トレーニングの基本7法則について

こんにちは!

今日はトレーニングをするうえで大切な7法則について書いていきます。

トレーニングを行う際に基本となる7法則があります。

ただやみくもにトレーニングを続けるのではなく、これらの法則を理解した上で行っていくとより効果的です。

 

1)過負荷の法則(オーバーロードの法則)       

 トレーニングを行うときは、ある一定上の負荷で運動しなければ効果があらわれないという法則です。

いつも同じ負荷のトレーニングをしていても人間には適応能力があるため、トレーニングを続けていくうちに体が負荷に適応してしまいトレーニング効果が薄くなってしまいます。       

 2)漸進性(ぜんしんせい)の法則       

 トレーニングの質と量は、少しずつ増加させていくようにするという法則です。

トレーニングは個人の能力に対して低すぎては効果は上がらないし、高すぎては障害を起こすこともあります。

負荷を高くする場合、一度にあげるのではなく少しずつ負荷を高くしていくようにしましょう。急激な負荷の増大はトレーニング効果を減少させたり、ケガの原因となることがあるため注意が必要です。        

3)全面性の法則        

トレーニングはバランスよく行うという法則です。

体力と一言でいっても筋力、持久力、瞬発力、敏捷性、平行性、柔軟性といったようにいろんな要素が考えられます。

これからの要素を偏りなくトレーニングしていくことが必要です。        

4)反復性の法則        

トレーニングは、1回で効果が得られるという即効性のものではありません。

効果は適度な間隔で繰り返し反復、継続することによって得られるものです。

継続は力なりという言葉どおり、少ない頻度でも長期間続けていくことが大事です。        

5)個別性の法則        

トレーニングの効果を最大限に引き出すためには、個人個人にあったトレーニング内容を考慮する必要があるという法則です。

トレーニングはしばしば集団で行われることがありますが、その中でも個人の能力や性別、体力、目的などさまざまな要素を考慮してトレーニングプログラムを提供する必要があります。        

6)意識性の法則        

トレーニングや練習を行う選手自身が、「なぜトレーニングをするのか」「どの筋肉を使ってトレーニングしているのか」といった目的や目標意識をもって実施することが必要であるという法則です

視覚的に「この筋肉」と見ながらトレーニングを行う、また実際にさわって刺激を与えた上でトレーニングを行うとより効果的であるといわれています。        

7)特異性の法則        

短距離ランナーの選手が持久走の練習を繰り返し行っていてもその競技のパフォーマンスに結びつかないように、目的によってそのトレーニングの内容は変わります。

その競技の種目特異性にあったトレーニングを行う必要があるという法則です。

以上がトレーニングの7法則です。

参考にトレーニングに励んでいただき、ケガをしない身体作りをしていただければと思います。                              

赤い筋肉と白い筋肉・トレーニングの動作様式について

こんにちは!

聞いたことがある方もおられるかと思いますが、人間の骨格筋には赤い筋肉と白い筋肉があります。

今日は、その2種類の筋肉の役割について解説していきます。

運動の原動力は筋肉が収縮することからおこります。

その筋肉には遅筋(赤筋)と速筋(白筋)の二つのタイプがあり、誰もがその二つのタイプを持ち合わせています。

その二つの筋肉の割合によってその人に向いている競技が決まってきます。                                

 

【遅筋について】

字のごとく運動への立ち上がりがゆるやかで、強い力を発揮することは出来ないが、酸素とエネルギー源がある限り長時間にわたって運動を続けることが出来ます。                                 

持久的スタミナが必要とされるマラソン選手に、この遅筋は多いといわれています。

筋繊維は細めです。                                 

 

【速筋について】

急激に収縮して瞬発的な力を発揮することが出来ます。

大きな力を出しますが短時間であり、スタミナがありません。                                 

短距離走の選手に多く、筋繊維は太めです。                                

 一般的にはウエイトトレーニングで速筋が増え、ジョギングのような有酸素運動においては速筋が遅筋に変化するといわれています。

トレーニングの仕方によって筋肉の二つのタイプのどちらがより強化されるかが変わってくるのです。

 

 ★トレーニングの動作様式

 

 筋肉が張力を発揮するときの筋活動様式は                                      

・等尺性筋収縮(アイソメトリック・コントラクション)                                      

・短縮性筋収縮(コンセントリック・コントラクション)                                    

・伸張性筋収縮(エキセントリック・コントラクション)                                

 の3つに分けられます。                                                

 等尺性筋収縮とは、関節運動が伴わず、筋肉の長さも変化しない状態で力を発揮する状態を指します。                    

腕相撲が拮抗した状態はアイソメトリックになります。                                                                                    

 短縮性収縮とは、筋肉が縮みながら力を発揮する状態、伸張性収縮とは、短縮性収縮と反対に筋肉が伸びながら力を発揮する状態を指します。                    

体を起こす腹筋運動はコンセントリック                 

起き上がった状態から戻す動作はエキセントリック                                                                                         このような筋活動様式によって行われる筋肉トレーニングを、それぞれアイソメトリックトレーニング、コンセントリックトレーニング、エキセントリックトレーニングといいます。        

1)アイソメトリックトレーニング筋肉が長さを変えないで力を発揮する活動様式を利用したトレーニング法です。

障害予防のため、またリハビリトレーニングの初期段階で多く用いられます。

このトレーニングでは筋肉が短縮したり伸張したりすることがないため、スポーツの技術やパフォーマンスを向上させるといった神経系の改善にはあまり効果がないと考えられています。                                        

