アメフトによく見られるスポーツ傷害・外傷

こんにちは!

今日はアメリカンフットボールに多く見られるスポーツ傷害について書いていきたいと思います。

アメフトはヘルメットやショルダーなどの防具を使用して行うフルコンタクト競技です。

外傷予防のための防具を使用していますが、激しいプレーによってさまざまな外傷・障害が発生します。          

また急なターンやステップワークが多いプレー、ムリな姿勢でのタックルは下肢の外傷のみならず、頭頸部の外傷を引き起こすことがあります。                                
アメフトでよくみられる傷害は、大腿部肉れ・足関節捻挫・膝後十字靭帯損傷・バーナー症候群・頭部外傷(脳震盪症) などがあります。

 

★肉離れ

肉離れとは乱暴な動きや突然の動作によって、特に筋肉が過度に伸ばされ、裂けることによって起こります。

大腿後面(ハムストリングス:太ももの後ろ)に最も多く発生し、大腿前面、ふくらはぎ、上腕部などにもみられます。         

 原因としては過度の伸展、大きな負荷への急激な筋肉収縮、筋肉のアンバランス(屈筋の筋力が伸筋の50%以下になると肉離れの発生頻度が高くなるといわれている)があげられます。

また最近ではストレスによる肉離れも増えているといわれています。         

 受傷直後にはRICE処置が有効です。軽度の場合は弾力包帯などによる軽い保護と支持のみで、引き続きスポーツ活動することが可能です。

その場合は活動時、軽い重苦感はあるものの、関節の可動域や筋力に変化がないときです。

原則として2週間程度は歩行以外の下肢への荷重刺激を避け、損傷筋の伸展による筋力強化は見合わせるようにします。   肉離れの予防としては日頃から十分なストレッチングをおこなうこと、疲労の蓄積を防ぐことなどがあげられます。                                             

★チャーリーホース                                         

チャーリーホースとは大腿部前面の筋肉への打撲傷とその後の筋肉硬直のことをさします。

バスケットやラグビー、サッカーなどコンタクトスポーツと呼ばれるものによく見られます。

大腿部前面に強い打撃が加わり、筋肉が大腿骨の硬い表面と打撃の間にはさまれてしまうことで起こります。        

 痛み、筋肉内での内出血、腫れなどの症状が見られますが、受傷直後はほとんど気づくことなく選手はプレーを続けることができます。

練習や試合の終わり頃になって筋肉の深部に痛みを訴えるようになります。

応急処置としては膝を曲げた状態で大腿四頭筋を伸ばし、痛みがなければその状態でRICE処置を行います。

痛みがある場合はムリに膝を曲げないようにします。

受傷直後は気がつかないことが多い傷害なので素早い対応が必要です。         

痛みがなくなった段階で患部のストレッチを行い、関節の可動域が正常範囲に戻った段階で大腿四頭筋の筋力強化を行っていくようにします。

痛みをおしてのエクササイズは骨下性筋炎に移行する危険性があるので十分注意するようにしましょう。 

 

★足関節捻挫

スポーツ外傷の中で最も多いケガの一つです。足部の「内側ひねり」による内反(ないはん)捻挫と、足部の「外側ひねり」による外反(がいはん)捻挫があります。

圧倒的に内反捻挫が多く、この場合は外側くるぶし周囲の靭帯の損傷(この場合は靭帯が引き伸ばされること)であり、逆に外反捻挫では内側くるぶし周囲の靭帯の損傷となります。                         

症状としては痛み、腫れ、運動痛などがあり、関節の可動域(本来動かすことのできる関節の角度範囲)の異常などが見られます。                         

初期治療にはRICE処置(「ケガの応急処置」にて解説)が効果的です。

痛みのなくなった段階でのリハビリテーションとして筋力強化(つま先立ち、かかと立ち)などが効果的ですが、これは足関節捻挫の予防にもなります。

関節の不安定性(グラグラする)が強い場合は手術をすることもあります。                                              

 

★疲労骨折                                             

疲労骨折は「金属疲労」という言葉から由来されたものです。

スポーツ動作により繰り返し強い力が加わると、骨に微小なストレスが蓄積されていくため、骨に微小な骨折が生じます。

またそのまま放置しておくと完全骨折にいたります。         

 脛骨(けいこつ:すねの骨)、中足骨(ちゅうそっこつ:足の甲の骨)、腓骨(ひこつ:すねの骨)などに起こりやすいですが、肋骨(ろっこつ)、大腿骨、骨盤、膝蓋骨(しつがいこつ:膝のお皿の部分)などにも起こります。

また骨の柔らかい若年層に多く発生し、高校一年生が本格的に部活動に参加する6月から夏にかけて多発します。          主な症状としては運動痛と圧痛があり、初期の場合は軽い運動ができることもありますが、進行すると運動することが困難になります。

したがって運動時に関節以外の部位を痛がる場合には疲労骨折を考慮する必要があります。          

ほとんどは1〜2ヶ月の練習中止で治りますが、一度生じると慢性化することが多いため、疲労がたまらないようにすること、練習が単調にならないようにすることが大切です。

 

★離団性骨軟骨炎

離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)は、関節面を含む骨の軟骨片がはがれ、時には遊離体となってしまう状態のことです。膝関節では内側部に多くみられますが、肘関節などでもみられます。         

 離断性骨軟骨炎の離断骨片がまだ完全には離れていないときや、遊離していても膝機能に大きな影響を与えていないときは、膝の鈍痛を感じる程度のことが多く、スポーツ活動などで激しい動きを強いられない限りひどい痛みを訴えることは少ないようです。

しかし遊離体が膝関節内に挟まれてロッキング(関節の動きがある一定でとまる、ロックされる)状態になるとスポーツ活動に影響がでます。         

 ロッキングを起こしたことのある膝関節をそのまま放置しておくと、関節内の炎症が慢性化し、痛みがどんどん増悪することがあるので、一度レントゲンなどをとって骨の状態を確認する必要があります。          

これらの症状は骨がまだ完全には出来ていない、成長期にある10〜15歳の男子によくみられる症状であり、多くの場合は練習量を減らす、しばらく休養する、消炎剤の投与やアイシングなどの保存療法で症状が軽減されます。         

ただし荷重関節(体重がかかる関節)であるため、痛みが継続して慢性化している場合は手術などによって遊離体を除去することもあります。                                    

 

★後十字靭帯損傷                                                         

後十字靭帯損傷は、膝をついて倒れた時や前方から膝を圧迫された時、脛骨(けいこつ:すねの内側の骨)が後方に押し出されて損傷します。

スポーツ外傷としてはコンタクトプレー(接触動作)によるものが多く、タックルや転倒などでみられます。                  

後十字靭帯を損傷すると、膝裏の痛みと関節内血腫(いわゆる膝に血液を含む水がたまる)をきたすことが多く、ひどい場合は膝を立てると脛骨が後方にずれるのが観察されことがあります。

後十字靭帯のみの単独損傷では、前十字靭帯損傷にみられるような膝くずれの現象は生じないようです。  

単独損傷の場合はRICE処置を行い、保存的な治療を優先させますが、陳旧性(ちんきゅうせい:古くからのケガ、古傷)の後十字靭帯損傷では跳躍動作のときの脱力感や膝の屈伸動作に支障が出る場合もあり、そのときは再建手術を行います。 

再建術を行った場合は再建した靭帯が緩まないように最善の注意を払いながら、およそ半年から9ヶ月程度で競技復帰を目指すようにリハビリプログラムを行っていくことになります。

個人差がありますのでそれぞれの筋力に応じたトレーニングを行いながら復帰を目指すようにしましょう。

 

★バーナー症候群

アメフトやラグビーなど激しい当たりの多いスポーツで見られ、頸部神経過伸展症候群、通称バーナー症候群と呼ばれています。

頸部からの神経走行と逆の方向に首に衝撃が加わって神経が引き伸ばされ、火がついたような強烈な痛みをともないます。神経が走っている方向に衝撃が加わって起こることもあり、これは神経が骨の間に挟まってしまうのが原因とみられています。        

首や肩、腕、背部などに強い放散痛(ほうさんつう)が見られ、しびれ感、また握力の低下などの神経障害がおこります。        一度受傷すると瘢痕(はんこん)による肥大化、癒着(ゆちゃく)などによって神経脊髄神経の通路が狭くなり、神経の圧迫や伸展されやすくなるため、競技復帰には注意が必要です。

神経障害の経過回復をまず優先させるようにしましょう。                                             

 

★頚椎椎間板ヘルニア                                             

頚椎(けいつい)には3つの機能があります

@頭部を支える役割

A頭部を動かす運動機能

B神経組織を保護する機能

とがありますが@、Aに重要な役割を持っているのが椎間板と椎間関節です。        

椎間板の変性は後天的な要因として、たとえばラグビーのタックルやサッカーのヘディング動作の繰り返しなどによるスポーツ外傷や過度の負荷がかかることで機能障害を起こすことがあります。

椎間板の中にある髄核(ずいかく)と呼ばれる部分が後方へ隆起し、神経を圧迫するものを椎間板ヘルニアと呼びます。        頚椎で起こる椎間板ヘルニアは、頚部から上肢にかけての激しい放散痛がみられ、また圧迫を受けている神経の支配する領域にかけての筋力低下や知覚鈍麻などがみられます

