膝内側側副靭帯損傷について

こんにちは!

今日は膝内側側副靱帯(MCL)損傷について書いていきたいと思います。


★原因や治し方、予防や対処 

はじめに膝内側側副靱帯(以下MCL)は、膝靱帯損傷のうちで最も頻度が高く、単に膝の捻挫として取り扱われることが多い障害です。 初期に適切な固定をすれば修復しやすいものですが、陳旧化(急性期に処置をせず伸びた状態)した場合は、有効な治療法が少ないので受傷時の取り扱いは慎重を期します。
解剖MCLは浅層、深層、後斜靱帯の3層構造となっていて、長さ10cm、幅3cmの範囲で膝関節内側部の大腿骨内上顆から脛骨内側部にかけて走行しています。
受傷原因ラグビーやアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツでは、膝外側→内側への外力(タックル)により、関節に外反、または外旋力が強制されたときにMCLは過緊張して、最終的には断裂しやすくなります。スキーでの転倒時、ジャンプ着地時、ツイスト時などでも発生します。
症状内側関節部に一致した圧痛、腫張、熱感、荷重にて外反動揺性が認められます。 受傷直後は関節血腫が、慢性化すると水腫が存在します。  一般に損傷は、以下の3型に分類して治療方針に活用します。 I度:動揺性(健側と比較して)はなく、靱帯部の圧痛が主であるII度:伸展位の外反動揺性(−)、30°屈曲位で外反動揺性(+)III度:伸展位の外反動揺性(+)、30°屈曲位で外反動揺性(+)
治療I度はRICE療法を、II度は固定による保存療法が一般的です。消炎鎮痛薬の使用、超音波、低周波などの物理療法による疼痛対策を行います。  III度損傷や前十字靱帯(ACL)や半月板損傷合併例は、靱帯の一次縫合手術を行いますが、単独損傷例ではギプス固定や、最近では装具固定による保存療法も用いられ、良好な成績を挙げています。
合併損傷単独損傷が多いものの、ACL、後十字靱帯(PCL)損傷や、内側(外側)半月板損傷を合併します。ACL+MCL+内側半月板の損傷合併例をUnhappy trias(不幸の三徴)ともいいます。
検査レントゲンは骨折の有無確認が目的であり、損傷の程度はストレスレントゲンや器械によるチェックが有用です。 MRI検査は最も有用で、MCL損傷のみならずACL、半月板、出血などの確認が可能です。

受傷後のリハビリテーション初期はアイソメトリックにSLR訓練、膝周辺の屈伸筋同時収縮訓練を主に、腱側や体幹上肢のトレーニングを行います。  受傷3週以降で疼痛は軽減してくるので装具装着下で、徐々に膝関節のROM、歩行訓練を開始します。
予後単独損傷では、初期に適切な固定を行った場合は比較的安定しますが、ACL損傷を合併している場合は緩みやすくなります。 MCLが緩むと、のちに半月板損傷を併発しやすくなります。
ポイント受傷時に損傷程度を把握した正確な診断と、適切な固定を行うことが重要です。 故障後のリハビリは、早い目に開始するに越したことはありません。 出来るだけ早くご来院ください。

http://physical-care.e-chiryo.jp/

インソールって使うとどうなるの?

こんにちは!

ご覧いただきありがとうございます(*^^*)

今日は靴の中敷き(インソール)について書いていきたいと思います。

靴屋さんやスポーツ店で、インソールが売られているのを見たことがある方は多いと思いますが、実際に使ってみた方は意外に少ないように感じます。

まず、なぜインソールが必要なのか?使うとどうなるのか?がよく分からないという方が多いですよね。

ということで、インソール初心者の方へなるべく簡単に説明していきます。

まずは靴のインソールの腰痛、膝痛に対する効果やウオーキング、ランニング、ジョギング等に対するインソールの効果について、ご説明いたします。

足の裏(土踏まず)は、外側に縦アーチ、内側に縦アーチ、さらに横アーチと3つのアーチで構成されています。

これらのアーチにより、良い姿勢を保ち安定して歩行出来るようになっています。

またこれらのアーチが、クッションの役割を果たすことで、膝や腰等の体に掛かる衝撃を吸収する役割を担っています。

ところが、長年歩いたり、走ったりしているとこれらの3つのアーチが、崩れてくる場合が多く認められます。

このアーチの崩れを整え、正常に機能させる目的で使用されるのが、3つのアーチを支える靴のインソール(中敷)の役割です。


元々、靴(シューズ)に付いているインソールには、上の3つのアーチを支える機能が無いか弱い物が、ほとんどです。

3つのアーチを支える機能を持ったインソール(靴の中敷)は、アーチを支え、本来の機能に近づけることが目的で作られています。

元のインソール(中敷)をこのようなインソールに交換することで、腰痛や膝痛の予防、ウオーキング、ランニング、ジョギングといったスポーツや健康増進時のトラブル予防への役割が期待出来ます。


インソールが、3つのアーチを支えることで、姿勢を整え歩行のバランスを安定させることにより、体への負担を軽減する。

インソールが、3つのアーチを支え、膝や腰に掛かる負担に対してクッションの役割を果たすことで、腰痛、膝痛に対する予防的役割が期待出来る。

特に、偏平足(土踏まず部分が低い足)の人は、元々アーチによるクッションの機能が低いことが多いため、歩いたり走ったりすると、すぐに腰痛や膝痛を訴える人が多いです。

このような腰痛や膝痛の予防にインソールの使用による有用性が大きいと考えられます。 

また、偏平足でない人も長年の使用によるアーチの崩れを正すことで、腰痛や膝痛に対する役割が期待出来ます。

少し歩いただけで、足が疲れたり、腰痛や膝痛を生じたりする場合には、適切なインソールを用い、アーチを保護することで、蹴り出す力の補助となり、疲れの軽減が期待出来ます。

また、インソールがクッションの役割を果たすことにより、腰痛や膝痛の軽減が期待出来ます。

ランニングやジョギングにより、膝痛(腸脛靱帯炎等)いわゆる、ランナー膝を生じたことがある人には、その再発予防目的として有用であると考えられます。

また、蹴りだす力を地面に最大限伝えることにより、運動機能の向上が期待出来ます。

インソールには、元々靴についている物、3つのアーチを支える目的で製作されている物があります。

またアーチを支える目的で作られたインソールは、大きくは次の2つに分けられます。

 

★既成のインソールオーダーメイドのインソール★

オーダーメイドのインソールは、一人一人の足に応じて作られるため、既成のインソールに比べて効果が期待されますが、その分お値段も既製品に比べて少し高い目となりますが。

しかし、足に合わない既製品のインソールをいろいろ使い比べるよりは、最終的にお安くつくかもしれません。

また、いくら良いインソールを選んでも、自分に合ったサイズや、目的に応じたシューズを選ばないとその効果は、減少します。

総じて、日本の特に男性は大きめのシューズ(靴)を好む傾向にあるようです。

シューズが大き過ぎると、靴の中でインソールと足の位置がずれるため、十分な効果が得られないばかりか、場合によっては逆効果となる場合もあります。

また、小さすぎるシューズもさまざまな弊害があります。

 自分のサイズや目的に合ったシューズを選ぶようにしましょう。

現在、腰痛や膝痛を生じている人が、適切なインソールを使用したからといって、直ちに治癒するものではありませんが、適切な治療を受けながらインソールを使用することで悪化防止や再発予防に相乗的役割が期待出来ると考えられます。

当院は、トップアスリートが使用するラン・デザイン製のフルカスタムインソールがオーダーメイドで作製できます。

足、身体の動きの分析をしっかり行い、痛みや故障の原因をはっきりさせます。

そのうえで、足に合ったインソールを作製し、不調の改善をはかります。

足に対するお悩みがある方はなるべく早くご相談ください!

 

針中野フィジカルケア鍼灸整骨院

 

足が太くなる人の原因 改善法

 

 

 

今日は、足が太くなってしまった方や

足がむくみが気になる方について書いていきます。

 

女性は、特に気にされている方も多いと思います!

