振りのスピードを加える訳です。

A投射角度・B迎え角については、いろいろな状況下でやりを投げ、成功と失敗を繰り返して、身につけるしかありませんが、平均すると、投射角36〜37度、迎え角4〜5度といったところです。

C空気抵抗については、やりの構造を理解する必要があります。やりは、距離に応じて調度よく先から落ちるように設計されています。
つまり、80m用、70m用、60m用、50m用と距離設定があります。これは、やりの重心から後ろの表面積の違いによって生じるものです。やりの選択にも留意してみてください。

【迎え角】
「迎え角」とは、やりの側面と投射時に受ける「相対風」の向きとの間にできる角度のことです。
「相対風」とは、投射速度によって、やりが受ける風と、そのときに吹いている風を組み合わせたものです。

この迎え角を上手く使うと、やりは放物線とは異なる飛行曲線を描きます。
空気を捉えて飛んでいくとき、やりの上方の空気は下方の空気よりも速く流れ、上方の空気圧が減少して揚力が生じ、上に浮きあがっていく訳です。

やり投げは体の使い方、リリースのタイミング、槍の角度といった様々な部分で飛距離が変わる難しい競技です。
一般の人では槍を持って助走を取ることでさえ難しいです。

投げることに関してはただ投げるだけとお思いになる方もいますがそんな簡単な物でなく日々の練習が無ければできない競技です。
是非、見る機会があればやり投げという種目に興味を持っていただければと思います。

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リトルリーグ肩

こんにちは。
今日はリトルリーグ肩について書いていきたいと思います。

 

リトルリーグ肩

 

骨の端には軟骨があります。

レントゲン写真を見ると、
この骨と軟骨の境目には線が
入っているように見えます。

この線を骨端線といいます。

子どものころは軟骨が伸びることで
骨が成長し、身長や手足が長くなります。

成長は中学生くらいまでつづきます。
成長が止まると、骨端線が閉じて
骨が伸びなくなります。

投球動作を行なうと、肩にねじれの力
と引っ張りの力が加わり、

それが繰り返されると骨端線が
傷ついて痛みが出たり、

ひどい場合には軟骨が
はがれたりすると言われています。

とくに小学生の選手に起こった
骨端線離開を「リトルリーグ肩」
と言います。

リトルリーグ肩では、
投球動作をすると肩が痛み、
放っておくと投球後も痛みが続きます。

この場合も、痛みの原因は骨よりも、
むしろ硬化した筋肉にある場合が
ほとんどです。

また筋肉を柔軟にすることにより、
骨にかかる負担が少なくなり、
血流も促進されるため、
痛みの改善が早くなります。

しかし、間違っても、自己流で
マッサージやストレッチを
しないことです。

患部にかえって負担をかけてしまい、
痛みが取れづらくなります。

発症してから間もない場合だと、
1ヶ月もかからずに練習に
復帰することができます。

けれども、痛みをガマンしながら
投球をつづけると、その分
完治までに時間がかかるようになり、

ひどくなると何ヶ月も投球が
できなくなることもあります。

まずは専門家に相談をしてください。

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正座をすると膝が痛い 正座は膝に悪い?

正座は膝に良くない?  

膝の痛みやそれに伴う可動域制限(膝を曲げられない)を訴えて来院される患者さんの中には、既に整形外科などを受診していて、「正座は膝に良くないからやらないように」と指導されている方が多いようです。 

この様に指導されている方の中には、「正座は膝に良くないからやらないように」という言葉から、「正座は膝にとって悪いことだ」と捉えている人も多いように感じます。

 

実際はどうなのでしょうか・・・? 