MRI検査を受けることで的確な診断が確定しますので、このような症状があてはまる場合は早急に病院を受診するようにしましょう。        

一般的な治療法として、急性期の痛みの激しい時期では安静、頚部牽引などを行い、消炎鎮痛剤の投与で経過観察としますが、保存療法で症状が軽減しない場合は手術が適応されることもあります。

 

★ショック症状

ショックとはいろいろな原因・誘因によって急激に全身の循環血液量が減少し、精神的・身体的活動能力が著しく低下した状態をさします。原因としては、次のようなものがあげられます。

 1)重度の障害で痛みが激しい。          

2)複雑骨折、重度の挫傷がある。         

 3)大量の出血をおこす。          

4)恐怖、悲嘆など精神的打撃が大きい。          

5)内臓への障害がある。          

症状としては、顔面が蒼白で、反応が鈍くなり、指先、唇、耳などは暗紫色への変化が現れます。

顔や手に冷や汗が出て体温が下がり、しばしば体の震えや悪寒などが見られます。

脈は速くて弱いため、触れることが出来ない状態になります。呼吸が浅くて回数が多く、しかも不規則であり、血圧も下降します。重症の場合は全く意識がなくなり、深く長い呼吸と浅く短い呼吸を繰り返すようになります。        

ショック症状が見られる場合は、仰向けに寝かせて脳や心臓に十分な血液が流れるように枕を用いず頭を低くして10〜15度くらい下肢を挙げるようにします。

頭部に外傷・障害のある場合は、水平の体位に保つかわずかに頭を高くするようにします。                                            

★ 脳震盪(しんとう)症                                             

ラグビーのタックルで頭を打って倒れたときや、ボクシングのノック・ダウンを受けた後に見られることがあり、意識障害が一過性にあるものです。

通常6時間以内に意識障害は回復するとされています。          

頭部損傷の場合はただちに意識確認をおこないます。

意識が確認できたら選手に時、場所、状況に関する質問をおこない、返答状態や動作に異常がある場合は直ちにスポーツ活動を中止させます。

瞬間的な意識喪失が見られる場合でも軽度の場合は1〜2分以内に意識が戻り、スポーツ活動に復帰しようとします。

この際も注意深く選手の状態を観察することが必要です。

 

以上がアメフトでよく見られるスポーツ傷害です。

アメフトほど、大きな選手が高速でコンタクトするスポーツはなかなかありません。

プロテクターを装着しているとはいえ、身体には相当なダメージがあります。

大きな故障が起こる前に、早めの治療をお願いいたします。        

柔道のスポーツ傷害・外傷について

こんにちは!

今日は柔道におけるスポーツ傷害につて解説していきます。

柔道は、相手を投げ、首を絞め、体を固め、関節を極めることで勝敗を決めるスポーツであるため、非常に傷害の発生率が高いといわれています。

受傷するときは技をかけにいくよりも、受け手にまわるときのほうが多く、ムリな体勢を取ることによっておこります。

特に下肢の傷害が多くみられますが、手を突いて防御することによる上肢の傷害も発生します。

よくみられる傷害については、肩関節(亜)脱臼・鎖骨骨折・半月板損傷・前十字靭帯損傷などがあります。


★肩関節(亜)脱臼                                             

上腕骨と肩甲骨をつなぐ肩甲上腕関節(いわゆる肩関節と呼ばれる部分)は実に様々な動きをすることができます。

それは同時に肩関節の不安定性を持ち合わせています。投球動作など腕が肩より上方にあがり、振りかぶった姿勢のときが関節力学的に弱い肢位(しい)とされ、そのときに大きな力やストレスが肩にかかることで脱臼することがあります。

そのほとんどは上腕骨が前方にズレる前方脱臼といわれるものです。        

脱臼は完全に関節の接地面がズレた状態、亜脱臼とは一部関節の接地面が残っている状態をいいます。

亜脱臼の場合は肩の位置が通常と変わらないように見えますが、少しでも動かそうとすると痛みを伴います。

脱臼の場合は異常に肩が落ちた状態が見られます。        

このような傾向がみられたらただちにアイシングと圧迫を実施し、バンテージなどで固定をしてすぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

一度肩関節の脱臼を起こすと8割以上が再発するといわれており、関節が不安定になっていくとされています。

保存的には安静とローテーターカフを含めた肩関節周囲筋群の強化をおこなうようにします。

重度の場合は手術療法をおこなうこともあります。


★鎖骨骨折                                             

鎖骨骨折は肩でもっとも多発する骨折です。

骨への直接打撃によっても起こりますが、実際は転倒して腕や肩から力が鎖骨へと伝達されて起こることがほとんどです。

鎖骨骨折は介達外力(かいたつがいりょく:外力が加わった部位から離れた部位に骨折が生じるもの)による骨折の代表的なものです。コンタクトスポーツ(ぶつかり合いのあるスポーツ)や転倒する可能性のある動作(スキー、スケートなど)をする選手によく見られます。        

骨折部での強い痛みと腫れ、圧痛などが見られ、動きによっては骨折端どうしがこすれあって生じるガリガリという感覚(礫音)が起こることもあります。

また選手は肩甲帯にかかる力を軽減するために患側(ケガをしている側)の腕を抱きかかえるようにしています。

このような症状が見られたら上肢をバンテージなどで固定し、アイシングをしながらすみやかに医療機関に搬送して医師の診察を受けるようにしましょう。        

痛みがなくなった頃から少しずつ可動域を戻すリハビリテーションを行うようにします。

4〜6週間後、しっかり骨が癒合したかどうかをレントゲン撮影で確認し、その後競技復帰するようにしましょう。

しっかり骨癒合されていないまま復帰すると再骨折する可能性があります。


★半月板損傷

半月板は膝関節内にある組織で、大腿骨と脛骨(けいこつ:すねの骨)の安定性を与え、膝関節にかかる体重負荷を吸収分散するクッションの働きをします。

半月板が損傷されると円滑な膝の動きが妨げられます。         

 半月板損傷の特有の症状として、膝のロッキング(引っかかり現象:円滑な膝の動きが損なわれた状態)があらわれます。

完全伸展あるいは屈曲(膝の曲げ伸ばし)ができず、激しい痛みが伴い、弾発音(クリック)とともに動きが回復する場合はその典型的なものです。サッカー、バスケットボール、バレーボール、テニス、野球などの受傷が多くみられます。         

 損傷部位によってはギプスや縫合手術で治ることもありますが、それ以外では半月板の切除手術が必要となります。                                             


★有痛性分裂膝蓋骨                                                                     

 膝蓋骨の一部が分離し、離開がみられるものを分裂膝蓋骨といいます。特に膝蓋骨の上外側にみられることが多く、半数は無症状です。

しかし痛みのあるものは有痛性分裂膝蓋骨(ゆうつうせいぶんれつしつがいこつ)といい特に激しいスポーツや運動中または運動後に膝関節痛を起こします。

分裂膝蓋骨は男女ともにみられますが、痛みを訴えるものの多くは男性にみられます。

痛みが出た場合はRICE処置を行い、しばらく練習量を減らしたり、安静にすることで症状は軽減することが多いです。

また大腿四頭筋は膝蓋骨に付着しているのでこの筋肉のストレッチを行うことも有効です。

しかし分裂膝蓋骨と母床(膝蓋骨の本体)との境目の部分に圧痛が続く場合には、手術によって分裂膝蓋骨を摘出することが必要となります。

手術後はしばらくは激しい運動は控えるようにし、徐々にリハビリを行いながら競技復帰を目指します。

およそ2〜3ヶ月ぐらいが目安となるでしょう。


★前十字靭帯損傷                                                                      

前十字靭帯は膝内部にある靭帯で、主に脛骨(けいこつ)が内旋(ないせん:内側ひねり)しながら前方にいきすぎないように抑制する働きがあります。

この靭帯が断裂、損傷すると脛骨は前内方へ亜脱臼し、膝関節の安定性は損なわれることになります。         

他競技ではサッカー、バレーボール、バスケットボール、スキー、野球などで受傷することが多く、受傷時には靭帯の切れる鈍い音を感じることがあります。

その後数時間すると膝関節が腫れ、膝の中に血がたまることもあります。                                                            膝関節の外傷の場合は前十字靭帯損傷を念頭に置いた上で、すみやかにRICE処置を行い、医療機関で診察を受けるようにします。

ケガの急性期(受傷から48時間以内)を過ぎてスポーツ活動に復帰すると、膝くずれを起こし、二次的に半月板や軟骨に損傷が及ぶことがあります。

受傷後もスポーツ活動を続けたい場合は、前十字靭帯の再建手術(靭帯を作り直す手術)が必要になることが多いようです。 再建手術には膝蓋骨についている膝蓋靭帯を使用する方法(BTB法)とハムストリングス(ふとももの裏の筋肉)の半腱様筋(はんけんようきん)を使用する方法(ST法)、人工靭帯を使用する方法などがあり、それぞれに長所と短所がありますので医師と相談の上手術法を選択することになります。手術後は再建した靭帯が緩まないように最善の注意を払いながらリハビリを行い、個人差はありますが約半年から8ヶ月程度で競技復帰することが可能となります。

 