1.足が太くなる原因から見るダイエット方法

足が太くなりやすくなる原因には、

間違った食事や生活習慣、運動不足や疲労など様々ですが、

太り方の種類は大きく分けて「水太り(むくみ)」「脂肪太り」「筋肉太り」の3つがあります。

 

@水太り(むくみ)

からだの中に流れている体内の水分や老廃物は、

からだを循環して最後には外に排出されます。

足の筋肉量が少なくなると、からだを循環する力が弱くなり、

体内に水分と老廃物が増えてしまいます。

増えた体内の水分や老廃物は、脂肪の細胞と細胞の間に溜まってしまいます。

これらが、コラーゲン線維とくっつきセルライトと呼ばれる脂肪組織になっていきます。

セルライトは、掴むとデコボコしているのでセルライトが多い方は

Aの脂肪太りを参考にしてください。

水太り(むくみ)には、むくみ改善をしてくれるストレッチを行う事で体質改善していく事が出来ます。

 

A脂肪太り

運動量以上のカロリーを摂取することで、

カロリーが消費されずに全て脂肪となってしまうケースが多いです。

筋肉が少ない所に脂肪がつきやすい。

足のむくみや筋肉のコリをエクササイズ(ストレッチ)でほぐし、

からだが柔軟になり脂肪が燃焼しやすい体にしたら、

余分な脂肪を減らして良い筋肉をつけてあげることで、

モデルのようなメリハリのある足にすることができます。

脂肪太りの人には、ストレッチに追加して脂肪を燃焼し、

筋肉を作るエクササイズを行うのが効果的です。

 

B筋肉太り

筋肉太りは、運動をしてできた筋肉量が減り、出来た隙間に脂肪ができる事によって、

太ってしまいます。力をいれてなくても、触ると硬いのが特徴です。

ストレッチやエクササイズをしても痩せにくい場合は、筋肉太りの可能性が非常に高いです。

筋肉太りの方には、ゆっくりした有酸素運動が最適です。

エクササイズをヨガやピラティスに換え、リンパマッサージなどを追加してあげましょう。

 

 

分かりやすく表にまとめてみたので、参考にしてください。

原因 見分け方 ダイエット方法
@水太り
(むくみ)
・押すと白くなり、なかなか肌の色が戻らない
・朝と夜など時間によって太さが異なり、
靴がきつくなる
・だるくなる
ストレッチ ⇒2へ
A脂肪太り ・摘まむか触ると柔らかい
・メリハリが無く、たるみが多い
・皮膚表面がデコボコしている
・力を入れても硬くならない
ストレッチ ⇒2へ
エクササイズ ⇒3へ
B筋肉太り ・足に力を入れなくても硬い
・運動やスポーツを辞めてしばらく経つ
・力を入れても筋肉の動きが無い
ストレッチ ⇒2へ
有酸素運動 ⇒4へ

※ストレッチとは、エクササイズの1つでエクササイズを始める前の準備運動の事です。

 


2.水太りにオススメ!寝ながら出来る5分で簡単ストレッチ

寝る前に簡単なストレッチを行う事で、からだの緊張がほぐれて、

固まった筋肉が伸びやすくなります。

また、お風呂上りの体が温かく血行の流れが良くなった状態で行うと、

更にストレッチ効果が上がります。

ストレッチのポイント

・勢いや力任せに行わない
・呼吸を止めずに行う
・毎日続ける

その1

足ダイエットむくみ


@仰向けに寝ます。
A両足を天井にあげます。
※余裕のある方は腕もあげると腕のむくみ解消にもなります。
B足を上げたまま、足首を前後ろ、左右に振ります。(約30秒間)
※足がしびれてきますが、少し我慢して振りましょう。
C一気に力を抜いて、足をおろします。
※血液が足元に流れていきます。
D2~3セット行いましょう。

その2

足ダイエットむくみ


@仰向けに寝て、足をまっすぐのばします。
A足首を直角に、足の指は出来るだけ頭の方にひっぱって、ふくらはぎを伸ばします。(約10秒間)
※伸びが足りない場合は、上体を起こし、手を使用して足の指をひっぱります。
※無理して、ふくらはぎを伸ばし過ぎると足がつる事があります。
B力を抜いて、ゆっくり足首を戻します。
C4~5セット行いましょう。

その3

足ダイエット太もも 表


@仰向けに寝ます。
A右足のひざを曲げて足首を手でつかみます。太ももの前を伸ばします。(約10秒間)
B曲げた足を元に戻します。
C逆の足を同様に行います。
D両足1セットとして、2~4セット行いましょう。

その4

足ダイエット太もも 裏


@足を伸ばして、座ります。
A上半身を前に倒して、手で足先をつかみます。(約10秒間)
※背中や腰、足はまっすぐに維持します。
B上半身を元に戻します。
C4~5セット行いましょう。

運動不足の方や普段運動をしない方は、無理せず1セットずつから始めましょう。体が慣れてきたら、セット数を増やすと続けやすくなります。

3.脂肪太りにオススメの自宅で簡単エクササイズ

【2水太りにオススメのストレッチ】で紹介した、ストレッチにプラスして脂肪燃焼と筋肉づくりに効果のあるエクササイズを取り入れていきましょう。

・横になりながら
・TV見ながら
・歯磨きしながら

何かやりながらでもできる、ふくらはぎや太ももに効果のある簡単エクササイズをご紹介します。

3-1太ももに効果のあるエクササイズ

その1

足ダイエット太もも


@仰向けに寝ます。手は体の横に添えます。
A両足を天井にあげます。体はL字になるようにします。
※かかとをくっつけて、指先は天井ではなく頭に向けます。
B体制を維持したまま、足を左右にゆっくり大きく開きます。
C開いた足を、ゆっくり元に戻します。
D開いて閉じるを1セットにして、30~50回ほど繰り返す。

その2

足ダイエット太もも


@仰向けに寝ます。指先は天井に向けた状態で足はのばし、手は体の横に添えます。
A片足を約30度にあげます。(約5~10秒間)
※あげた足の指先はまっすぐにのばします
B足をゆっくりおろします。
C反対の足も同様に行います。
D両足を1セットにして、30~50回ほど繰り返す。

3-2ふくらはぎに効果のあるエクササイズ

その1

足ダイエットふくらはぎ


@両足をそろえて立ちます。手は頭か腰に添えておきます。
A片足のかかとをお尻にできるだけ近づけます。
Bあげた足を床に着かないギリギリの所で止めます。
C再度AとBを繰り返し10回繰り返します。
D逆の足も同様に、10回行います。
E両足10回ずつを1セットにして、3セット繰り返します。

その2

足ダイエットふくらはぎ


@両足を肩幅より少し大きく開いて立ちます。
A手は、胸の前に出して、床と平行になるたかさで キープします。
B両ひざを曲げて、ゆっくり腰を落としていきます。
※腰が曲がらないように注意しましょう。
C腰を下ろしたまま、かかとをあげてつま先立ちになります。(約10秒間)
D腰とかかとを元の状態に戻します。
E3セット繰り返します。

4.筋肉太りにオススメの自宅で行う有酸素運動

【2水太り(むくみ)にオススメのストレッチ】で紹介した、

ストレッチに追加して、ヨガやピラティス、スクワットなどの有酸素運動をすると効果的です。

有酸素運動は、食後2時間以上経ってから行うと、

血糖値があがり脂肪が燃焼しやすくなります。

最低でも1時間以上開けることをおすすめします。

自宅で行える有酸素運動をご紹介します。

その1

足ダイエットスクワット


@まっすぐ立ちます。
A足は肩幅に、胸を張ります。手は頭にくむか胸の前でクロスします。
※つらい方は、からだの横に手をおろしましょう。
B息を吸いながら、腰を落とします。
※背中は丸めず、おしりを突き出す。
C足が90度の位置になるまで、ひざを曲げて5秒キープ。
D息をゆっくり吐きながら、元の姿勢に戻す。
E3~5セット行いましょう。

その2

足ダイエット足踏み


@まっすぐ立ちます。
A腕を前後に大きく振り、その場で足踏みします。
※太ももは床と平行になる高さまであげる。足の高さを意識しながら行う
B左右1回ずつを1と数えて30~50回繰り返しましょう。

5.運動以外で足を細くする方法

普段の歩き方や食事、冷えの改善で足のダイエットに効果があります。

ストレッチやエクササイズ・有酸素運動と併用することで、より効果的な足のダイエットに繋がります!