 

膝が正常な状態であれば、通常は、当たり前に正座が出来ます。 

長時間正座を続けると、膝周辺の循環が悪くなりますので、それに伴う悪影響は考えられるところですが、短時間であれば、正座をすることによって大腿部(もも)の前側の筋肉がストレッチされたり、座位での腰への負担が軽減したりなど、良い面もあります。 

ですから、膝が正常(正座をして痛くない)なら、日常生活のなかで正座をすることに関しては、全く問題が無いと思います。 

※オスグットなど、子どもの膝痛予防に、大腿部前面のストレッチの目的で勧めたりもしています。

膝に痛みのある場合は・・、「正常ならば、正座が出来て当たり前」ですので、正座が出来るか出来ないかと言うことが、膝の具合を判断する1つの目安になります。 

正座をするように膝を曲げていくと、痛みが出たり、膝の周囲筋肉が張ったり、腫れぼったさを感じたりなど、なにか症状が有れば、その症状を引き起こす原因(膝関節が変形したり、膝周辺の筋肉に緊張が生じたり、何らかの原因で膝周辺に炎症が生じていたり、その炎症によって水がたまっていたり、等々)があるということです。 

そのような場合に、痛みなどの症状を我慢して無理矢理膝を曲げて正座をしようとするのは、確かに良くないことだ思います。 

※正座に限らず、痛みなどの症状を強く感じる動作を我慢しながら行うことは基本的に良くありません。

 

出来るだけ可動域は維持したい。 

痛みなどの症状を我慢して無理矢理膝を曲げて正座をしようとするのは良くない」からと言って、座る際には必ず椅子をつかい、90度くらいまでしか膝を曲げていないと、最初、「正座をすると痛い」だったのが、「90度以上曲げようとすると痛い」に変わってきたりする場合があります。 

つまり、正座をしなくても、かばって動かしていないと可動域が減ってしまう(症状としては進んでしまう)と言うことが起きてしまいます。 

そうならないために 当院の施術では、主に膝周辺の筋肉の状態、膝関節と共に股関節や足関節の動き調整することで、膝の可動域を改善して、痛みや違和感がなく正座が出来る状態を目指していきます。 

(膝の状態によって、正座が出来るようになる人、正座は出来ないけど可動域が広がる人など、回復具合は個人差があります。) 

違和感なく正座が出来るようになれば、その状態を維持していけるように、日常生活では普通に正座をしてもらって構いません。 

正座時、多少の違和感が残る人でも、お風呂の湯船の中など体重の負担がかからない状態で正座の練習をしてもらったりしています。 

「膝の可動域を改善して、痛みや違和感がなく正座が出来る状態に戻る」かどうかは、正座での症状が出るようになってから、時間をおかない方が回復しやすい傾向がありますので、出来るだけ早めのご来院をお薦めします。

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首肩こり・五十肩・パニック障害などの原因となる首深層筋の治療

こんにちは!

ご覧いただきありがとうございます(*^^*)

今日は首の深層筋(インナーマッスル)と表層筋の治療法について書いていきたいと思います。

■パソコン病・五十肩・パニック症など多くの慢性病は、首のコリが原因

パソコン病や五十肩・パニック障害・慢性頭痛・肩コリ・慢性疲労症候群・疲れ目・眼精疲労・ムチウチ症など多くの慢性病は、首のコリが原因になっています。

■慢性病の首コリは深層筋のコリ 

しかもそのコリは、表面にある動きを担当する表層筋に出てくるものではなく、深層にある首や頭を支える働きをする深層筋(インナーマッスル)に現れてくるコリなのです。


■頭を支えている首と天井を支えている柱の関係

首は、ボウリングの玉と同じくらいの重さを持つ頭(約7kg)を支えなければいけません。

家の天井を支えている柱をイメージしていただければ、よく分かると思います。
天井を支えている柱がまっすぐなら支えることができますが、柱が曲がっていたらどうなるでしょうか?

天井を支えることができず、天井は崩れてきてしまいます。
首も同じで、首が頭を支えるような角度になっていれば問題ありませんが、首が曲がっていたら首に負担がゆき、まずは首にコリが現れます。
そのコリは、明らかに首を支える働きをしている深層筋に出てくるコリです。

■現代人はカメ首猫背

下向き現代人は、パソコン作業をはじめとするデスクワーク、子供もゲームや携帯電話を使っていて、首が本来の角度より下向きになっています。
本来は、アゴをひいた位置で、首の後ろがまっすぐで仙骨がまっすぐに立っているのがホームポジション(仕事をする時に姿勢)です。