以上が柔道でよくみられる代表的なスポーツ傷害です。

武道は元来、人間を殺傷する技です。

スポーツとして体系化されルールにのっとって行われているとはいえ、身体へのダメージは他競技と比較しても大きなものとなります。

普段の稽古による鍛錬はもちろんのこと、きっちりとしたケアをおこなわずに競技を続けると、身体に故障を起こすのは明らかです。

武道系の選手は、武道をしているのだから、少々痛いのは当たり前と考える傾向があります。

たしかに、ちょっとした打ち身程度なら放置しても大丈夫でしょうが、大きな障害につながる可能性のある痛みが潜んでいることもあります。

根性も大切ですが、身体が壊れてしまっては元も子もないので、無理をせず早めに治療に来ていただきますようお願いいたします。

 

 



バスケットボールによるケガについて

こんにちは。
今回はバスケットボールによるスポーツ傷害について書いていきたいと思います。

バスケットボールによる怪我はたくさんあります。
スポーツによる怪我は100パーセント防ぐことはできません。

バスケットボールに多い怪我は、足首の捻挫、膝の捻挫、肉離れ、打撲などです。
足首の捻挫は一番多く診られます。

バスケで骨折や脱臼は少ないですが、突き指による怪我や肩の脱臼はあります。

バスケの怪我で来る患者さんを診ると、必ずと言っていいほどみな足の指に力が入っていません。
また親指の付け根に魚の目ができてる子もいます。
指に刺激がないので特に小指の爪が無くなりかけていいたり、外反母趾や内反小指になってる子もいます。
足の指に力が入らないと、重心が後ろに傾いたり足首に力が入りずらくなります。
つまり、怪我をしやすくなってしまうのです。


バスケはとてもハードなスポーツなので、あらゆる体に歪みを生むことがあります。
スポーツ心臓、成長障害などで、成長障害とは成長軟骨や骨端線の障害、関節の内、外反変形、疲労骨折や機能障害などです。
今のスポーツは競技で勝つ事が優先され、これは小学生でも例外ではありません。
その為、痛みをがまんし来院するころにはだいぶ症状が進んでいる事が多くあります。
最悪手術やスポーツを断念しなくてはならない事もありますので、痛みを感じたら我慢せずすぐに医療機関を受診してください。

最後に一番多い足関節の捻挫ですが、軽い捻挫を自然に治してる方もいますが、たかが捻挫と言ってもとても危険です。
一度の捻挫で何十年も苦しむ方もいます。
また関節がゆるくなり、いわゆる「くせ」になることもあります。
これは、捻挫に伴い関節のズレが生じそれがそのまま固まってしまうからです。
治ったようでも疲れてくると腫れたり、押すと痛かったり力が入らなかったりするので、たかが捻挫と思わず必ずしっかり治してください。
一度緩んだ関節は元に戻すのは大変ですから。

当院ではスポーツ専門の治療院としてアスリートさんの痛みの除去、競技の復帰さらにはパフォーマンスの向上につながるように取り組んでいます。
また、足元の測定や筋肉量・バランスの計測を行いプレーの中での癖を予測し痛みが再発しないように持っていきます。

バスケットは怪我の多い種目です。
当院では特殊な電気治療器(EXE)や鍼灸、テーピングなど様々なアプローチ法を用意し一人一人の症状にベストな治療を組んでいきます。

スポーツでの基本は違和感を感じたら無理をしないことです。
出来ればその時点ですぐに体を診てもらえる所に行くのが予防になります。
痛みがでて故障してしまうとどうしても練習を抜けてしまう期間が出てきてしまいます、もしお体に不安があるのであればぜひ一度ご連絡ください。

 

当院URL⇒http://physical-care.e-chiryo.jp/

バドミントン選手に多いスポーツ障害・外傷

こんにちは!

今日はバドミントン選手に多く見られるスポーツ傷害について書いていきます。

バドミントンはコートの中でネット越しにシャトルを素早く打ち返し、

機敏な動作が要求されるため、下肢の傷害が多くみられます。

ラケットによる上肢へのストレスは比較的軽いため、あまり重大な傷害はみられません。

ただし競技歴によっては、オーバーユースによる慢性障害がみられることもあります。

 

よくみられる傷害については、

・肩インピンジメント症候群

・アキレス腱断裂(アキレス腱炎)

・尺骨神経障害(尺骨神経炎) 

などがあります。

 

では、他によく起こるスポーツ傷害につても合わせて解説していきます。

  

★インピンジメント(衝突)症候群

インピンジメント症候群とは、肩関節の内部組織の慢性的な障害や外傷のことをいいます。

肩関節をとりまく筋肉には三角筋や上腕二頭筋など外側についている筋肉のほかに

ローテーターカフ(日本語では腱板:けんばん)と呼ばれる小さな筋肉が多く内部に存在しています。

このローテーターカフが骨との間に挟まった状態になると、腕の付け根あたりに痛みを伴うようになります。

水泳や野球の投球動作など肩を水平面以上に上げた状態で過度に使用したり、

機能学的に不安定な動作を繰り返すとインピンジメントがおこることがあります。        

 

このような傾向が見られたらまず肩の使用を極力減らすようにして、アイシングをすることが大切です。

 

痛みが軽減してきたら使用する前のウォームアップを十分に行って筋肉をあたためること、

ストレッチを徹底し柔軟性の高めることなど効果的です。

同時にチューブなどを使ってローテーターカフエクササイズのトレーニングをおこない、

再発防止につとめるようにしましょう。                                            

 

★ 肩関節(亜)脱臼                                             

上腕骨と肩甲骨をつなぐ肩甲上腕関節(いわゆる肩関節と呼ばれる部分)は

実に様々な動きをすることができます。

それは同時に肩関節の不安定性を持ち合わせています。

投球動作など腕が肩より上方にあがり、

振りかぶった姿勢のときが関節力学的に弱い肢位(状態)とされ、

そのときに大きな力やストレスが肩にかかることで脱臼することがあります。

そのほとんどは上腕骨が前方にズレる前方脱臼といわれるものです。       

脱臼は完全に関節の接地面がズレた状態、亜脱臼とは一部関節の接地面が残っている状態をいいます。

 

亜脱臼の場合は肩の位置が通常と変わらないように見えますが、少しでも動かそうとすると痛みを伴います。

脱臼の場合は異常に肩が落ちた状態が見られます。       

 

このような傾向がみられたらただちにアイシングと圧迫を実施し、

バンテージなどで固定をしてすぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

一度肩関節の脱臼を起こすと8割以上が再発するといわれており、関節が不安定になっていくとされています。

保存的には安静とローテーターカフを含めた肩関節周囲筋群の強化をおこなうようにします。

重度の場合は手術療法をおこなうこともあります。

 

★シンスプリント

疲労骨折と同じような発生形態ですが、症状が軽く骨膜(骨を覆う膜のこと)までの損傷の場合をいいます。

シンは下腿を意味し、スプリントは距離走のことを意味します。

陸上競技の選手などがランニング中に下腿に痛みを訴える状態の総称です。        

脛骨(けいこつ:すねの骨)の中下1/3、やや後内側部に生じることが多く、

脛骨周辺部を押すと痛みがあります。

疲労性骨膜炎ともいわれ、骨そのものには異常はありません。        

痛みがある場合は局所の安静をはかり、

練習量を減らして膝や足関節、アキレス腱、腓腹筋(ひふくきん:ふくらはぎの筋肉)の

ストレッチングや筋力強化を痛くない程度おこないます。

練習後はアイシングします。

またシューズも衝撃吸収能力の高いものを選び、

硬いアスファルトの上などを長く走らないようにしましょう。

 

 

★アキレス腱炎                                             

思春期を過ぎるとアキレス腱の老化がはじまるといわれ、

また使いすぎにより硬くなり、激しい運動で小さな断裂が生じることがあります。

いずれの場合にもアキレス腱、または腱を覆う腱傍組織(けんぼうそしき)に炎症がみられ、

アキレス腱そのものの場合はアキレス腱炎、腱傍組織の場合にはアキレス腱周囲炎とよばれています。        

アキレス腱そのものや、アキレス腱の周縁部に自発痛と圧痛があり、腫れたり、

ギシギシと音がすることもあります。

 

小児ではアキレス腱の踵骨(しょうこつ:かかとの骨)への付着部が痛むことが多く、

踵骨骨端症と呼ばれます。

また成人では骨がアキレス腱に引っ張られてトゲ状となり骨棘(こつきょく:骨のトゲ)形成を生じることもあります。

 

このような状態をよくするためには、

腓腹筋(ひふくきん:ふくらはぎの筋肉)とアキレス腱のストレッチングを行い、

運動直後には5〜10分氷冷するとよいでしょう。

慢性期では暖めてからマッサージやストレッチングをして柔軟性を回復させます。

疼痛がひどい場合はアキレス腱サポート・テーピングや包帯固定を行い、

踵のショック吸収力のよいシューズを選ぶことが大切です。

 

 

★肘関節脱臼

コンタクトスポーツや転倒の可能性のあるスポーツによく見られ、

過度に肘関節を伸ばした際に強い圧迫力が加わると肘関節が脱臼することがあります。

肘の脱臼の場合は前腕や手の骨折を伴うこともあり、その点に留意することが必要です。          

肘関節脱臼が起こると、関節の変形、強い痛みや腫れや動きの制限などが見られます。

このような状態が見られるときは、ただちに医療機関に搬送して整復処置を受ける必要があります。

それまでは肘を体幹に動かないように固定し、患部を約20分ほどアイシングをするようにします。

肘の靭帯損傷の程度によって手術をする必要があります。          

たいていは安静と保護のため脱臼した肘を三角巾かスプリントで固定します。

脱臼した骨が容易に外れないようであれば、可動域改善のためのリハビリテーションを行い、

その後筋力トレーニングへと移行していきます。

この際は必ず専門家の指導のもと行うようにしましょう。                                              

 