2〜4まででご紹介した運動が苦手・続けることが出来ないという方は、

ここでご紹介する運動以外のダイエット方法を行ってみましょう。

@歩き方

足が太い方の歩き方には、特徴があります。特徴をあげていきます。
・つま先から地面におりる
・姿勢が悪い状態で歩く
・早足で歩く

1つでも当てはまる方は、歩き方が原因で余計な筋肉がコリ固まったりしている可能性があります。
正しい歩き方をする事を意識しましょう。

【正しい歩き方】

つま先で地面を踏み出し、かかとから地面に降りるようにしましょう。
その際、姿勢を正しくし、ひざは曲げずにまっすぐになるように意識していきます。

A食事

塩分を摂り過ぎると、むくみの原因になります。過剰な塩分の取り過ぎに気をつけましょう。

むくみは、血行を良くすることでも改善されます。血行を良くする栄養素を多く含んだ食品を取ると良いでしょう。

●血行を良くする栄養素

・ビタミンC … 血液をサラサラにします。
・ビタミンE  … 血行をスムーズにする作用がある
・ビタミンB1 … 筋肉のコリの原因となる筋肉疲労を和らげてくれる

上記はごく一部の栄養素です。他にも、

血行改善に必要な鉄分や筋肉を作る単尾悪質などがあります。

バランスの良い食事を摂るように心がけていきましょう。

食事での摂取が難しい時には、サプリメントなどと併用して無理のせず続けましょう。

B冷え

からだが冷えてくると、血行不良になります。

血行が悪くなると、血液の流れやリンパの流れが悪くなり、

足のむくみや筋肉のコリに繋がります。

【からだを冷やす主な原因】

・冷たいものをよくとる
・靴下などをはかずに素足で生活する
・お風呂にはいらずにシャワーで過ごす

凄く簡単なことですが、からだを冷やす原因を自分で作っている可能性があります。

意識して改善していきましょう。

6.まとめ

足がなかなか痩せないと悩んでいる方は、まずストレッチから始めましょう!
脂肪を燃焼させにくくさせている、足のむくみや筋肉のコリをとっていくことが、

足痩せの第一歩です。むくみが解消されるだけでも、足がスッキリしてきます。

ストレッチが習慣化したら、そこから更にレベルアップさせて、

良い筋肉をつくる足痩せエクササイズに挑戦していきましょう。

 



当院でも脂肪細胞を直接破壊し

筋肉強化と姿勢などのバランス調整をする施術を行っています。

気になる方は、一度お問い合わせください。

 

針中野フィジカルケア鍼灸整骨院

 


 

10代に多い足(中足部)の痛み

こんにちは!

ご覧いただきありがとうございます(*^^*)

今日は足の甲の痛み、(特に10代の子供に多いスポーツ疾患のひとつ)について書いていきたいと思います。
 スポーツ選手に多く見られる疲労骨折のひとつに、脛骨、腓骨以下の足部を構成する骨のひとつである中足骨の疲労骨折があります。 

中足骨とは足の指の根本部分にあたるMP関節と基節骨と接続するPIP関節間にある足部を構成する五本の骨で構成されている骨の事です。 

中足骨の疲労骨折が発生すると主に足背部(足の甲部分)に少しずつ痛みを感じるようになり、放置して運動を続けているとやがて強い痛みを感じるように症状が少しずつ悪化していく特徴を持っています。 

中足骨疲労骨折は主に10代の子供に多く発症する障害ですが、運動強度の高いスポーツ競技や、足部に継続的に負荷が加わるスポーツ競技を実践中のアスリートの中には20代・30代でも発症が見られる割りと身近な骨折症のひとつです。 

病院で診察を受けるまでに至らなかったとしても、一定期間に渡り足の甲部分に痛みを感じていた経験をお持ちの方も意外と多いのではないでしょうか? 

その時の足の甲の痛みは、もしかしたら中足骨疲労骨折の前兆段階であった可能性も考えられます。 

ここではスポーツ選手であれば誰もが発症する可能性を持つ中足骨疲労骨折の発症原因と治療法について確認しておきます。

◆中足骨の場所はどこにあるの?

まずは足部の骨の構造を把握しよう
 中足骨の疲労骨折を発症する原因はいったいどのような原因が考えられるのでしょうか? 

ここではまず、足部を構成する骨格と骨の構造についてチェックします。 

足部を構成する骨は踵部分にある踵骨に接続するアキレス腱以下の部分に存在する足根骨と呼ばれる7つの骨と足の指を構成する19個の骨が接続する形で構成されています。

足.gif

 


 足の指を構成する骨は5つの中足骨、基節骨、末節骨と4つの中節骨で構成されており、中足骨は我々の目で外部から見た場合にちょうど足の甲部分に存在することが図を見ると解りますね。 

中足骨の疲労骨折を発症している場合は、この足の甲部分に腫れ症状や痛みを感じるようになる為、まずは足部の構成を把握し中足骨がどの場所に配置されている骨であるのかを把握しておくことが重要となってくる訳です。 

例えば、子供が「シューズを履くと足の甲が痛い」と訴えてきたような場合は、まさしく足の甲部分に疲労骨折、もしくは疲労骨折の前兆とも呼べる炎症症状を発症している可能性が検討できます。 

外部的な打撲や打ち身などの症状もなく、子供が足の甲に痛みを訴えるケースの多くでは、中足骨への負担が大きくなっている可能性が検討できるという訳ですね。

◆第三・第二中足骨に骨折が多く見られる原因について
 疲労骨折はその名の通り、疲労性の骨折であるため、使い過ぎや負担が継続的に加わることで最終的に骨折症状を発症する骨折です。 

転倒時などに発症する突発的な骨折とは異なり、日々の疲労の蓄積が原因となってくるため、外部の第三者はもちろん本人も骨折の発症に気がついていないケースも多いです。 

尚、中足骨の疲労骨折を発症する最大の原因は足裏のアーチ構造のつぶれや、繰り返しの衝撃による筋肉疲労が要因となって発症するケースが大半です。 

跳躍動作の着地動作やランニングなどの着地などの地面との接地の際に、足部は重力によって自分の体重の衝撃を全て受ける部分でもあり、 この衝撃を緩和する為に足のアライメントはアーチ構造となっており衝撃を緩和しているが、衝撃が継続的に加わり続けるとアーチ構造を構成している筋肉群に疲労が生じ、十分な衝撃吸収能力を発揮できなくなってきます。 

その為、中足骨の中でも最も負担が加わりやすい第3中足骨、第2中足骨に疲労骨折を生じやすくなってくるのですね。

◆治療の基本は運動制限・不安な場合は整形外科でレントゲン撮影を受けておく
 足の甲に強い痛みを感じる場合の治療法について確認しておきましょう。 

まず足の甲に違和感を感じるような場合は既に患部に炎症を生じている可能性がある為、応急処置治療としてまずアイシング処置を行います。 

アイシング処置を行なうと痛みは一時的に緩和されるが、そこで運動は再開せずにその日は安静を保つように心がける事が大切です。 

もし痛みの引いた次回の練習時に痛みが再発するようであれば、やはり疲労骨折の可能性が検討される為、整形外科でレントゲン検査を受けることも考慮しましょう。 

また既に足の甲に腫れが見られるケースや痛みがかなり強いような場合は直ぐに運動を中断し、やはり骨折の有無を確認する為に病院の診察を受ける事が大切です。 

病院では運動の継続が許可されるケースもありますが、どこまで運動制限をするのかなどの細かいことまでは指導してくれないケースもあります。

症状の程度によってケースバイケースに治療方針が全く変わるので、ご相談いただければと思います。 

実際の治療では安静を保ちながら症状の回復を見込む自然治癒力を根底とする治療が基本となり手術などを行なう事はまずないです。 

レントゲンで明らかに骨折がはっきりと映るケースではギプス固定を行なう事もあるが、多くは安静を中心とした保存療法による治療を行なう事になります。

◆足裏(拇指球近辺)の痛みの原因は?中足骨骨頭部痛の可能性
 中足骨の骨折や変形によって炎症症状を発症し痛みをもたらす障害のひとつに中足骨骨頭痛(中足骨骨頭部痛)と呼ばれる足裏の痛みを伴う疾患があります。 

この疾患は文字通り中足骨の骨頭部先端に痛みを生じる疾患で足裏の親指から小指の付け根から土踏まず部分の拇指球を中心とした範囲に痛みを生じる疾患です。 

中足骨の疲労骨折の大半は男性に多く発症するが、中足骨骨頭痛の場合は女性に多く発症し、足裏のアライメント障害や外反母趾などが原因となって痛みを生じます。 

女性スポーツアスリートの場合は、過度の運動によって足裏のアライメント構造が変形し、外反母趾症状も悪化してしまうケースがあり拇指球近辺に激しい疼痛を発症するケースも多いです。 

治療の基本はインソールなどの衝撃緩衝材を含む装具を利用する方法やシューズを自分の足の形状に合わせてオーダーする等、幾つかの方法があります。 

尚、中足骨の痛みは従来の足裏全体に敷き詰める衝撃緩衝材タイプでは靴の内部が窮屈になりより痛みを増す原因となることが懸念されます。 

その為、現在は足裏への荷重圧力を均等に分散し足の甲から拇指球近辺の痛みを軽減するように設計された中足骨専用のインソールも開発されています。 

但し、やはり最終的には根本的な外反母趾症状の治療を行わない限り改善されない難しい疾患でもある為、アライメント障害は軽視できない疾患であるとも言えます。 

中足骨疲労骨折は足背部(足の甲)、骨頭痛は足裏拇指球近辺と痛みの生じる場所に特徴があり、どちらも多くのスポーツアスリートの悩む足の障害であるため、痛みの部位を把握して置くことで、どのような疾患の可能性があるのか?とおおよその予測は立てられるようになる事から、指導者やマネージャーは症状の特徴と痛みの発症部位を把握しておくことが大切ですね。

競技を続けていいのかの判断や、病院に行くべきかの判断に迷った時はまずご相談ください!