しかし現代人は、アゴがあがり、首が斜めになっている「カメ首猫背」と呼んでいる姿勢や、アゴが下がり、首筋が下向きになっている人が多くなっています。


■ムチウチとパニックの首コリ

また、ムチウチ症は、事故で頸椎(特に一番)が損傷したために首のコリが出てきています。パニック障害は、恐怖心や不安などによって首がすくんでいるため首がこっています。
慢性頭痛の方も首のコリが取れないために頭痛が現れているのです。
このように、首の深層筋(支える働きをする筋肉)のコリが、治りにくい慢性病を引き起こしていることが分かってきました。


■深層筋コリの真の原因は

ではこのコリをどう治してゆくかということです。

深層筋は、骨を支えていますから骨についているのが特徴です。

実は真の原因は、筋肉が骨についている(付着部)ポイントにあります。
骨についているところからコリが発生していきます。

慢性になるとそのコリがゴマ粒から米粒〜小豆粒〜大豆粒という感じで大きくなってゆきます。


■深層筋のコリが骨についている点が治療ポイント実は、治すときは、最初に出来たコリの原点である、骨についているポイントを治療するのがコツです。
コリが慢性化していれば、コリの現れている、深層筋が骨についているポイントが硬くなっています(硬縮と呼びます)。

最もひどくなっていると、そこに鍼をしても感じない(マヒしていると呼びます)状態になっています。


■深層筋のコリがほぐれると症状が消える

ですから根本的な治療は、骨についている付着部のコリのポイントをほぐしてゆくことです。
付着部がマヒしていたら鍼を骨にあてて、マヒをとってゆき、鍼が感じる状態にまでしてゆきます。

すると、その深層筋のコリはほぐれ、首がより正常な状態となるため、そのコリから起きていた症状も消えてゆきます。
■これが「骨鍼」と呼んでいる方法による首の治療法です。
■首のコリは脳に影響を与えて、脳症状を出す首のコリが肩や背中、手足のコリと根本的に違うのは、首は脳に近く、身体全体をコントロールする神経や血管が通っていることです。
特に後頭骨と頸椎の間は、その奥に延髄があるため、ここにコリができると、脳に影響を与えて、めまいや目の症状(二重に物が見える)、うつ、不安などの脳についての症状があらわれてくると思われます。

■交感神経の緊張が取れる首のマッサージ鍼を使わないで首の深層筋を治療するとき、あるいは首の緊張をとってリラックスするときは、首の深層筋マッサージが有効です。

首は人間のからだの中で最もデリケートな部位です。

ですから、首のマッサージや首の鍼、首へのカイロプラクティックや整体など、首への有効な施術は、一番、難しいのです。
しかしうまくマッサージされると、一番、気持ちのいい部位でもあります。

犬や猫でも首筋をなでられるとうっとりするでしょう。
すでに述べたように首の筋肉がこってくると、交感神経が緊張します。

交感神経が緊張すると、イライラしたり高血圧になったり、頭痛、眼精疲労などさまざまな症状があらわれます。
■深層筋マッサージ

それでは、深層筋マッサージのやり方を解説します。
(1) 患者は仰向けで、術者は間やの頭上に位置する。両手を首の下に入れ、首を包むようにする。
(2) 患者の首の下に入れた手を頸椎のきわに置き、指を立てて、頸椎きわ(骨に筋肉がついているポイント)を患者の頭の重さで刺激する。
(3) 指を頸椎1番(手では触われない)のある後頭骨と頸椎の間に立てて、そこにコリがあれば、コリを骨からはがすようにして、コリをほぐす。
(4) 頸椎棘突起から指一本分外側に2側ラインがあるので、そこにコリがあれば(3)と同様にコリを骨からはがすようにして、コリをほぐす。

深層筋マッサージを受けていただくことができますので、ご希望の場合はご来院ください。 

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初心者ランナーの膝の痛み

 

こんにちは 

今日は初心者ランナーの膝の痛みについて書いていきます。

 

何故膝が痛くなるのか!?