★ 尺骨神経炎                                            

 肘の後ろ側から小指にかけて通っている尺骨神経(しゃっこつしんけい)が肘の繰り返しの動作によって引き伸ばされ炎症をおこすことがあります。

投球動作やラケット、ゴルフクラブなどを持って反復動作を行う人に多く見られます。         

 はじめは激しい運動の後に肘の内側に違和感を覚えたり、痛みが起こったりします。

そのまま放置しておくと痛みは強くなり、前腕から薬指、小指にかけてしびれが起こったり握力の低下が見られたりします。

尺骨神経炎が慢性化してくると神経機能が停止し、前腕、手関節、手の多くの機能に障害をもたらします。          

早期に発見した場合はただちに運動を休み、安静を取るようにします。2週間以上安静をとっても症状が軽減しない場合は、尺骨神経が神経溝からはずれている(脱臼)ことが考えられます。

この場合は手術によって元の位置に戻すことが必要となります。

 

以上がバドミントン選手に多く発生するスポーツ傷害です。

バドミントンは、見るとやるとでは大違いといわれるほど運動量の多いスポーツです。

ほとんどの選手は、身体のどこかに故障をもっていると言っても過言ではないかと思います。

当院は小中高生〜社会人・全日本クラスの選手まで、幅広くサポートしています。

バドミントン選手のケアは特に得意な分野でもあります。

なかなか治らない痛みにお悩みでしたら、悪化しすぎるまえにぜひ1度ご相談ください。

 

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針中野フィジカルケア鍼灸整骨院

ゴルファーに多いスポーツ傷害について

こんにちは!

今日はゴルファーに多く見られるスポーツ傷害について書いていきます。

ゴルフは運動強度が低く、老若男女すべてが楽しめるスポーツでありますが、身体管理の不適切さや技術に起因する外傷や障害がみられます。

また中高年においては加齢変化のある部位の症状が悪化することもあります。          

一方、技術力の高いプロゴルファーやアスリートの傷害傾向は、一般とは異なります。

技術的には確立していると考えられますが、非対称なスイングの反復という競技特性とオーバーユースによる傷害がみられます。                                
よくみられる傷害については、腰通症・肋骨疲労骨折・肩インピンジメント症候群・野球肘(上腕骨内上顆炎)・有鉤骨骨折 などがあります。

 

 

★腰痛症

発症は急性(腰部捻挫、打撲など)、慢性(原因がよくわからないまま腰痛が発症する、再発性も含む)の経過をとります。

主な原因は以下のとおり。        

1)スポーツ活動によって強い力が腰部に加わることにより、腰部椎骨を支えたり、各方向へ動かす筋肉、筋膜、腱、靭帯などが部分的な損傷や炎症が生じます。これは急性腰痛症と考えられます。        

2)これらの軟部組織の損傷によって、二次的に誘発される反射性筋痙攣や、過度なスポーツ活動の継続による筋疲労によっても腰痛症は起こります。局所的な血行障害が起こり、ハムストリングス(太ももの裏側の筋肉群)や腰仙筋(ようせんきん:腰の筋肉)に血液がいきにくくなり、疼痛を発生します。        

3)腰仙部の軟部組織の小さな外傷、炎症が時間や日にちをおくにつれて、拘縮(こうしゅく:固まってしまうこと)、筋弱化などがすすみ、局所的な血行障害とともに脊髄神経を刺激し、腰痛が起こりやすくなります。       

 2、3、は慢性的に起こる原因不明の腰痛症と考えられます。                  

 一般的に腰部の圧痛、運動痛、腰椎の運動制限が認められますが、神経学的な異常はみられないものです。ただし、腰痛に関しては他領域(内科・婦人科・泌尿器科など)の疾患が考えられるため、原因不明のものに関しては注意が必要です。

脊柱、とくに腰部を酷使するスポーツでは、正しい姿勢・動作の保持が大切で、日常生活においてもその心がけが必要です。また肥満は腰部に過負荷をもたらし、腰椎と骨盤のリズミカルな動きを制限して腰部障害をもたらす一因となります。

ハムストリグスの拘縮も腰椎・骨盤リズムの不調をもたらし、代謝的に働く腰仙筋の過労が加わって腰痛を引き起こします。   したがって、スポーツ活動においてハムストリングスのストレッチングや腹筋群の筋力強化、肥満の防止が重要な予防手段といえるでしょう。               

 

★ 腰椎分離症・すべり症                                             

中・高校生のスポーツ選手の約一割が腰椎分離症であるともいわれており、練習時間が長ければ長いほど、またスポーツレベルが高ければ高いほど頻度は増します。

椎間関節の骨の連続性が断たれた状態です。        

これは腰椎部分の疲労骨折が原因となっていることが多く、ほとんどが第5腰椎に起こります。腰痛を訴えますが鈍痛で、下肢痛はみられません。

椎間分離部分に異常可動域が認められ、とくに背中の後屈で痛みが出ます。このうち発生初期に腰部の安静が保たれた状態では、分離部は癒合しますが、早期に腰痛が軽減してしまうために医療機関で発見されることが少なくそのまま経過してしまうことが多いようです。        

予防・リハビリとしては、腰椎周辺の諸筋肉のリラクゼーションを目的に、背筋群、ハムストリングスのストレッチングを中心とした軽い柔軟体操が効果的です。中学1〜2年生までは約3ヶ月のコルセットの装着で治ることもあります。                  

 腰椎分離すべり症は、分離した部分から上位の椎間が前方にすべる状態のことをいい、この場合は腰痛発症の頻度が高くなりますが、適応のある運動療法で腰痛は軽減します。

 

 

★腰椎椎間板ヘルニア

腰部にある椎間板は日常生活やスポーツ動作で大きなストレスを受けやすく、特に前屈と腰の捻りの動作が同時に起こる場合にそのストレスは高まります。

この状態が繰り返されることで椎間板内の線維輪の変性がおき、やがては背部の神経を圧迫するようになります。この状態は一般的には椎間板ヘルニアとして知られています。

 

特に下肢への神経痛が見られ、神経の圧迫されている側の筋力低下、前屈や捻り動作で痛みが増強します。        

どのスポーツにおいてもみられますが、一般的には20歳以降によく発生します。

急に痛みが出た場合はRICE処置を行い、背部の炎症を抑えるようにします。

その間、膝を折り曲げた「えび型」の姿勢で安静状態を保つようにしましょう。状態が安定してきたら、出来るだけ早く腹部と腰部の筋力強化トレーニングを行うようにします。腰椎にかかる負担を出来るだけ軽減するように、腹筋の強化に努めることが大切です。        

おおむね保存(手術をしないでリハビリトレーニングなどを中心に行う)療法で症状の軽減が期待できますが、3ヶ月〜半年経っても症状が変わらない場合は、手術療法で変性した線維輪を除去する方法をとることもあります。

手術をした場合、選手が競技復帰するまでに6〜8週間程度、コンタクトスポーツ(衝突のあるスポーツ)に関しては3ヶ月ほどリハビリ期間が必要となるでしょう。  

 

★肋骨疲労骨折

疲労骨折とは繰り返される外力により、骨に金属疲労のような状態が起こることを言います。

肋骨の疲労骨折は、別名ゴルファーズフラクションとも呼ばれ、ゴルフの初心者では利き手と反対側の第5、6、7肋骨によく起こります。また野球選手や陸上の槍投げの選手などにも起こり、野球のピッチャーでは投げ方を矯正した後やオーバースローからサイドスローなどに変更した場合などによくみられます。

野球選手の場合は利き手側の第7、8肋骨にみられることが多いようです。        

針金を何度も曲げ伸ばししていると折れますが、骨は折れる前に治そうとする治癒機転が働きますので、完全に折れてしまうことはまれです。

レントゲンを撮ると、治そうとする新しい骨(これを仮骨という)がみられ、疲労骨折であることが確認できます。

レントゲンでこういう変化がみられなくても、スポーツ種目と負担のかかる部位、痛みの場所などから診断ができます。        このような症状の場合には痛みの原因となった投球、投擲、スイング動作などをしばらくやめて、安静にします。

およそ4週間ほどで症状が落ち着きます。原因となった練習の再開には、同じ動作をしても痛みがほとんどないことが目安です。予防としては正しいフォームの習得、体幹の回旋に耐えられる柔軟性の獲得など上半身に頼らない腰と胸郭のバランスのとれたスイングリズムの習得が望まれます。

また練習の前後に右打ち(右投げ)なら左打ち(左投げ)の練習をすることなども効果的です。

 

★インピンジメント症候群

インピンジメント(衝突)症候群とは、肩関節の内部組織の慢性的な障害や外傷のことをいいます。

肩関節をとりまく筋肉には三角筋や上腕二頭筋など外側についている筋肉のほかにローテーターカフ(日本語では腱板:けんばん)と呼ばれる小さな筋肉が多く内部に存在しています。