 

針中野フィジカルケア鍼灸整骨院

野球選手の投球障害について

こんにちは!

全国各地で甲子園を目指した熱い戦いが繰り広げられていますね!

今日は毎日毎日厳しい練習や試合によって負担のかかる、野球選手に多い投球障害について書いていきたいと思います。

 

★投球動作の危険性              

まず、投球動作というものは、ものずごく肩や肘にとって悪いものだという認識が必要です。

わずか、0.139秒という短い時間の中で、静止していたボールに150km/sec近いスピードまで力を伝えることになるのですが、ボールをリリースする瞬間には950Nの引っ張られる力が肩関節に作用し、ボールがリリースした後には1090Nの圧迫される力が肩関節に作用するとされています。

成人の前方関節包の強度が800~1200Nとされているので、投球する度に壊れるギリギリの力がかかっていることになります。

ちなみに、1N(ニュートン)は、だいたい100gの物を持ったときの手に感じる力ですので、投球する度に約100kgの負荷がかかっていることになるのです。

この負荷に耐えるために、体は微妙なバランスで投球フォームを形成しています。

しかし、コンディショニング不足や疲労などからフォームが乱れてくると、この100kgの負荷が関節を壊し始めてしまうのです。

これは、野球に限らず、ハンドボールやバレーボール、テニスなどボールを上から投げたり打ったりするスポーツに共通して言えることです。              

 

★運動連鎖(kinetic chain)           

投球動作は、足のつま先から手の指先まで協調した動作によってなされ、この連続した動作を運動連鎖と呼んでいます。

肩や肘にかかる負担が最小限の状態で、速いボールを投げるためには、下半身から体幹、肩甲帯、上肢、指先へと連続する効率の良いスムーズな運動連鎖が必要となります。

しかし、コンディショニングの不良や、オーバーユースによる疲労、スキル不足などによって、運動連鎖の上流にあたる部位の機能が低下すると、その下流にあたる部位では、上流での機能低下を補おうとするためにストレスが増大し、障害発生につながります。

特に股関節や体幹、肩甲骨周囲に問題が生じることで、肩や肘に過剰な負荷がかかり障害が発生している場合が多いです。                    

下半身から体幹、肩甲帯、上肢、指先へと連続する効率の良いスムーズな運動連鎖により、肩や肘にかかる負担が最小限の状態で、速いボールを投げることができます。            

★肩や肘の障害につながる機能障害           

最も肩や肘の障害に直結するのが肩甲帯の機能障害です。

具体的には肩甲骨周囲にある筋肉の硬さや弱さのために、投球動作中に肩甲骨が適切な位置に動くことができなかったり、上肢を支えるだけの安定性がなくなっている状態です。

ボールへ与えるエネルギーの半分は上肢と肩から与えられますが、残りの半分は下肢筋力と体幹回旋力から生み出され、肩甲骨を介して上肢へ伝えられます。

この力の伝達の要である肩甲骨がうまく機能しなくなると、下肢と体幹で生み出された大きな力が効率よくボールに伝わらないだけではなく、肩や肘に無理なストレスをかけてしまい障害を起こします。           

次に問題になるのが股関節の機能障害です。

股関節が硬くなったり安定性が低下すると、軸足で上手く立てなくなり、バランスを崩したりフォームの始動が乱れたりします。

また、ステップ足への並進運動が乱れたり、体が開きやすくなります。この結果、運動連鎖が乱れ肩や肘に負荷がかかることになります。           

体幹の機能も重要です。

胸腰椎の柔軟性が低下していると肩甲骨の動きも低下します。

パフォーマンスの高い選手は、投球時に背中がきれいにしなっていることからも体幹の柔軟性や筋力の重要性がわかります。                                                     

パフォーマンスの高い選手は、投球時に背中がきれいにしなっています。                                    

★機能障害と投球フォーム           

悪い投球フォームの代表として「肘下がり」や「体の開きが早い」などがあります。                    

機能障害の原因           

これらの機能障害の原因は投球動作自体にあります。

はじめに説明しましたが、ボールを投げる度に肩には約100kgの負荷がかかります。

また、ボールが手を離れた直後には、肩甲骨周囲の筋肉に強い遠心性収縮が起こります。

遠心性収縮とは筋肉が伸ばされながら収縮することですが、筋肉に負担がかかりやすく微少な損傷を引き起こすとされています。

これらの負荷や微少な損傷の繰り返しによって、肩甲骨周囲の筋肉を中心に過緊張や短縮、筋萎縮などが生じ機能障害が生じることになるのです。

特に、体が発達段階にある青少年ではこの反応が顕著です。

この機能障害を防ぐには、日常の練習でのウォーミングアップやクールダウンなどのメンテナンス、練習以外での筋力強化や柔軟性アップなどのコンディショニング、投げすぎなどのオーバーユース防止、スキル向上などが重要になってきます。

しかし、投球動作の危険性を意識して機能障害の予防をしている選手や指導者はわずかだと思います。

その結果、肩甲帯や股関節などの機能低下に気がつかないままスポーツ活動を続けてしまい、肩や肘に障害が起きてしまうのです。                    

★投球障害に対する治療           

治療の中心はリハビリになります。

初めて来院された選手の肩や肘には強い炎症が生じている場合が多いので、まずは局所の炎症を抑える治療を行います。

具体的には、投球など痛みのでる動作は中止してもらい安静にしてもらいます。

機能障害が改善していない状態で投球を続けていては、いつまでたっても炎症が落ち着かないからです。

炎症が強い場合は、内服薬や外用薬を併用したり注射を行うこともあります。

局所の炎症コントロールと平行してリハビリを行います。

投球障害の原因は肩甲帯や股関節、体幹の機能障害によることがほとんどですので、リハビリによって機能改善をはかっていきます。

リハビリによって肩甲帯や股関節などの機能が改善してくると、投球をしても肩や肘に無理がかからないない状態になりますので、少しずつ投球を開始していきます。

スポーツ復帰の過程で、再び肩甲帯や股関節機能が悪化する選手もいますので、完全復帰するまではコンディショニングのサポートをしていきます。           

ほとんどの投球障害がリハビリのみで治りますが、中にはリハビリによって肩甲帯や股関節機能が改善したのにもかかわらず痛みが続く選手もいます。原因として、腱や靱帯、軟骨などの損傷が問題になっている場合は、関節鏡を用いた侵襲の少ない手術を行って損傷している組織を修復します。                                                      
★投球障害肩         

ほとんどが、機能障害による運動連鎖の乱れによって肩関節に無理がかかり、関節内や周囲組織に炎症がおこっているだけで、腱や靱帯、軟骨などに損傷を伴うことはまれです。

しかし、治療が遅れると損傷が起こる場合があります。

肩専門医の間でも混乱するほど、いろいろな病名や病態が提唱されていますが、ここでは有名なものだけを説明します。                

上方関節唇損傷(SLAP lesion)         

SLAPとはSuperior Labrum Anterior Posteriorの略で、1990年にSnyderが4つのタイプに分類して提唱した病態です。

関節唇とは臼蓋の周囲にある軟骨のひだのことで、特に上方の関節唇には上腕二頭筋の長頭腱が連続しているためにストレスを受けやすい部位と言えます。                                                

1990年にSnyderが4つのタイプに分類して提唱した病態です。                     

発症メカニズムとしては、Peel backメカニズムというものが提唱されています。

投球フォームのコッキング後期にて、肩甲骨の後傾不足や胸椎の伸展不足が生じていると、肩関節は過度の外旋を強いられることになります。

すると、上腕二頭筋長頭腱による牽引力やねじれの力が上方関節唇に強く働き損傷されるというものです。                                                 

コッキング後期での、肩甲骨の後傾不足や胸椎の伸展不足が誘因となります。              

もう1つの病態としては、インターナルインピンジメントというものが提唱されています。

これは次の腱板関節包面断裂のところで説明したいと思います。         

治療はリハビリを中心にすすめていきます。

ほとんどが、リハビリによって肩甲帯や体幹、下肢の機能改善が得られると症状は改善します。

しかし、機能改善が得られたにもかかわらず症状が残存する場合は手術を行います。

手術は関節鏡を使用することで体に負担をかけずに、上方関節唇の損傷部を修復します。                

腱板関節包面断裂         

投球障害では、腱板が全部断裂することはまれで、関節側のみが部分断裂をおこすことが多いです。         病態としては、インターナルインピンジメントというものが提唱されています。