走るという動作は着地時に自分の体重の3倍の衝撃が加わります。

初心者の方は基礎体力や筋力が備わっていないうちに、いきなり
走り始めてしまい膝を痛めてしまうのです。

初心者が陥りやすい膝の痛みは、特にお皿の周辺です。

初心者は走る前に衝撃に耐えうるある程度の筋力を付けておく
必要があります。

 

防止法

1.ウォーキングから始める
初心者は、まずウォーキングをみっちり続けることをおすすめします。
最初は走ることはせず、ウォーキングを数十分行って終了します。

それを何日かあるいは何週間か続けて基礎体力が付いてきたら
ランニングに移行します。

ランニングも最初のうちはあまり無理をせず、短めの時間・距離で
行い、急激ではなく徐々に走る時間・距離を伸ばしていくようにします。

ウォーキングの途中にランニングを取り入れるなど交互に行うことに
よって、徐々に慣らしていくのが良いでしょう。

 

2.下半身の筋力を強化する
筋力トレーニングを行って、ランニングに加わる衝撃に耐えうるだけの
筋力も付けるようにします。

スクワットはキング・オブ・トレーニングと言われるくらい代表的で
効果的なトレーニングです。スクワットで下半身をまんべんなく鍛える
ことが出来るのでおすすめです。

3.ウォーミングアップ・クールダウンを徹底する
ウォーミングアップは関節や筋肉の柔軟性を高めて怪我防止には
なくてはならないものです。

またクールダウンは筋肉の疲労をとったり、後に残さない効果が
あります。

ウォーミングアップ・クールダウンをおろそかにしないことが怪我
防止に重要なことです。


特に大腿四頭筋、ハムストリングスを鍛えることによって膝の痛みの
予防につながります。

 

4.クッション性の高いランニングシューズを履く
走るときは必ずランニングシューズを履きます。決してスニカー
などで走ってはいけません。

またランニングシューズでも中・上級者向けではなく、初心者向けの
クッション性の高いランニングシューズで走りましょう。

擦り減ったシューズも怪我の元です。注意しましょう。

5.サポーターを付ける
膝の周辺にサポーターを付けることは効果的です。また最近は
サポート力のあるランニングタイツも販売されています。


6.ランニングフォームを見直す
悪いランニングフォームで走り続けると膝が痛くなることが
あります。

特に、着地時のフォームには十分気を付けたいものです。
出来るだけ重心の真下で着地するなど基本フォームを
見直してみましょう。

また体幹を使って走ることを意識することも大切です。

 

体のメンテナンス

1.アイシング
運動直後に行います。ビニール袋などに氷を入れて患部にあてます。
アイシングは炎症を抑える働きや筋疲労を改善する働きがあります。

但し、長時間行うと逆効果となりますので15分くらいを目途にします。


2.マッサージ
マッサージを行うことによって、血行を良くし疲労を除去しやすく
なります。


3.休む
膝が痛いうちは走ってはいけません。思い切って休むことも大切です。
無理をすると慢性化して取り返しのつかない事にもなりかねません。

当院でも

多くのランナーさんが治療とメンテナンスに来られています。

お困りの方は一度お問い合わせください!

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足首の捻挫

こんにちは。
今回は捻挫について書いていきたいと思います。

捻挫は運動中に起きるケガの中でも、発生率は常に上位にランクされます。頻繁に起きる事で軽視されがちですが、 適切な処置とリハビリテーションを施さないと慢性化する事も少なくないので、注意が必要です。

捻挫とは

それでは、捻挫について簡単に説明します。人体には約206個の骨が存在し、これらの骨は単に組み合わさるだけではなく、 靭帯と呼ばれる組織でバラバラにならないように繋がれ、我々の外形を維持する事に貢献しています。
捻挫とは、この靭帯にストレスがかかり、伸びたり切れたりする事を指します。

捻挫の重篤度

捻挫は便宜上、三つの重篤度(ケガのひどさの度合い)に分類されており、次のように定義されています。

  • 1度:靭帯が伸びた状態で、断裂箇所は無い
  • 2度:部分断裂
  • 3度:完全断裂

ただし、足首の捻挫の重篤度に限っては、単体の靭帯の損傷度合いで決定されず、 いくつ靭帯が損傷したかによって、その重篤度が決められる場合もあります。
とはいえ、定義の方法に違いがあるとしても、度数が高ければ「よりひどい捻挫」であって、 復帰に多くの時間を要する事には変わりありません。