このローテーターカフが骨との間に挟まった状態になると、腕の付け根あたりに痛みを伴うようになります。       

水泳や野球の投球動作など肩を水平面以上に上げた状態で過度に使用したり、機能学的に不安定な動作を繰り返すとインピンジメントがおこることがあります。        

このような傾向が見られたらまず肩の使用を極力減らすようにして、アイシングをすることが大切です。

痛みが軽減してきたら使用する前のウォームアップを十分に行って筋肉をあたためること、ストレッチを徹底し柔軟性の高めることなど効果的です。

同時にチューブなどを使ってローテーターカフエクササイズのトレーニングをおこない、再発防止につとめるようにしましょう。



★肩関節(亜)脱臼                                             

上腕骨と肩甲骨をつなぐ肩甲上腕関節(いわゆる肩関節と呼ばれる部分)は実に様々な動きをすることができます。

それは同時に肩関節の不安定性を持ち合わせています。

投球動作など腕が肩より上方にあがり、振りかぶった姿勢のときが関節力学的に弱い肢位(しい)とされ、そのときに大きな力やストレスが肩にかかることで脱臼することがあります。

そのほとんどは上腕骨が前方にズレる前方脱臼といわれるものです。        

脱臼は完全に関節の接地面がズレた状態、亜脱臼とは一部関節の接地面が残っている状態をいいます。

亜脱臼の場合は肩の位置が通常と変わらないように見えますが、少しでも動かそうとすると痛みを伴います。

脱臼の場合は異常に肩が落ちた状態が見られます。        

このような傾向がみられたらただちにアイシングと圧迫を実施し、バンテージなどで固定をしてすぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

一度肩関節の脱臼を起こすと8割以上が再発するといわれており、関節が不安定になっていくとされています。

保存的には安静とローテーターカフを含めた肩関節周囲筋群の強化をおこなうようにします。重度の場合は手術療法をおこなうこともあります。 

 

★野球肘

野球肘は投球動作が繰り返されることによって起こる障害で3つのパターンがあります。          

1)内側型投球動作のアクセレレーション期(振りかぶってボールを投げる瞬間の動作)に肘の内側に強い引っ張りの力が加わります。

この繰り返しで肘の内側側副(ないそくそくふく)靭帯の損傷、また上腕骨の肘関節近位部の障害が起きます。          

一般的に野球肘は内側型から始まり、病変の進行により外側型に移行するため、内側型のうちに発見・治療が必要です。

2)外側型少年野球の投手に多い障害の一つです。

骨が未成熟のときに投球動作を繰り返すことによって、肘関節が強制的に外反され(外に反り返る状態)、橈骨(とうこつ:肘から手首にかけての骨、親指側)の肘側の骨頭が衝撃を受けて血行障害が起こる状態です。

ひどい場合は骨の一部が軟骨とともに剥離骨折します。          

3)後方型肘の後方が投球動作によって圧迫されたり、引っ張られたりして起こります。          

一般的に内側型が圧倒的に多く、これは投球動作で手関節を屈曲させる筋肉を多用するために起こるものです。

したがって投球動作の後に、その筋肉をストレッチングすることや、マッサージをすること、筋力増強を図ることは内側型の野球肘を予防する上でも重要なことです。         


★テニス肘                                             

テニスのバックハンドおよびフォアハンドのストロークで肘関節に痛みを生じる場合のことをいいます。日常生活においてはドアのノブを回すとき、タオルを絞るときなどに同様の痛みが生じます。          

発生のメカニズムは、バックハンドの場合は手関節を背屈(後ろに反らせる)する筋肉、フォアハンドの場合は手関節を掌屈する(手のひら側に曲げる)筋肉の骨との接合部位の炎症、筋肉の線維の部分的断裂、および筋肉の使いすぎによる疲労などが原因とされています。         

バックハンドのときの痛みは肘関節の外側に、フォアハンドのときの痛みは肘関節の内側に起こります。          

受傷直後は痛みを起こす動作は避け、何もしなくても痛みがひどい場合はアイシングをします。

痛みがなくなった時点では温熱療法に切り替えます。

またストレッチングや筋力強化をはかり、筋や腱の柔軟性を回復するようにします。

スポーツ活動に復帰する場合はしばらくの間はエルボーバンドなどを使用して、肘の保護に努めるようにしましょう。

 

★手関節捻挫

手首の捻挫は、手首を過伸展した状態で倒れたときや、手首を急激に曲げたり捻ったりしたときに起こります。

手首の主要な支持組織は手の平と手の甲の部分の靭帯なので、捻挫を繰り返すことで、手の骨の方への栄養供給が少なくなってしまう恐れがあります。        

痛めてしまったら、ケガの部位をアイシング、固定して痛みが軽減するまで休みをとります。

その後、可動域回復のために手首のストレッチを痛くない範囲で行い、筋力強化を図ります。

握力回復のためのトレーニング、および前腕部分のトレーニングを行い、手首周りを鍛えていくことが効果的です。             

 

★ 有鉤骨(ゆうこうこつ)骨折                                             

手関節の外側(小指側)にある有鉤骨(ゆうこうこつ)は隣接する有頭骨に押しつぶされるときに圧迫されて骨折しやすい「鉤」という部分があります。

この「鉤」への圧迫はバットやラケット、スティックのような対象物からの1回の衝撃によって生じることがあります。

野球、体操、テニス、ゴルフなど手関節のこの部位にしばしばストレスがかかるスポーツにおいて繰り返される衝撃によっても損傷を受けることがあります。        

手のヒールにあたる部位(空手チョップのところ)に痛みと圧痛が見られ、握力の低下や小指のしびれが見られることもあります。

このような症状があれば手関節を固定してすぐに医師の診察を受けるようにしましょう。        

有鉤骨は血流の乏しい部位であり、早期診断、治療しなければ治癒することはまれです。

また保存療法は難しいため、手術で折れた「鉤」を取り除くことが必要です。

有鉤骨骨折から復帰するためには6〜12週間の安静とリハビリテーションが必要となります。

 

以上がゴルファーに多発する代表的なスポーツ傷害です。

ゴルフは年齢的な制限を受けずに楽しめるスポーツですが、その分身体に痛みを訴える方も多いのが現状です。

しっかりとした身体のケアをしながらゴルフを楽しんでいただければと思います。

もし身体に異常を感じた場合、お早目にご連絡下さい。

シンスプリントには鍼灸治療

こんにちは!
今日はスポーツをされている方で多くの方が発祥されるシンスプリントについて書いていきます。

シンスプリントはオーバーユースによる代表的な疾患です。オーバーユースとは、「運動のやり過ぎによる痛み」です。別名「過労性脛部痛」「脛骨過労性骨膜炎」などと呼ばれることもあります。

ふくらはぎの筋肉のうち、ヒラメ筋、そのさらに奥にある後脛骨筋、長指屈筋などの筋肉は膝から下の後ろ側に位置する筋肉です。
※以下はヒラメ筋、後脛骨筋、長指屈筋をまとめて下腿後側筋と略します。

これらの筋肉は、「つま先立ちをする」「地面を蹴る」時などに収縮する筋肉です。

これらの筋肉は、すねの骨(脛骨)の内側にくっつく筋肉です。(起始部)

ランニングやジャンプの過剰な繰り返しや、つま先立ちを持続することにより、下腿後側筋は収縮し、すねにくっつく部分に繰り返し強い牽引力がかかり、骨の表面を覆う骨膜に炎症を起こします。(骨膜炎)


特に硬い地面や床面で走ったりジャンプをすることにより、一層骨膜炎になりやすいといわれています。痛みを誘発した状態で競技を続けていると、すねに付着する部分で、筋肉や骨膜の微細断裂を起こし、痛みなく競技をおこなえるまで時間がかかることがあります。


シンスプリントは主に片足から起こりますが、痛みを感じる足をかばうようになる結果、もう片方の足にも負荷が増すため、両側痛くなる方が全体の45%にのぼります。
運動部に属する中・高校生などは、三年間という短いスパンで結果をださなければならず、それかつレギュラー争いが熾烈なことなどが原因で、片足の痛みを感じていてもなかなか休めないという人に両側性が多く見受けられます。


 

 

  • すねの内側が痛む
  • 走る距離が長くなるに従ってだんだん足が痛くなる
  • ランニング中の足が地面に着く瞬間にすね周囲がズキンと痛む
  • ジャンプをして着地する時に脛の内側が痛む
  • すねの内側を押すと強い痛みがある
  • すねの内側に鈍痛のような痛みがある
  • 走った後に痛みが増す

このような状態であれば痛み止めの注射をしなくても、鍼の施術で対応できますのでご安心ください。


脛骨(けいこつ)疲労骨折との鑑別が重要重要


シンスプリントと同部位に痛みを起こす疾患で脛骨(けいこつ)疲労骨折が疑われることがあります。そのため、まずは整形外科へ行き、X線検査で疲労骨折でないことを確認したうえで、シンスプリントの治療を受けることをお勧めいたします。

シンスプリントと疲労骨折との痛みの違いは?