インピンジメントとは「衝突」という意味なのですが、関節内で腱板の内側と後上方関節唇が衝突し擦れ合うことで腱板断裂や関節唇損傷が生じるというものです。

投球動作中、上腕骨の軸が肩甲骨面の傾きと一致していると肩関節には無理がかからないとされています。しかし、肩甲骨や胸椎の動きが悪くなったり、腱板筋群(インナーマッスル)の筋力が低下すると、上腕骨軸が肩甲骨面から外れてしまうことになります。

これは、hyperangulationまたはopeningといわれる現象ですが、前方関節包が引き伸ばされることで、上腕骨頭が前方へ偏位し、インターナルインピンジメントを引き起こすとされています。                                             

肩甲骨や胸椎の動きが悪くなったり、腱板筋群の筋力が低下すると、上腕骨軸が肩甲骨面から外れてしまいます。

その結果、前方関節包が引き伸ばされ、上腕骨頭が前方へ偏位します。

また、インターナルインピンジメントに似たような病態が肩関節後方組織の拘縮によっても生じます。

後方関節包や靱帯、後方筋群に拘縮が生じると、骨頭の回旋中心が後上方に偏位します。

この骨頭の偏位は前方関節包を引き延ばすことにつながり、過度の外旋によるpeel backやインターナルインピンジメントによって腱板損傷や上方関節唇損傷が生じます。                                    

肩後方要素の拘縮             

骨頭の回旋中心が後上方へ偏位しするために、前方関節包が引き延ばされ不安定な状態になります。

                      

治療はやはり、リハビリが中心になります。

他の投球障害と同様に、機能改善が得られたにもかかわらず症状が残存する場合は手術を行います。

手術は鏡視下腱板修復術を行います。                

上腕骨近位骨端離開 (Little leaguer's shoulder)         

少年野球をやている子供達が肩を痛がる場合は、ほとんどがこれです。

成長期の子供達の上腕骨頭には成長軟骨の層があります。

この部位は力学的に弱いため、肩に負荷がかかるようなコンディションで投球を続けると損傷し離開していきます。                       

上腕骨近位骨端離開             

患側では、健側と比較して成長軟骨の層が拡がっているのがわかります。          

 

治療は、他の投球障害と同様にリハビリが中心となります。

投球を中止すれば痛みは良くなりますが、肩に負荷がかかる原因となっている肩甲帯や体幹・下肢の機能障害が改善していなければ、投球の再開で再発することになります。

なので、局所の安静による成長軟骨の修復と同時に、リハビリによってコンディショニングを行います。

子供は組織の修復力もリハビリに対する反応も良いので、リハビリのみで完全復帰できます。

手術を行うことはありません。                                                  

野球肘       

肩の投球障害と同様に、コンディショニング不足の状態で投球を繰り返していると発症します。

特に、肩甲骨周囲の筋肉が硬かったり、筋力が低下している状態だと上腕骨の挙上不足、いわゆる「肘下がり」の状態になってしまいます。

この「肘下がり」の状態では、肩関節の外旋可動域が小さくなったり、腕の軌道が外回りになるために、肘に過剰な外反ストレスがかかります。

成長期のやわらかい軟骨などに、この過剰な外反ストレスが繰り返し作用することで野球肘が発症します。       野球肘には、内側型、外側型、後方型があります。

もっとも多いのは内側型ですが、リハビリで良く治ります。

それに対して外側型は、頻度は少ないのですが進行例には手術が必要になることもあり、注意が必要です。            

内側型       1960年にBrogdonがリトルリーグ肘として提唱したものが有名です。

これは、内側上顆骨端線離解、内側上顆裂離(内側上顆下端剥離骨折)、内側上顆下端の分節化が含まれています。

内側上顆には屈筋回内筋群や内側側副靭帯が付着していますので、投球時に過度の外反ストレスが繰り返されると内側上顆に牽引力が働き、上記の障害が発症します。

これらの障害は、骨・軟骨が未成熟な少年期に発症します。

骨の成長が終わったあとの高校生以上では、骨よりも靱帯組織の方が相対的に弱くなるので内側側副靱帯の損傷が起こります。                                    

内側型野球肘の発症メカニズム             

内側上顆には屈筋回内筋群や内側側副靭帯が付着していますので、外反ストレスにより内側上顆に牽引力が働き内側上顆や内側側副靱帯に障害が生じます。                       

内側型野球肘の中で最も頻度が高いのは、内側上顆裂離です。

少年野球をやっている子供達の20%が罹患していると言われています。                        

内側上顆裂離             

患側で、内側上顆の裂離を認めます。          

             

治療は、投球障害肩と同様に、急性期は局所の安静のために投球制限を行います。

それと同時に、リハビリを開始し、肩甲帯や体幹・下肢の機能障害を改善することで、投球動作を行っても肘に負荷がかからないようなコンディションを作り上げます。

局所の炎症が落ち着いたら、少しずつ投球を再開します。

ほとんどがリハビリを中心とした保存療法でスポーツ復帰が可能です。            

外側型         

上腕骨小頭離断性骨軟骨炎が問題となります。

少年野球をやっている子供達の約2%に発症すると言われています。

内側型野球肘に比べて頻度は低いものの、治療が遅れると手術が必要になることもあります。

また、放置例では将来の変形性肘関節症につながるので注意が必要です。

発症のメカニズムとして内側型と同様に繰り返す過度の外反ストレスによって、上腕骨小頭に圧迫力と剪断力が加わることで、軟骨下骨髄の壊死が進行し、二次的に関節軟骨に亀裂、変性が発生すると言われています。

また、遺伝的要因などの内因的因子も指摘されています。                                   

 離断性骨軟骨炎の発症メカニズム             

外反ストレスによって、上腕骨小頭に圧迫力や剪断力が加わることで骨・軟骨の障害が生じます・                       

離断性骨軟骨炎は透亮期、分離期、遊離期の順番で進行していくとされており、この病期と骨年齢によって治療方針を考えることになります。                       

離断性骨軟骨炎の病期分類             

透亮期、分離期、遊離期の順番で進行していきます。          

             

治療は、専門家の間でも意見が分かれているところです。

一般的には骨年齢が若く再生能力の高い透亮期に対しては保存療法を、骨年齢の高い症例や、分離期以降では手術を行うことが多いようです。

しかし、これらの方法では長期の安静期間が必要となりスポーツ復帰が遅れてしまいます。

または、スポーツ復帰はしたもののパフォーマンスが落ちてしまったり、痛みが再燃したりしてスポーツの継続をあきらめてしまうこともあります。

私たちは全ての症例に対し積極的保存療法を行い、早期のスポーツ完全復帰を目指しています。

従来は手術が必要とされていた症例であっても、しっかりとリハビリを行い肩甲帯や体幹、下肢機能の改善が得られれば、最低限の安静期間で、スポーツを継続しながら病巣部が修復することができるのです。

投球障害の予防のために               

投球動作は肩や肘にとって危険な動作だという認識を、選手や家族、指導者が持つ必要があります。

特に骨・軟骨が未熟な子供達にとっては投げすぎに注意する必要があります。

 

外来で、野球やソフトボールをやっている子供達を診察すると、いかにコンディショニング不良の子供達が多いかを実感します。

病院を受診した時には、すでに症状が出現しているため、治療のために練習を中止しなくてはなりませんし、リコンディデョニングにも時間がかかります。

中には、病巣が進行しており、手術が必要となる子もいます。

このような子供達を減らすためには、現場への働きかけが必要ではないかと考えます。

自分の体の状態を意識し、それを調整(コンディショニング)する方法を子供達と指導者、保護者に伝えることで、ケガや障害を防げるだけでなく、選手のパフォーマンス向上とチーム全体のレベルアップにも貢献できると考えています。

故障の早期治療、ケガの予防、トレーニングなどについてのご相談はこちらへ!

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バレーボール 肩の痛み 治療

 

 

こんにちは!