外部サポートについて

サポーター 一度捻挫をしてから外部サポート(テーピング、サポーター、ブレイスなど)が手放せなくなってしまった人は少なくないと思います。
しかし、「長期的な外部サポートの使用」が、捻挫再発の原因にもなりかねません。

捻挫をしてから競技に完全復帰する過程で、外部サポートを使用する場合はありますが、
外部サポートは永続的に使用するものではなく、いずれは外部サポート無しで競技ができるようになる事を目標に、 リハビリテーションやトレーニングを行わなければなりません。

靭帯を完全断裂してしまうような、ひどい捻挫(3度の捻挫)の場合は例外ですが、それ以外は外部サポートを使用しない 完全復帰を目指すのが賢明でしょう。

現状の把握

さて、本来必要のない外部サポートを手放す事ができずに競技を続けている選手は、想像以上にたくさんいると思われます。
もし、長期にわたって外部サポートを使用していて「自分には本当に外部サポートが必要なのだろうか?」と疑問に思っている人は、 四つの項目から自分の足首の現状を把握してみましょう。 これは、以前捻挫をした足首が、反対側の足首と比べて、どのように違うかを確認する作業です。

この判断を行うには、いくつかのチェックポイントがあり、
これらのチェックポイントを全てクリアする事で、外部からのサポートを必要としない、理想の状態に戻る事が可能になるわけです。
言い方を変えれば、チェックポイントをクリアしない不完全な状態で「外部サポート」の助けを借りてプレーを続けても、 本来の意味での完全復帰は難しいという事です。

1.関節の動きのチェック

関節の動きに関しては、左右の足首が同じ範囲内で動くことが理想となります。
捻挫をした側の動く範囲が小さ過ぎても、また、大き過ぎてもいけません。

図1

まず、(図1)に示す4方向に対し、自分で自分の足首を動かしてみましょう。
動かす場合は、親指の先を基準にして、足首だけを動かすように注意します。
この4方向への動きのチェックで、足首の動きが十分に存在するか否かを確認します。

図2 次に(図2)に示す二つの動きは、スポーツドクターやトレーナーなどの専門家にテストしてもらう必要があります。
これは先のテストとは異なり、どれだけ関節の動きが大きいかを確認するテストです。
すなわち、前回の捻挫で靭帯がどれだけ伸びたり切れたりしたかを確認するのです。

再度整理しますが、(図1)では動きが小さ過ぎないかどうかを、(図2)では大き過ぎないかどうかをテストします。 (図1)のテストで捻挫した側の動きが小さかった場合には、(図3)のトレーニングを行い、関節が大きく動けるようにしていきます。

図3

もし、(図2)のテストで動きが大き過ぎた場合は、運動時の外部サポートの使用を継続し、 練習終了後に次のページで紹介する、筋力のトレーニングを実施することで足首の強さの再獲得を図ります。

 

2.筋力のチェック

図4 次に筋力の状態確認です。
ここでは手で抵抗をかけ、力比べ(遠心性収縮)の要領で筋力を調べます(図4)。
図中の赤い矢印は、足の力を入れる方向、黄色の矢印は手の力を入れる方向です。
もし、捻挫をした足が反対側の足と比べて著しく弱く、手に押され負けしてしまうようであれば、以下に説明するトレーニングが必要です。

図5 このトレーニング(図5)は、外部サポート抜きで行う必要があります。 (図5)のトレーニングが容易にできるようになったら、(図6)の3種目を素足でゆっくりとしたスピードで行い、慣れてきたら少しずつスピードを上げていきます。
ただし、スピードを上げる場合は、1ヶ月以上のスパンで、決して無理をせず、自分の足首の状態を見ながら慎重にスピードを上げましょう。

図6

なお、関節の動きが大きい人は、(図6)のトレーニングを行わないように注意してください。

3.筋持久力のチェック

図7 次に、(図5)と(図7)のトレーニングが左右同じ回数できるか確認します。
捻挫をした側の足が著しく少ない回数しかできない場合は、
テストで行った(図5)と、(図7)のトレーニングを反復して行っていきます。
10日から2週間しても改善が見られない場合は、
医師に相談し、腰部に問題がないか確認しましょう。