シンスプリントの痛みは5〜10pの間で圧痛や疼痛がありますが、圧痛部位が
狭く、特に痛む場合は、疲労骨折の疑いがあります。
また、シンスプリントは両足に診られることが約半数いますが、片足がシンスプリントで、反対の足が疲労骨折という場合もあるので、ご自分で決めつけず専門家に診断してもらうことをお勧めいたします。


治療では

  • ふくらはぎの内側周辺の消炎治療
  • 後脛骨筋の緊張緩和治療
  • ひざの関節に付着する筋肉、神経の循環改善治療
  • 脚の高低差など姿勢のゆがみを調整して、患部の膝関節や後脛骨筋へのストレスも減らして再発を防ぐ

 ひどい痛みをだしている患部の神経の興奮を鎮め、治療した周囲の循環をおおきく改善させることで、自己治癒能力を高めます。また、ゲートコントロール効果を発生させ、鎮痛作用が活発になり、早期の回復が見込めます。 筋肉の凝り、張りに対しても治療することで、血液の流れを回復させ、からだの新陳代謝の活性化、細胞の分裂促進を促し、からだの回復を高めます。


当院では痛みに対しての治療はもちろんですが。
これまでのスポーツ現場での経験と体組成(体の筋肉量・筋バランスを測る機械)を用いて体の状態を測ります。
そして、足下の計測をして動きの癖を割り出していき再び痛みが戻ってくることの無いように動きのアドバイスをしていきます。
シンスプリントはスポーツをされている方で多くの方が悩まれる症状だと思います。
しかし、治らない痛みではないです。
もし、足の痛みがある方はご連絡いただけたらと思います。

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当院URL⇒http://physical-care.e-chiryo.jp/

 

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テニスレッグ(ふくらはぎの肉離れ)

 

 

テニス選手に起こるふくらはぎの肉離れをテニスレッグとも言いますが、テニスレッグと言われるくらいテニス中に多い怪我の一つです。

 

多くは中高年に診られ、急激な地面の蹴りなどで

ふくらはぎを負傷します。
ふくらはぎの内側に怪我をする事が一番多く

中にはアキレス腱を断裂する事があります。

 

足が”つる”のと”肉離れ”とは似ているかもしれませんが、

肉離れの方が重い症状です。

肉離れとは筋肉やその周囲の筋膜などが

損傷することを意味します。

肉離れを起こす瞬間にブチッという音がカラダの中で感じたという人も少なくありません。

ふくらはぎがつる時よりも相当な痛みを伴います。

 

肉離れは、一般的に外から大きな力が加わって、

筋肉を損傷させるというケガではありません。
走る、飛ぶ、跳ねるなどの動作の際に、

ふくらはぎの筋肉が瞬間的に引き伸ばされて

肉離れを起こすことがあります。

 

ふくらはぎの筋肉が肉離れを発症しやすい原因としては、
・柔軟性の不足
・筋肉の疲労
などが主な原因として考えられます。

 

肉離れの症状の程度は3段階に分かれます。

 
<T度> 〜 筋肉が引き伸ばされた状態。

筋肉の断裂はない。

症状は軽微、歩行に障害がない程度


<U度> 〜 筋肉の部分断裂と筋膜の損傷

症状はT度より重く、押すと痛み、

腫れや皮下出血があり、筋肉に

力は入るが痛くて動かせないことも。

歩行に障害が出ます。

<V度> 〜 筋肉が完全に断裂。

断裂部に陥凹、強い圧痛、

筋肉に力を入れても入らない

(収縮困難)


24時間前後に皮下出血が大量に出現、

V度損傷は一度になることは稀で

同じところの肉離れを

何回も繰り返した後に

起こるものと考えられています。

 

 

ふくらはぎの筋肉は

治ったと思っても、完治していない場合が多いです!

何度も同じところに肉離れを起こしてしまう方は

治ったと思い込んで運動し始めてしまっていると思います!

2度以上の

肉離れは、内出血がひどく

この筋肉が断裂してしまっている場所に血液が集まり

瘢痕組織というものに変わります!

これは、筋肉本来の動きや柔軟性が無りません!

簡単に言うと、筋肉の代用をしているだけの組織になります。

この状態で再び開始すると、肉離れが再発してしまう可能性があります!

わかりやすく説明すると

ということになります!

完治させるためには

瘢痕組織を少しずつ減らしていく必要があります。

そのためにも

しっかりとした治療と

運動の際のテーピングやサポーターが必要になってきます。

 

 

肉離れは

きちんとした治療をするようにしてください!

 

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トライアスロンの選手に多いスポーツ傷害

こんにちは!

今日はトライアスロン選手に多いスポーツ傷害について書いていきます。

トライアスロンは1回のレースでスイム、バイク、ランの3種目を続けて行う複合持久系競技です。

3つの異なる種目を練習するということで、練習時間や競技時間が長くなり、オーバーユースによる慢性障害がよくみられます。   また実際の競技ではバイクの転倒による急性外傷、熱中症なども多くみられます。 

 

★熱中症                               

 

よくみられる傷害については、腸脛靭帯炎・足底筋膜炎・腰椎椎間板ヘルニアなどが多くみられます。

 

★熱中症

スポーツ活動中では、体内から多量の熱を発生するため、それほど高くない気温(20℃前後)でも発生する危険があり注意が必要です。分類としては、          

1)熱けいれん激しい運動をして汗をかいたときにおこるもの。生理食塩水(塩分濃度0.9%の水分を補給して、涼しいところで安静にしていればなおる軽度障害(体温の上昇は通常みられないもの)です。         

 2)熱疲労発汗があり、体温上昇がわずかではあるがおこる中度障害。脱水と塩分不足が原因で、全身倦怠感、脱力感、めまい、吐き気、嘔吐、頭痛などの症状があらわれ、血圧低下、頻脈(脈の速い状態)、皮膚の蒼白が起こります。涼しい場所に運び、衣服を緩め、安静に寝かせて水分(塩分濃度0.2%程度のもの)を補給すれば、通常は回復するとされています。 

 3)熱射病体温上昇が高度で発汗がみられず、中枢神経障害を含めた多臓器不全(体内で血液が凝固して、脳、肺、肝臓、腎臓などの全身の臓器の障害)を伴う高度障害状態のこと。異常な体温上昇(40℃前後以上)、意識障害、吐き気、めまい、ショック状態などを示します。発症現場での迅速な冷却処置が重要となり、発症から20分以内に体温を下げることができれば、確実に命を助けることができるといわれています。          

予防法としては、環境条件を把握し、それに応じた運動、水分補給をおこなうということです。また個人で体調が悪い場合や睡眠不足などのときは無理な運動は避けましょう。

 

 

★ 過換気症候群                                            

 ケガをしたり記録が伸びなかったりするときに、精神的に不安定な状態になっているスポーツ選手にみられます。特に女子選手に多く発生します。         

 症状としては発作的に呼吸が浅くなり、頻回になることによって血液中の炭酸ガスが過剰に吐き出されます。筋収縮の異常といった筋肉症状がみられることもあり、めまいを訴え、手足、唇などに軽い痙攣(けいれん)を起こします。これらの症状がさらに不安を増幅させ、過呼吸を繰り返すという悪循環になります。          

このような症状があらわれたら、まずゆっくりと呼吸をするように指示します。ビニール袋を口と鼻にかぶせて呼吸を繰り返すと、吐き出した炭酸ガスを再吸入するため次第に呼吸は正常に戻ります。          

これらの症状を回避するためには、そのもととなっているストレスや精神的不安を取り除くことがまず大切です。                 

 ビニール袋をかぶせて呼吸をコントロールする方法(ペーパーバッグ法)は、その有効性が疑問視されており、逆に過換気症候群以外の過呼吸状態(心筋梗塞、気胸、肺塞栓など)にある場合は、症状を悪化させることがわかっています。

これらを見極めるのは素人にはむずかしく、ペーパーバック法そのものの対応も医療行為となります。過呼吸状態にある場合の対応については、まず本人を落ち着かせてゆっくり呼吸することを指示し、脈などのバイタルサインを確認しながら、病院へ行くかどうかの判断をするようにしましょう。

 

 

★腸脛靭帯炎

腸脛(ちょうけい)靭帯は腸骨(腰の骨)と脛骨(足の骨)を結ぶ長い靭帯で、膝の外側を安定させる役割があります。この靭帯は膝の屈伸時に大腿骨(太ももの骨)の外側を移動するようになっています

長距離ランナーなどによく見られることからランナーズ・ニーとも呼ばれています。       

 ランニングでは膝の屈伸が繰り返されることによって、靭帯と大腿骨の間で摩擦が生じ、炎症を起こすことがあります。特に大腿骨が普通よりもより外に大きく出ているときや、O脚がひどい場合、かかとの骨が大きく内側に入り込んでいる場合などはさらに腸脛靭帯にストレスを与えることになります。        

これらの組織の刺激は走りすぎたり、シューズや身体のアライメント(骨格上の構造)によるショックアブソーバー(衝撃吸収)が不十分であるときに出現します。        

オーバーユースが原因で筋肉が硬くなっているので、筋肉の緊張を和らげることが回復につながります。靭帯の付着部のみではなく、お尻の筋肉や太ももの筋肉、下肢の筋肉までゆっくりとほぐしていくこと、十分な休息を取ることが大切になってきます。

 

★足底筋膜炎

足の裏側にある足底筋膜はランニングやジャンプなどのときに伸びたり縮んだりして、衝撃を吸収するスプリングの役目をしています。このため長距離走などで使いすぎると炎症を生じます。スポーツ選手に限らず立ったり歩いたりすることの多い一般の人でも炎症を生じることがあり、扁平足の人は特になりやすいです。       

 原因は使いすぎによるものだけではなく、足の形の異常、下腿三頭筋やアキレス腱の柔軟性の低下、足の筋力低下、シューズの不備などがあげられます。        

症状としては足底部に圧痛があり、走って着地のときに踵の近くが痛み、足底筋膜にそって緊張が起こり、圧痛がみられます。運動後にRICE処置を行い、足底のストレッチなども効果的です。                                                    