今日は、バレーボールでの肩の痛みについて書いていきます。

 

バレーボールでの肩の痛みはオーバーユースによるものです。

アタックの動作は野球に比べると大きく空中で重いボールをヒットします。

すると手は打点で止まってしまいそれまで動いていた

肩の筋肉や腱の動きもそこでストップする非生理的動作です。

こういった不自然な使いすぎで肩を上げる筋肉、

腱が徐々に磨耗して関節を安定させている腱版を損傷してしまいます。


対処法としてはストレッチが有効です。

肩のストレッチにはぶら下がりが最も有効です。

また肩の筋肉を強化するため2キロくらいの軽いダンベルを使ってトレーニングするといいです。


スパイクやサーブを強くするには
強いスパイクを打つには、速い腕の振りを生み出す腕・肩や体幹の筋力を鍛えることが必要です。

ストレッチと同様に練習後に、肩の熱や痛みをとることも大切です。



 
   
     
   スポーツ愛好者〜トップまで、慣れるのにややコツがいりますが、強度により高い効果が得られます。  
     
   
     
 
個々の体力に合わせて、比較的軽度のものから強度の高いエクササイズがおこなえる。(比較的、筋力の強い競技者向き)
バーベルなどに比べて片方ずつおこなえる、一つの動作中に他の動作を組み合わせるような動きが可能である。
ダンベル自体に重量があるため、アイソメトリック(等尺性収縮)運動などにも応用しやすい。
動作の入りはじめに負荷(初動負荷)が大きく、実際のスポーツ競技に近い筋力を養える。
 
     
 
@ フロントレイズ1
(真っ直ぐ自然な基本姿勢)1〜3kg 15回×1セット
 
A フロントレイズ1-2【肩関節屈曲】:三角筋前面・棘上筋(1の姿勢から親指を上に向け、腕を前方に肩の高さまで挙げた後、同様にゆっくりと戻す)
     
B サイドレイズ
1(真っ直ぐ自然な基本姿勢)1〜3kg 15回×1セット
 
C サイドレイズ1-2【肩関節外転】:三角筋・棘上筋
(1の姿勢から手の甲を上に向け、腕を肩の高さまでゆっくり挙げた後、同様にゆっくりと戻す)
     
D ダイアゴナルショルダーリスト1
(真っ直ぐ自然な基本姿勢=手の甲は前向き)1〜3kg 10回〜×2セット
 
E ダイアゴナルショルダーリスト1-2:棘上筋・三角筋後面(1の姿勢から身体のやや前方に小指を上に向けた状態で肩より少し低い位置までゆっくり挙げ、ゆっくりと戻す)
     
F シーテッドフロントプレス1
(基本姿勢=背筋を伸ばして座る)2〜3kg 15回×2セット
 
G シーテッドフロントプレス1-2:上腕三頭筋・三角筋前面(1の姿勢から肘が体側をこするようにゆっくりと前に挙げ、ゆっくりと戻す)
     
H ベントオーバーテークバック1
(基本姿勢=台に手を置き約90°前屈、手の甲を外に向け軽く曲げた左膝に寄せる)1〜3kg 10回〜×2セット
 
I ベントオーバーテークバック1-2:棘下筋・三角筋・広背筋・菱形筋(1の姿勢から肩甲骨を引き寄せ、肘を締め、肩の位置よりも高くならないように注意しながら、フィニッシュでは外旋位を意識する=肘より手首が高い意識)
     
 
J アームカール【肘関節屈曲】:上腕二頭筋(胸くらいの高さでゆっくりと肘の曲げ伸ばし、手首を使わない)1〜3kg 10回×2セット〜
 
K トライセプス【肘関節伸展】:上腕三頭筋(肘を肩より高く置いて、ゆっくりと肘を伸ばす、手首を使わない)1〜3kg 10回×2セット〜
     
 
L インワードローテーション【肩関節内旋】:肩甲下筋(横向きに寝て下にした肘を90°曲げ、手のひらは上向き、ゆっくりと持ち上げゆっくり戻す)1〜3kg 10回〜×2セット
 
M アウトワードローテーション【肩関節外旋】:棘下筋・小円筋(横向きに寝てやや体重を前に、肘は90°で固定し、手の甲は上向きでゆっくりと持ち上げゆっくり戻す) 1〜3kg 10回〜×2セット
     
 
N リアサイドレイズ【肩関節外転】:三角筋後面・菱形筋(うつ伏せに寝て手の甲を上に向け、肩より高くならないようにゆっくり挙げゆっくり戻す)1〜3kg 15回×1セット
※15.の動作でスタートからフィニッシュ時にまで内旋位(腕を内捻り)で行う方法もある
 
O ダンベル肩ストレッチ1
(仰向けに寝てダンベルを持った肘を90°に曲げ、肩の延長線上に肘を置く)20〜30秒×2回
 
     
 
P ダンベル肩ストレッチ2
(16の姿勢からダンベルの重みを利用して肩を外旋させる)20〜30秒×2回
 
Q ダンベル肩ストレッチ3
(仰向けに寝て手のひらは上向き、ダンベルを持った手を140°の方向へ)20〜30秒×2回
     
 
R 肩ストレッチ1
(台に肘を伸ばして真上方向に手を付き、ゆっくり肩を入れるように腰を落としていく)20〜30秒×2回
 
S 肩ストレッチ2
(肘を90°曲げて前腕部が台に触れるように手を付き、ゆっくり肩を入れるように腰を落としていく)20〜30秒×2回
     
 
 肩ストレッチ3
(肘を胸に押し付けて、肩の後側面を伸ばす)20〜30秒×2回
 
 肩ストレッチ4
(肘を頭上方向へ引き寄せて、脇から体側を伸ばす)20〜30秒×2回
 
     



バレーボール選手に多い肩の障害は「動揺肩ルーズショルダー」です。

もともと肩の関節が緩い人、弱い人に多く、スパイクを打つと肩が痛くなります。

特に青少年は肩に負担がかかりすぎて肩痛や亜脱臼の原因になります。

また、「肩関節亜脱臼症」は無理な体勢や打ちすぎで疲労がたまってくると起こる亜脱臼で、

いわゆる"外れる"感じがあるものです。

「腱板損傷(ローテーターカフ損傷)」は肩の酷使によって、肩を上げる筋肉や腱が受ける損傷。

「インピンジメント症候群」は肩の中で腱が骨に当たって引っかかる障害です。


当院の治療としては

肩のインナーマッスル強化と柔軟性の向上を同時に行い、

足のバランス調整などを行っていきます。

お困りの方は 早めにご相談ください。

http://physical-care.e-chiryo.jp/

リトルリーグ肩

こんにちは。
今日はリトルリーグ肩について書いていきたいと思います。

 

リトルリーグ肩

 

骨の端には軟骨があります。

レントゲン写真を見ると、
この骨と軟骨の境目には線が
入っているように見えます。

この線を骨端線といいます。

子どものころは軟骨が伸びることで
骨が成長し、身長や手足が長くなります。

成長は中学生くらいまでつづきます。
成長が止まると、骨端線が閉じて
骨が伸びなくなります。

投球動作を行なうと、肩にねじれの力
と引っ張りの力が加わり、

それが繰り返されると骨端線が
傷ついて痛みが出たり、

ひどい場合には軟骨が
はがれたりすると言われています。

とくに小学生の選手に起こった
骨端線離開を「リトルリーグ肩」
と言います。

リトルリーグ肩では、
投球動作をすると肩が痛み、
放っておくと投球後も痛みが続きます。

この場合も、痛みの原因は骨よりも、
むしろ硬化した筋肉にある場合が
ほとんどです。

また筋肉を柔軟にすることにより、
骨にかかる負担が少なくなり、
血流も促進されるため、
痛みの改善が早くなります。

しかし、間違っても、自己流で
マッサージやストレッチを
しないことです。

患部にかえって負担をかけてしまい、
痛みが取れづらくなります。

発症してから間もない場合だと、
1ヶ月もかからずに練習に
復帰することができます。

けれども、痛みをガマンしながら
投球をつづけると、その分
完治までに時間がかかるようになり、

ひどくなると何ヶ月も投球が
できなくなることもあります。

まずは専門家に相談をしてください。

当院URL⇒http://physical-care.e-chiryo.jp/

初心者ランナーの膝の痛み

 

こんにちは 

今日は初心者ランナーの膝の痛みについて書いていきます。

 

何故膝が痛くなるのか!?