また、1,2回目は左右同じように力が出せても、回数を重ねるごとに力が急降下するような場合も、腰部の神経が原因という場合があるので、専門家の支持を仰いでください。

4.バランス能力のチェック

片足立ちa/w.d. バランス能力は図8のように不安定な物(以下アジリティディスク)の上で片足バランスをとり、テストします。
左右同じようにバランスがとれれば合格ですが、 そうでない場合、本テストで行ったアジリティーディスクの上でバランスをとる事をトレーニングとして行っていきます。
少しハード練習をして息が上がっているときに、アジリティーディスクの上でバランスをとると、非常に高いトレーニング効果が得られます。
このトレーニングを行う場合でも、外部サポートは外した状態で行います。

最後に

何事も慣れからの脱却は容易ではありません。 競技によっては、あまりにもケガの発生率が高いため、足首の状態に関わらず外部サポートを使用しなければならない場合もあります。

人間の身体は使わなければ弱っていきます。 同じ部位を常に外部から守れば、その部位が弱くなっていく事は容易に理解できると思います。
関節の動きのチェックで動きが大きすぎた場合は、運動中には外部サポートを使用し、 運動後に紹介したトレーニング(図6は除く)を行い、退化を抑制します。
それ以外の選手は紹介したトレーニングをしっかりと行い、 あせらずに長期的な計画のもと、健康な足首を取り戻すように努力しましょう。

なお、今回ご紹介した方法はほんの一例に過ぎません。
実施する前に専門家の指示を仰いでください。

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学生の野球肩について

こんにちは!

ご覧いただきありがとうございます(*^^*)

今全国各地で、夏の甲子園に向けて熱い戦いが繰り広げられています!

連戦が続く中、肩を痛めてしまう選手が多いのも現実です。

今日は野球肩について深く知っていただくための内容です。

野球肩の原因を大きく分けると

@『けが(外傷)』

A『使いすぎ(オーバーユース)』の2つに分けられます。  

★けが(外傷)による肩の痛み

けが(外傷)の場合、急にボールを投げたら肩に激痛が走って、ボールが投げれなくなったといったような、はっきりとした症状がある場合がほとんどです。 

たとえば、外野から思い切りバックホームしたら肩が抜けそうに痛みが走ったとか、ピッチャーが速球を投げたら肩が”バキッ”と音がして、痛くてマウンドにしゃがみこんだとかといった具合です。 

具体的には、肩の亜脱臼(あだっきゅう)、関節唇損傷(かんせつしんそんしょう)、腱板損傷(けんばんそんしょう)、骨折(上腕骨の骨端線離解(こったんせんりかい)などが考えられます。

★使いすぎ(オーバーユース)による障害 

毎日毎日ボールを投げていると、知らないうちに肩が痛くなってきたという具合です。

野球肩の原因としては、このオーバーユースが原因のことが圧倒的に多く、特にピッチャーやキャッチャーといったボールを投げる頻度が多いポジションに多いです。  

★肩関節のインナーマッスルの構造 

野球肩は、肩関節の周囲に炎症を起こすスポーツ障害のひとつです。

野球の投球動作のトレーニングやストレッチに欠かせない言葉にインナーマッスルという言葉がありますが、野球肩ではこのインナーマッスルに炎症を発症するのが大きな特徴です。 

 

ローテーターカフ(回旋筋腱板) 

しかし野球肩障害でポイントとなる筋肉は、更に深層にあるインナーマッスルであローテーターカフ(回旋筋腱板)と呼ばれる筋肉群です。 

ローテーターカフの構造は複雑でこれらの筋肉が協力し合いながら投球動作に必要な上腕の外旋、内旋などの動作を可能としております。

野球を実践しているスポーツアスリートの場合は、このローテーターカフを構成する「棘上筋」「棘下筋」「小円筋」「肩甲下筋」この4つのインナーマッスル名は覚えておくと良いでしょう。

インナーマッスルの損傷で最も多いのは棘上筋

野球肩障害ではローテーターカフを構成する4つの筋肉の中でも、棘上筋と呼ばれるインナーマッスルが最も損傷を受けやすい傾向にあります。

投球の際には上腕の外転動作を行う際に主力として働き、投球動作の最終段階で上腕骨が肩甲骨から引き離されそうになる際に、棘上筋が抵抗し関節の損傷や脱臼を防止します。 

投手の場合は繰り返しの投球動作を継続的に行う為、棘上筋はその度に抵抗する為、疲労を起こし炎症を発症しやすくなるのです。

どうして野球肩になるのか?