 

 偏平足障害                                             

足部の縦アーチが少なく、力学的に弱いために歩くときに過剰な足の内側ひねりを起こし足底筋膜や後脛骨筋(こうけいこつきん:ふくらはぎの後ろの筋肉)に過剰な負担がかかって痛みを生じるようになります。

特に外脛骨という種子骨のような骨が存在すると、これが刺激となることもあります。        

ランニング時の足底または足部内側の痛みがみられ、立った状態で足部のアーチをみると通常より低く、偏平足を示すことが認められます。        

着地の際の外力を和らげるためには大腿四頭筋やハムストリングス、またふくらはぎの筋肉、足底のアーチの保護などが有効で、これらの筋力強化やストレッチを行い、アーチ形成のためのパッドやテーピングなども活用することが効果的です。

また足底の筋力強化のためのタオルギャザートレーニングなどもとりいれるとよいでしょう。 



★腰椎椎間板ヘルニア

腰部にある椎間板は日常生活やスポーツ動作で大きなストレスを受けやすく、特に前屈と腰の捻りの動作が同時に起こる場合にそのストレスは高まります。この状態が繰り返されることで椎間板内の線維輪の変性がおき、やがては背部の神経を圧迫するようになります。

この状態は一般的には椎間板ヘルニアとして知られています。

特に下肢への神経痛が見られ、神経の圧迫されている側の筋力低下、前屈や捻り動作で痛みが増強します。        

どのスポーツにおいてもみられますが、一般的には20歳以降によく発生します。急に痛みが出た場合はRICE処置を行い、背部の炎症を抑えるようにします。その間、膝を折り曲げた「えび型」の姿勢で安静状態を保つようにしましょう。

状態が安定してきたら、出来るだけ早く腹部と腰部の筋力強化トレーニングを行うようにします。腰椎にかかる負担を出来るだけ軽減するように、腹筋の強化に努めることが大切です。        

おおむね保存(手術をしないでリハビリトレーニングなどを中心に行う)療法で症状の軽減が期待できますが、3ヶ月〜半年経っても症状が変わらない場合は、手術療法で変性した線維輪を除去する方法をとることもあります。

手術をした場合、選手が競技復帰するまでに6〜8週間程度、コンタクトスポーツ(衝突のあるスポーツ)に関しては3ヶ月ほどリハビリ期間が必要となるでしょう。                                               


★梨状筋(りじょうきん)症候群                                            

 梨状筋(りじょうきん)は仙骨(お尻の真ん中の骨)から始まり、足の付け根につく筋肉で股関節を外旋(足先を外に向ける)させる働きがあります。この筋が炎症を起こしていたり、過度の緊張状態になるとその下を通る坐骨神経を圧迫し神経の走行に沿って痛みがでます。

時には太ももから足先にかけてまでしびれることがあり、スポーツ選手によくみられます。       

 使いすぎによる炎症であれば、アイシングなどで抑えます。

過度の緊張状態で感じられるような足先の突っ張り感があれば、筋肉の緊張をほぐす意味で梨状筋にストレッチを取り入れていくのが効果的です。

また太ももの前後の筋肉:ハムストリング(裏:大腿二頭筋)と大腿四頭筋をバランスよく鍛えていくことも大切です。       

 普段から腰に負担のかかる姿勢を長時間とらない、重いものを持ち上げるときの体勢に気をつける、疲労がたまらないようストレッチをして柔軟性を保つ、体重増加に気をつけるなどのセルフ・ケアを心がけましょう。


以上が当院に来院されるトライアスロン選手にもよく見られるスポーツ傷害です。

トライアスロンは想像通り過酷な競技です。

身体に負担をかけるのは当然なので、いかに身体のケアをしながら、故障のリスクを減らして練習を行えるかが大切だと思います。

身体に異常を感じたらすぐに治療にきていただきますようお願いいたします。

インナーマッスルの重要性 〜鍛えると体も楽に〜大腰筋〜

 こんにちは

今日は選手にはもちろん!!

日常生活にも必要な筋肉

インナーマッスルの話をします!

 

インナーマッスルってなんですか!?

 

インナーマッスル とは内側の筋肉をいいます。
深層筋とも言われ外側の筋肉より、
さらに内側にある筋肉の総称です。

インナーマッスルと言っても部位ごとに、さまざまな筋肉が
あります。

普通私達が行っている筋力トレーニングは大胸筋や大腿四頭筋
などのアウターマッスルを鍛えていることになっています。

インナーマッスルは普段あまりトレーニングされませんが、この
インナーマッスルを鍛えることも、とても重要です。

  

 

どういう効果と役目が!?

インナーマッスルは主に関節をしっかりと安定させる働きが
あります。


関節痛などの身体の痛みを解消する働きがあるので、
健康管理の上でもしっかり鍛えることが大切です。

インナーマッスルを鍛えることで肩こりや腰痛対策にもなるのです。

またインナーマッスルを鍛えることによって身体のバランスを
保つ能力が向上し転倒予防にもつながります。

もちろん姿勢も良くなり見た目の美しさも得ることができます。

インナーマッスルはアウターマッスルと違って強い力を発揮
する時にメインとして使われるわけではないのですが、
日常のありとあらゆる人間の動作の中で働き続けています。

ですから健全な身体を作るためにはインナーマッスルを鍛える
事が大切になってきます。

またスポーツする上でも素早い動作にはインナーマッスルは
欠かせない筋肉です。

肩関節や股関節は通常の動きの他にも、回旋という複雑な
動作も行います。

この動きはアウターマッスルだけではなくインナーマッスルの
働きがとても重要になってきます。

スポーツにおいてはインナーマッスルを鍛えることによって、
身体の動きを滑らかにし、正確なフォームを確立することも
出来ます。


またインナーマッスルを鍛えることによってスポーツにおける
怪我予防にも大変効果があります。

  


主要なインナーマッスル!!!

1.肩関節
肩にはローティターカフと呼ばれる筋肉たちがあり、肩関節の
回旋運動に大きな影響を与えます。

ローティターカフは棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょっかきん)、
小円筋、肩甲下筋の4つの筋肉から成り立っています。

また肩甲骨の内転筋群も正しい姿勢を保つのに重要な役割を
果たしているので、こちらも鍛えることが大切です。

  

2.脊柱
脊柱はいわゆる体幹と呼ばれるものの中心となる部分です。
この周辺にはたくさんのインナーマッスルが存在します。

これらは中心軸がブレずに身体をしっかり安定させる働きがあり
まり。スポーツにおいてはパフォーマンスの向上に重要な役割を
果たします。

3.股関節
股関節は歩くことや走ることにおいてとても重要な関節です。
股関節周辺にもさまざまなインナーマッスルが存在します。

腸腰筋は大腰筋(背骨と脚の付け根を繋いでいる筋肉)と
腸骨筋(骨盤と脚の付け根を繋いでいる筋肉)から成り立って
いて、腸腰筋の中でも大腰筋は骨盤を支えているとても重要な
筋肉です。

  

最近では、寝たきり老人になりたくなければ、

この大腰筋を鍛えなさいと本が出版されるぐらい

重要な筋肉になっています。

また、骨盤を正しい位置で保つためにも

この大腰筋はとても重要な存在になります!

つまり骨盤矯正にも必要な筋肉です!

  

外人と日本人の体型の違いには、大腰筋の発達の差が大きく関係しています。

大腰筋の発達の差によって、身体の中心である骨盤の位置に違いが生まれます。

・大腰筋が発達している黒人→骨盤が前傾している姿勢
・大腰筋が発達していない日本人→骨盤が中立、もしくは後傾している姿勢

@黒人と日本人では骨盤の傾きに違いがある。
            ↓↓↓↓
A骨盤の傾きに違いがあると、姿勢、体の動かし方に違いが出る。
            ↓↓↓↓
B姿勢、体の動かし方に違いがあると、使われる筋肉に違いが出る。
            ↓↓↓↓
C使われる筋肉に違いがあると、体型、体質に違いが出る。

これがランニング、筋トレ等の努力をした結果として、黒人の様なカッコいい体型に成るか成らないかをわける重要な要因になっています。



・黒人ランナー  →大腰筋の始点である腰部を支点に足が動いている
・日本人ランナー →骨盤底部を支点に足が動いている(大腰筋が使えていない)
体の動かし方が違えば、必要になってくる筋肉も違ってきます。

 

4.腹部
腹部にもいくつかのインナーマッスルがありますが鍛えると
より効果的なものに腹横筋があります。

腹横筋は内臓をしっかり支えてくれる、いわばコルセットの
ような役割があります。腹横筋を鍛えるとぽっこりお腹も


また腹部のインナーマッスルを鍛えることは体幹を鍛える
ことにもつながり姿勢も良くなり、スポーツにおいては身体の
中心軸がぶれずパフォーマンスの向上にもつながります。

 

 

 

インナーマッスルは

運動選手にも、日常生活に

重要なことが分かります!

 

当院でも

インナーマッスルに直接アプローチのできる

特殊な電気治療器で鍛えることが可能です!

一度ご相談ください!

当院URL⇒http://physical-care.e-chiryo.jp/

体操競技の選手に多いスポーツ傷害

こんにちは!