走るという動作は着地時に自分の体重の3倍の衝撃が加わります。

初心者の方は基礎体力や筋力が備わっていないうちに、いきなり
走り始めてしまい膝を痛めてしまうのです。

初心者が陥りやすい膝の痛みは、特にお皿の周辺です。

初心者は走る前に衝撃に耐えうるある程度の筋力を付けておく
必要があります。

 

防止法

1.ウォーキングから始める
初心者は、まずウォーキングをみっちり続けることをおすすめします。
最初は走ることはせず、ウォーキングを数十分行って終了します。

それを何日かあるいは何週間か続けて基礎体力が付いてきたら
ランニングに移行します。

ランニングも最初のうちはあまり無理をせず、短めの時間・距離で
行い、急激ではなく徐々に走る時間・距離を伸ばしていくようにします。

ウォーキングの途中にランニングを取り入れるなど交互に行うことに
よって、徐々に慣らしていくのが良いでしょう。

 

2.下半身の筋力を強化する
筋力トレーニングを行って、ランニングに加わる衝撃に耐えうるだけの
筋力も付けるようにします。

スクワットはキング・オブ・トレーニングと言われるくらい代表的で
効果的なトレーニングです。スクワットで下半身をまんべんなく鍛える
ことが出来るのでおすすめです。

3.ウォーミングアップ・クールダウンを徹底する
ウォーミングアップは関節や筋肉の柔軟性を高めて怪我防止には
なくてはならないものです。

またクールダウンは筋肉の疲労をとったり、後に残さない効果が
あります。

ウォーミングアップ・クールダウンをおろそかにしないことが怪我
防止に重要なことです。


特に大腿四頭筋、ハムストリングスを鍛えることによって膝の痛みの
予防につながります。

 

4.クッション性の高いランニングシューズを履く
走るときは必ずランニングシューズを履きます。決してスニカー
などで走ってはいけません。

またランニングシューズでも中・上級者向けではなく、初心者向けの
クッション性の高いランニングシューズで走りましょう。

擦り減ったシューズも怪我の元です。注意しましょう。

5.サポーターを付ける
膝の周辺にサポーターを付けることは効果的です。また最近は
サポート力のあるランニングタイツも販売されています。


6.ランニングフォームを見直す
悪いランニングフォームで走り続けると膝が痛くなることが
あります。

特に、着地時のフォームには十分気を付けたいものです。
出来るだけ重心の真下で着地するなど基本フォームを
見直してみましょう。

また体幹を使って走ることを意識することも大切です。

 

体のメンテナンス

1.アイシング
運動直後に行います。ビニール袋などに氷を入れて患部にあてます。
アイシングは炎症を抑える働きや筋疲労を改善する働きがあります。

但し、長時間行うと逆効果となりますので15分くらいを目途にします。


2.マッサージ
マッサージを行うことによって、血行を良くし疲労を除去しやすく
なります。


3.休む
膝が痛いうちは走ってはいけません。思い切って休むことも大切です。
無理をすると慢性化して取り返しのつかない事にもなりかねません。

当院でも

多くのランナーさんが治療とメンテナンスに来られています。

お困りの方は一度お問い合わせください!

 

針中野フィジカルケア鍼灸整骨院

 

足首の捻挫

こんにちは。
今回は捻挫について書いていきたいと思います。

捻挫は運動中に起きるケガの中でも、発生率は常に上位にランクされます。頻繁に起きる事で軽視されがちですが、 適切な処置とリハビリテーションを施さないと慢性化する事も少なくないので、注意が必要です。

捻挫とは

それでは、捻挫について簡単に説明します。人体には約206個の骨が存在し、これらの骨は単に組み合わさるだけではなく、 靭帯と呼ばれる組織でバラバラにならないように繋がれ、我々の外形を維持する事に貢献しています。
捻挫とは、この靭帯にストレスがかかり、伸びたり切れたりする事を指します。

捻挫の重篤度

捻挫は便宜上、三つの重篤度(ケガのひどさの度合い)に分類されており、次のように定義されています。

  • 1度:靭帯が伸びた状態で、断裂箇所は無い
  • 2度:部分断裂
  • 3度:完全断裂

ただし、足首の捻挫の重篤度に限っては、単体の靭帯の損傷度合いで決定されず、 いくつ靭帯が損傷したかによって、その重篤度が決められる場合もあります。
とはいえ、定義の方法に違いがあるとしても、度数が高ければ「よりひどい捻挫」であって、 復帰に多くの時間を要する事には変わりありません。

外部サポートについて

サポーター 一度捻挫をしてから外部サポート(テーピング、サポーター、ブレイスなど)が手放せなくなってしまった人は少なくないと思います。
しかし、「長期的な外部サポートの使用」が、捻挫再発の原因にもなりかねません。

捻挫をしてから競技に完全復帰する過程で、外部サポートを使用する場合はありますが、
外部サポートは永続的に使用するものではなく、いずれは外部サポート無しで競技ができるようになる事を目標に、 リハビリテーションやトレーニングを行わなければなりません。

靭帯を完全断裂してしまうような、ひどい捻挫(3度の捻挫)の場合は例外ですが、それ以外は外部サポートを使用しない 完全復帰を目指すのが賢明でしょう。

現状の把握

さて、本来必要のない外部サポートを手放す事ができずに競技を続けている選手は、想像以上にたくさんいると思われます。
もし、長期にわたって外部サポートを使用していて「自分には本当に外部サポートが必要なのだろうか?」と疑問に思っている人は、 四つの項目から自分の足首の現状を把握してみましょう。 これは、以前捻挫をした足首が、反対側の足首と比べて、どのように違うかを確認する作業です。

この判断を行うには、いくつかのチェックポイントがあり、
これらのチェックポイントを全てクリアする事で、外部からのサポートを必要としない、理想の状態に戻る事が可能になるわけです。
言い方を変えれば、チェックポイントをクリアしない不完全な状態で「外部サポート」の助けを借りてプレーを続けても、 本来の意味での完全復帰は難しいという事です。

1.関節の動きのチェック

関節の動きに関しては、左右の足首が同じ範囲内で動くことが理想となります。
捻挫をした側の動く範囲が小さ過ぎても、また、大き過ぎてもいけません。

図1

まず、(図1)に示す4方向に対し、自分で自分の足首を動かしてみましょう。
動かす場合は、親指の先を基準にして、足首だけを動かすように注意します。
この4方向への動きのチェックで、足首の動きが十分に存在するか否かを確認します。

図2 次に(図2)に示す二つの動きは、スポーツドクターやトレーナーなどの専門家にテストしてもらう必要があります。
これは先のテストとは異なり、どれだけ関節の動きが大きいかを確認するテストです。
すなわち、前回の捻挫で靭帯がどれだけ伸びたり切れたりしたかを確認するのです。

再度整理しますが、(図1)では動きが小さ過ぎないかどうかを、(図2)では大き過ぎないかどうかをテストします。 (図1)のテストで捻挫した側の動きが小さかった場合には、(図3)のトレーニングを行い、関節が大きく動けるようにしていきます。

図3

もし、(図2)のテストで動きが大き過ぎた場合は、運動時の外部サポートの使用を継続し、 練習終了後に次のページで紹介する、筋力のトレーニングを実施することで足首の強さの再獲得を図ります。

 

2.筋力のチェック

図4 次に筋力の状態確認です。
ここでは手で抵抗をかけ、力比べ(遠心性収縮)の要領で筋力を調べます(図4)。
図中の赤い矢印は、足の力を入れる方向、黄色の矢印は手の力を入れる方向です。
もし、捻挫をした足が反対側の足と比べて著しく弱く、手に押され負けしてしまうようであれば、以下に説明するトレーニングが必要です。

図5 このトレーニング(図5)は、外部サポート抜きで行う必要があります。 (図5)のトレーニングが容易にできるようになったら、(図6)の3種目を素足でゆっくりとしたスピードで行い、慣れてきたら少しずつスピードを上げていきます。
ただし、スピードを上げる場合は、1ヶ月以上のスパンで、決して無理をせず、自分の足首の状態を見ながら慎重にスピードを上げましょう。

図6

なお、関節の動きが大きい人は、(図6)のトレーニングを行わないように注意してください。

3.筋持久力のチェック

図7 次に、(図5)と(図7)のトレーニングが左右同じ回数できるか確認します。
捻挫をした側の足が著しく少ない回数しかできない場合は、
テストで行った(図5)と、(図7)のトレーニングを反復して行っていきます。
10日から2週間しても改善が見られない場合は、
医師に相談し、腰部に問題がないか確認しましょう。