@投球による利き腕、肩後ろ側の筋肉疲労(棘上筋、棘下筋、小円筋など)

Aその筋肉疲労の影響で肩関節の安定が悪くなってしまう。

B安定が悪い状態での投球により肩関節(上腕二頭筋長頭腱付着部)への過負荷がかかる。

C付着部で炎症が起こる(関節唇の剥離が起こる)

D軽い炎症から強い炎症になってしまう。棘上筋や関節包などが痛んでしまう。(投げる瞬間の痛みが強くなってくる、でも我慢すれば投げれなくはない)

Eひどい野球肩になってしまい、投手をあきらめなければいけなくなってしまう。

(ある一定レベル以上の損傷は手術でなければ治らない。)  

 

★休めば治る症状

投げた翌日に肩の後ろが痛い 

★ケースバイケースで何とも言えない症状

投げていて痛い日と痛くない日がある

 

★どの程度投げればいいのか?(投球数制限) 

基本的には1日50球を週3〜4日

小学生一日50球以内 週200球 連投禁止

中学生一日70球以内 週350球

高校生一日100球以内 週500球 

ほとんどの高校生は明らかに投げ過ぎです。

しかし、一日100球まで連投禁止の規定を設けると、高校野球の頂点の甲子園決勝戦は成り立たなくなります。 

野球肩、野球肘になりにくい正しい投球フォームの習得が必要になります。

しかし、これが又難しいのです。 

投球という動作は非常に複雑で一言で修正できるほどなまやさしいものでもありません。

指導者、コーチの投球フォームの指導もマチマチでどれが正しいのか分からないのが現状です。

★ピッチャーとしての向き不向き

野球選手を治療していて思うことがあります。

それはピッチャーに向いている選手と不向きな選手がいるということです。 

上肢を外転90度にして外旋、内旋の動きを見ると、可動域、柔軟性、で判断できます。

これはある程度生まれ持った体質、骨格などが関係します。 

1〜2回のリリーフだったら出来るかもしれませんが、完投タイプにはなれません。

このような選手がピッチャーだけにこだわっていると頻繁に肩や肘を傷めることになります。
ピッチャーだけが野球ではありません。

野手に転向する勇気が必要です。

そのほうが選手の為でもあるし、将来開花することになるかもしれません。

指導者も選手の体質、特徴を見分けて指導するよう努めなければなりません。  

 

どんな治療をするのか?

野球肩の場合、インナーマッスルの棘上筋が一番負担かかるので、まずは棘上筋を狙い撃ちして治療します。 

この棘上筋は内旋、外旋と働きがあり、その各肢位の棘下筋後方繊維、棘下筋前方繊維を調整します。

 棘上筋の滑走性(癒着)の障害を良くする。

伸張性(短縮)の障害を良くする。

この他に外転90度肢位と屈曲90度肢位の外旋、内旋の痛みの状況を確認します。

次に棘下筋、小円筋、肩甲下筋、大円筋などにも調整します。 

これらの筋肉も非常に野球肩を改善するには大事な筋肉です。

それと野球肩のほとんどが肩甲骨が下方回旋しているので上方回旋するように調整します。 

患部の肩と対側の股関節が連動しているので調整が必要になります。

連動性を考えれば肘関節も調整する必要があります。

 まとめると

@正しい投球フォームを習得すること

A投げすぎないこと

B投球動作のストレスに負けない丈夫な肩を作ること 

基本的には野球肩で痛い場合は投げてはダメです!! 

痛みを我慢して投げることが、選手の肩や肘の命とりになります。

又有能な選手で肩、肘を痛めて選手を断念する、そのような選手を沢山見てきました。

「痛いことはやらない」これを徹底しなければ、治り方は遅くなるばかりです。

肩に違和感を感じたらすぐに診せてください!

 

 

大阪市東住吉区湯里1-14-4

06-6702-7004

 

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