今日は体操競技の選手に多いスポーツ傷害について書いていきます。

 

体操競技は男子では6種目(ゆか・あん馬・吊り輪・跳馬・平行棒・鉄棒)、女子では4種目(ゆか・平均台・跳馬・段違い平行棒)あり、それぞれの種目特性があります。空中で持続的に演技を行うあん馬、吊り輪、鉄棒、平行棒は上肢に荷重関節と同じ程度の負荷がかかります。またすべての種目において跳躍・着地時に下肢と体幹に大きな負担がかかります。   四肢すべての関節において安定性と柔軟性が要求されるスポーツであり、体操競技特有の傷害もみられます。   

以下に、体操競技でよく見られる傷害について説明していきます。                             

 

 

★半月板損傷

 

半月板は膝関節内にある組織で、大腿骨と脛骨(けいこつ:すねの骨)の安定性を与え、膝関節にかかる体重負荷を吸収分散するクッションの働きをします。半月板が損傷されると円滑な膝の動きが妨げられます。          

半月板損傷の特有の症状として、膝のロッキング(引っかかり現象:円滑な膝の動きが損なわれた状態)があらわれます。完全伸展あるいは屈曲(膝の曲げ伸ばし)ができず、激しい痛みが伴い、弾発音(クリック)とともに動きが回復する場合はその典型的なものです。サッカー、バスケットボール、バレーボール、テニス、野球などの受傷が多くみられます。          

損傷部位によってはギプスや縫合手術で治ることもありますが、それ以外では半月板の切除手術が必要となります。                                           

 

★前十字靭帯損傷                                                                    

 

  前十字靭帯は膝内部にある靭帯で、主に脛骨(けいこつ)が内旋(ないせん:内側ひねり)しながら前方にいきすぎないように抑制する働きがあります。この靭帯が断裂、損傷すると脛骨は前内方へ亜脱臼し、膝関節の安定性は損なわれることになります。         

 サッカー、バレーボール、バスケットボール、スキー、野球などで受傷することが多く、受傷時には靭帯の切れる鈍い音を感じることがあります。その後数時間すると膝関節が腫れ、膝の中に血がたまることもあります。                                                           

 膝関節の外傷の場合は前十字靭帯損傷を念頭に置いた上で、すみやかにRICE処置を行い、医療機関で診察を受けるようにします。ケガの急性期(受傷から48時間以内)を過ぎてスポーツ活動に復帰すると、膝くずれを起こし、二次的に半月板や軟骨に損傷が及ぶことがあります。受傷後もスポーツ活動を続けたい場合は、前十字靭帯の再建手術(靭帯を作り直す手術)が必要になることが多いようです。        

  再建手術には膝蓋骨についている膝蓋靭帯を使用する方法(BTB法)とハムストリングス(ふとももの裏の筋肉)の半腱様筋(はんけんようきん)を使用する方法(ST法)、人工靭帯を使用する方法などがあり、それぞれに長所と短所がありますので医師と相談の上手術法を選択することになります。

手術後は再建した靭帯が緩まないように最善の注意を払いながらリハビリを行い、個人差はありますが約半年から8ヶ月程度で競技復帰することが可能となります。

 

★三角繊維軟骨複合体(TFCC)損傷

 

三角線維軟骨複合体(TFCC)は、手関節の外側(小指側)の関節の靭帯や関節円板(クッション)などを総称した名称です。        この部位は転倒したときに手をついて損傷する外傷と、加齢に伴う使い傷みによって損傷することがあります。またグリップ動作で手関節を頻繁に使用することによる使いすぎでの損傷もあります。

手関節の腕の骨は親指側の橈骨(とうこつ)と小指側の尺骨(しゃっこつ)の2本がありますが、尺骨が橈骨より長い(小指側の腕の骨の方が長い)場合、TFCCを損傷しやすくなります。        

外傷による軽度のTFCC損傷の場合は、しばらく安静をとり場合によってはギプス固定で経過観察する場合があります。しかし症状が慢性になった場合は関節造影剤などを注入して、関節鏡による手術が行われることもあります。小指側に手首を捻ると痛みが出る場合、痛みが継続する場合は早めに医療機関で診察を受けるようにしましょう。                                              

 

 マレットフィンガー  

 

  マレットフィンガーとは指の先端に伸びている腱が完全に離れている状態のことを言います。槌指(つちゆび)とも呼ばれ、長指伸筋(ちょうししんきん)腱の断裂のことをさします。

このような状態にあると指の先端部の関節の痛みがあり、指をまっすぐに伸ばすことが出来ず、常に受傷した指は曲がった状態です。特にバレーボール、バスケットボール、野球などボールが指先に当たるようなスポーツに多く見られます。     

受傷直後はRICE処置を行い、医療機関で診察を受けるようにします。そのまま放置しておくと半永久的な機能障害や痛み、変形などが残る可能性が高く、後に関節炎を引き起こすこともあります。        

痛みや可動範囲の制限が重度であれば、指を固定しておきます。痛みが軽減してきたら可動域回復のためのリハビリテーションを行います。再受傷を避けるために痛みがある限りは隣の指と一緒にテープで固定する必要があるでしょう。

 

★舟状骨骨折

 

手関節の内側(母指側)にある舟状骨(しゅうじょうこつ)は腕を伸ばした状態で転倒したした場合などに見られます。舟状骨と隣接する橈骨(とうこつ:肘から手首にかけての骨、母指側)とが激しくぶつかることにより、舟状骨が二つに骨折してしまうのです。特に手の甲側を強制的に伸ばされた状態で起こります。転倒したときの他にコンタクト(衝突を伴う)スポーツや手をよく使う体操競技にもみられます。        

手関節の母指側(解剖学的スナッフボックス)に痛みや圧痛があり、手関節の可動域制限がみられ、握力の低下や手関節の母指側に腫れがみられます。このような症状があればすぐに手関節と前腕部分を固定して医師の診察を受けるようにしましょう。       

転位のない舟状骨骨折で3ヵ月、転位がある場合はもう少し時間がかかります。舟状骨は有鉤骨同様、血流の乏しい部位であり、早期診断、治療しなければ骨折した舟状骨の外側は壊死してしまうこともあります。

筋力と可動域が健側(ケガをしていない側)の手関節と同じになるまでは、スポーツをする際にはしっかりとした固定器具などを装着することが望ましいです。                                                    

 

 ★手根管(しゅこんかん)症候群                               

 手関節部にある手根管(しゅこんかん)とは、手関節掌側にある手根骨と横手根靭帯とからなるトンネルのことをさし、手関節の使いすぎによってこの手根管が圧迫され、そこを通る正中神経を圧迫する障害です。                                             最もよくみられる症状は母指、示指、中指、薬指の半分(母指側)のしびれ感やうずくような痛みです。

正中神経と尺骨神経支配がこの部分でわかれているため、しびれ感の領域がはっきりしない場合は、手根管ではないもっと上肢における神経障害を疑う必要があります。手根管症候群の場合、夜中に痛みが出るのもその特徴の一つです。                                      

痛みがある場合はRICE処置を行い、原因となる手関節運動をしばらく中止して、痛みの軽減をはかります。また医療機関で診察を受け、神経障害緩和に効果があるとされるビタミンB12などを処方してもらうこともあります。       

 しばらく様子をみていても症状が軽減しないようであれば、手根管開放術などの手術を行う場合もあります。

 

★肘関節脱臼

 

コンタクトスポーツや転倒の可能性のあるスポーツによく見られ、過度に肘関節を伸ばした際に強い圧迫力が加わると肘関節が脱臼することがあります。肘の脱臼の場合は前腕や手の骨折を伴うこともあり、その点に留意することが必要です。          肘関節脱臼が起こると、関節の変形、強い痛みや腫れや動きの制限などが見られます。

このような状態が見られるときは、ただちに医療機関に搬送して整復処置を受ける必要があります。それまでは肘を体幹に動かないように固定し、患部を約20分ほどアイシングをするようにします。

肘の靭帯損傷の程度によって手術をする必要があります。          

たいていは安静と保護のため脱臼した肘を三角巾かスプリントで固定します。

脱臼した骨が容易に外れないようであれば、可動域改善のためのリハビリテーションを行い、その後筋力トレーニングへと移行していきます。この際は必ず専門家の指導のもと行うようにしましょう。                                               

 

★尺骨神経炎                                             

 

肘の後ろ側から小指にかけて通っている尺骨神経(しゃっこつしんけい)が肘の繰り返しの動作によって引き伸ばされ炎症をおこすことがあります。投球動作やラケット、ゴルフクラブなどを持って反復動作を行う人に多く見られます。          

はじめは激しい運動の後に肘の内側に違和感を覚えたり、痛みが起こったりします。

そのまま放置しておくと痛みは強くなり、前腕から薬指、小指にかけてしびれが起こったり握力の低下が見られたりします。尺骨神経炎が慢性化してくると神経機能が停止し、前腕、手関節、手の多くの機能に障害をもたらします。          

早期に発見した場合はただちに運動を休み、安静を取るようにします。2週間以上安静をとっても症状が軽減しない場合は、尺骨神経が神経溝からはずれている(脱臼)ことが考えられます。

この場合は手術によって元の位置に戻すことが必要となります。

 

以上が体操競技において頻繁に起こるスポーツ傷害です。

治療せずに放置すれば、選手生命に関わる恐れもありますので、もしご自身に当てはまるような症状がありましたら、できるだけ早めの治療をお願いいたします。

当院へのアクセス

 

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