また、1,2回目は左右同じように力が出せても、回数を重ねるごとに力が急降下するような場合も、腰部の神経が原因という場合があるので、専門家の支持を仰いでください。

4.バランス能力のチェック

片足立ちa/w.d. バランス能力は図8のように不安定な物(以下アジリティディスク)の上で片足バランスをとり、テストします。
左右同じようにバランスがとれれば合格ですが、 そうでない場合、本テストで行ったアジリティーディスクの上でバランスをとる事をトレーニングとして行っていきます。
少しハード練習をして息が上がっているときに、アジリティーディスクの上でバランスをとると、非常に高いトレーニング効果が得られます。
このトレーニングを行う場合でも、外部サポートは外した状態で行います。

最後に

何事も慣れからの脱却は容易ではありません。 競技によっては、あまりにもケガの発生率が高いため、足首の状態に関わらず外部サポートを使用しなければならない場合もあります。

人間の身体は使わなければ弱っていきます。 同じ部位を常に外部から守れば、その部位が弱くなっていく事は容易に理解できると思います。
関節の動きのチェックで動きが大きすぎた場合は、運動中には外部サポートを使用し、 運動後に紹介したトレーニング(図6は除く)を行い、退化を抑制します。
それ以外の選手は紹介したトレーニングをしっかりと行い、 あせらずに長期的な計画のもと、健康な足首を取り戻すように努力しましょう。

なお、今回ご紹介した方法はほんの一例に過ぎません。
実施する前に専門家の指示を仰いでください。

針中野フィジカルケア鍼灸整骨院

野球の怪我の種類

 

 

野球肩

原因と症状

投球動作によって引き起こされる、様々な肩関節障害の総称です。

使い過ぎにより過度の負担、ストレッチなどの準備運動不足、

不良なフォームなどが原因になりやすいです。

肩関節周囲の組織(筋肉、腱、じん帯など)を損傷して痛みが出ます。

 

治療

治療は基本的に、動作を中止して安静にすることです。

症状が重い場合は、炎症を早く抑えるようにし、可動域を広げていく治療を行います。

首・肩・腕に負担をかけないよう、なるべく仰向けで枕なしで寝るようにして下さい。

投球動作などの痛みを感じる動作は、しばらく控えて下さい。

過度な練習を控え、ストレッチなどの準備運動をしっかりと行って下さい。

 

 

野球肘

原因と症状

投球動作や作業での負担が肘に伝わり、部分的な微細損傷や炎症が発生し、痛みが出ています。

肘の内側、外側、後方が痛くなるタイプがあります。

症状は、肘の内側の痛み、はれ、投球痛、動きの制限、時にしびれも出ます。

悪化すると軟骨炎やはく離骨折、疲労骨折などになりますので、ちゃんと受療されることをおすすめします。

 

治療

傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。

電気治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。

炎症を取り除くために、患部を保冷剤で冷やすようにして下さい。

悪化防止と再発予防のために、原因の改善も必要です。

重量物を持ち上げたり、力を入れたり患部に負担のかかる動作は控えて下さい。

 

 

インピンジメント症候群

原因と症状

肩の引っ掛かり症状の総称です。

投球動作みたいに、腕をあげて、さらにひねるような動作をすると、

腕の骨が肩甲骨や周りの組織などに衝突して、

関節を包む膜や腱の炎症・損傷を引き起こします。そのために、バンザイ動作などで痛みが出ます。

 

治療

傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。

電気治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。

肩・腕に負担をかけないよう、痛い側を上にして横向きで寝るようにして下さい。

投球動作などの痛みの出るような動きは控えて下さい。

過度の練習は控え、ストレッチや準備運動をしっかりと行いましょう。

 

腰部捻挫(腰痛)

原因と症状

腰や骨盤周りの筋肉・関節などの組織を損傷しているために痛みが出ています。

 

治療

痛みの原因である炎症症状を引かせるための施術をします。

アイシング、電気治療、矯正治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。

痛み(炎症)を助長させないように、飲酒と入浴を控えてシャワー程度にして下さい。

中腰、うつぶせ寝、あぐら、足を組む姿勢はやらないようにご注意ください。

運動は、しばらく控えて下さい。

 

腰部捻挫(腰痛)

原因と症状

腰や骨盤周りの筋肉・関節などの組織を損傷しているために痛みが出ています。

 

治療

痛みの原因である炎症症状を引かせるための施術をします。

アイシング、電気治療、矯正治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。

痛み(炎症)を助長させないように、飲酒と入浴を控えてシャワー程度にして下さい。

中腰、うつぶせ寝、あぐら、足を組む姿勢はやらないようにご注意ください。運動は、しばらく控えて下さい。

 

腱板損傷(けんばんそんしょう)

原因と症状

肩の深部にある腱板(けんばん)という肩関節を安定させている組織の損傷です。

棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋の4つがあり、最も痛めやすいのが棘上筋腱と棘下筋腱です。

ケガをして損傷する場合と、加齢や使い過ぎで徐々に摩耗して損傷する場合があります。

肩を安定させる組織なので、これを損傷すると肩関節の動きが著しく障害されます。

 

治療

基本的には、安静が第一となります。

電気治療、マッサージ、固定などを行います。

この傷病の症状は、個人差が大きく、その都度経過を見ながら、症状に合った施術を行います。

痛み(炎症)を助長させないように、飲酒と入浴を控えてシャワー程度にして下さい。

肩・腕に負担をかけないよう、痛い側を上にして横向きで寝るようにして下さい。

固定が大事なので指示があるまで一定期間は外さないでください。

 

腸脛靭帯炎 (ちょうけいじんたいえん)

原因と症状

骨盤の外側から太ももの外側を通って、

スネの外側まで走行している腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)という靭帯があります。

その靭帯が太ももの骨の骨の出っ張り部分にこすれて痛みを起こしています。

治療

患部の炎症症状を引かせるための施術をします。

また、症状に合わせて、原因となっている筋肉の緊張をほぐすための電気治療やマッサージを行います。

屈伸動作や激しい運動は控えて下さい。

患部を保冷剤などでアイシングして下さい。

冷却10分安静20分を3セット。ジョギングはしばらく控えて下さい。

 

背部挫傷(背中の肉離れ)

原因と症状

背中の筋をはじめとする周りの組織を損傷しているため痛みが出ています。

 

治療

傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。

電気治療、マッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。

痛み(炎症)を助長させないように、飲酒と入浴を控えてシャワー程度にして下さい。

デスクワークなどの長時間のうつ向き姿勢は控えて下さい。猫背姿勢にならないように気をつけてください。

 

打撲

原因と症状

打撲は、体が何かに強く打ちつけられたときに、患部の毛細血管が皮下出血を起こすことで発生します。

打撲は、ごくありふれた症状ではありますが、患部が頭や腹部の場合は、

脳内出血や内蔵破裂の危険があり、命に関わることもあります。

治療

他のスポーツ障害と同様に、「RICE」<安静(Rest)・冷却(Ice)・圧迫(Compression)・挙上(Elevation)>が、基本的な処置となります。

幹部へのアイシングを15分程度行い、痛みがぶり返したときは、もう一度アイシングを行っていきます。

打撲発生から4日程度で、今度は幹部を温め血行を促進し、自然治癒を促していきます。

 

指関節捻挫

原因と症状

指の関節を構成する組織を損傷しているために痛みが出ています。

 

治療

傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。

電気治療、マッサージ、固定、リハビリなど症状にあわせて施術いたします。

痛み(炎症)を助長させないように、飲酒と入浴を控えてシャワー程度にして下さい。

指先に負担がかかるような動作は控えて下さい。固定具を施行した場合は、患部安静保持のため一定期間外さないようにして下さい。

 

突き指

原因と症状

突き指は、指先から根元まで縦に向かって力が加わり起こる捻挫の一種です。

指は構造上、縦からかかる力に弱いため、ちょっとした衝撃でも突き指が起こってしまいます。

また、突き指が起こると、指が手のひらに強く押し込まれることによって、指の骨全体がずれてしまいます。

そのため、処置を怠ると、指の機能が完全に回復しないことがあり、注意が必要です。

 

治療

突き指をしたときは、引っ張ればよいと俗に言われていますが、逆に骨の脱臼や、腱の炎症を引き起こすことになるため、絶対に引っ張ってはいけません。

突き指を起こしたときは、「RICE」<安静(Rest)・冷却(Ice)・圧迫(Compression)・挙上(Elevation)>に沿って、

患部のアイシングと固定を行います。また、骨折や腱の断裂を伴う場合があるため、早急に整形外科の診療を受ける必要があります。

 

 

当院へのアクセス

 

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院長郷田 博基
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