2)コンセントリックトレーニング筋肉に一定の重さを加えながら筋を短縮性収縮させて行うトレーニングです。

運動種目にあった動作でできることから、神経系の改善に役立つと考えられています。                                       

3)エキセントリックトレーニング筋肉に一定の重さを加えながら筋を伸張性収縮させて行うトレーニングです。

非常に負荷が強くなり筋肉痛が強く出る傾向があります。懸垂時の元に戻す動作などがその例です。


※コンセントリックとエキセントリックについては、ダンベルやバーベルを用いるときのように負荷が一定であればアイソトニック(等張力性)、筋肉の収縮速度が一定であればアイソキネティック(等速性)と呼ばれます。

                                

4)アイソキネティック(等速性)トレーニング関節が動く全範囲にわたって筋肉が最大力を発揮できるトレーニング法です。このトレーニング法では、特殊な装置(トレーニングマシーン)を利用し、運動の全範囲にわたって運動速度が一定になるようにします。

以上が赤い筋肉(遅筋)と白い筋肉(速筋)とその動作様式に対する説明です。

今後のトレーニングの参考にしていただければと思います。                                

トレーニングと競技力向上について

こんにちは!

今日はトレーニングの意味と、競技力向上について書いていきたいと思います。

スポーツ選手にとってトレーニングは必要不可欠なものです。

筋力をつけたい、体格を大きくしたい、パワーアップしたいとさまざまな理由が考えられますが、最も重要であるといわれているのが「競技力向上」と「ケガの予防」です。        

 1)競技力向上のため         

トレーニングを継続して行うことで、必要な体力要素(筋力、パワー、スピード、筋持久力など)を効率よく高めることが可能です。

また基礎体力の土台がしっかりしていると、より高度な技術や戦術を習得しやすくなります

たとえば体幹を鍛えることで支持能力が向上し、軸のぶれないスイング動作が可能になるといったことや、下肢筋力の向上によって走力がアップするなどが考えられます。        

 2)ケガの予防のため         

必要な体力要素が向上するということは、スポーツ活動にかかる負荷やダメージによるスタミナの消耗を軽減させる効果が期待できます。また外部からの衝撃を和らげる能力を向上させることが可能です。

筋力を強化することによって関節の不安定性を改善する効果が期待できます(何度も繰り返す足関節捻挫など)。        

 3)筋力バランスが安定する         

競技で使用されにくい部位を鍛えることができ、正しい姿勢を保つことで関節支持能力を高める効果が期待できます。

たとえば片側スイング動作を繰り返す競技(野球のバッティング、ゴルフ、テニスなど)では左右の筋バランスが崩れ、傷害を起こす可能性が高まりますがトレーニングを行うことである程度予防することが可能になります。        

 4)心理的影響への期待         

「これだけトレーニングを行った」という自信はスポーツ選手にとって心理的なアドバンテージをもたらすといわれています。

                                            

★ 競技力向上のピラミッド                               

 スポーツがうまくなるためには土台となる基礎体力作りが欠かせません。

土台が大きければ大きいほど、より高度な技術や戦術を習得することが可能です。

ただし技術練習ピラミッド.gifばかりでトレーニングを行わず、土台が小さい場合は、高度な技術や戦術を習得することがむずかしく、結果として競技力の差が生まれてしまうのです。

いかに、基礎体力の向上が大切かということを理解していただき、競技力向上のための参考にしていただければと思います。                                     

野球のピッチャーが球を早く投げるには!! 投手必見

 

 

 

●下半身のスムーズさが、「速さ」を生む●

しっかりと体重が乗ったボールはフルスイングされたバットにも負けない
威力があり、「速いボール」「重いボール」などと言われます。

では、どうやったらボールに体重を乗せることができるのでしょうか?

1、足をあげたあとの『タメ』
2、投げ終わったあとに、『一本足で立てるかどうか』


これが重要です!

 

プロ野球の解説などで、『投手の身体の開きが早い』といった
表現が使われますが、これの意味は、

『投げ急いだために、身体の正面を相手打者に向けるのが早すぎている投げ方』

です。

そうならないために、しっかりと『タメ』を作りましょう!

右投手の場合、右足のつま先をショートの守備位置の方に
向けるような意識を持って、お尻を相手打者の方に向けるようにすると、
身体の開きを防げます。(左の人はセカンド側へ)
この状態を『タメ』といいます。

まず、お尻を起点として、上半身と下半身が『く』の字になるようにします。
このとき体重は軸足(右投手なら右)にかかっています。

そして、『く』の状態のまま前方へ移動していき、
軸足に体重を残したまま、左足を地面につけます。
このとき、左足に力を入れないこと。
体重を乗せる比率は、
右足:左足=8:2

左足を着地させてから、膝を打者方向に向けます。
右足で強く蹴り込むようにして(この力がボールに加えられる)、
ボールをリリースします。

この下半身の動きがスムーズにできるとボールの勢いが増し、
早いボールを投げられるようになります。

 

次に投げ終わった後に一本足で立てるかどうか?

これができなければ

うまく踏ん張れずに、ボールに力を伝える事ができません!

ここで重要になるのが

しっかり足の指先まで使えているかどうかです!

 

 

右のような足になっていませんか?

これは、横アーチという潰れてしまっている状態です!

こうなってくると、浮き指という状態に外反母趾などなり

足先が使えず

踏ん張ることやバランスがとりにくくなったりと

足に様々な悪影響を及ぼしてきます!

 

そのままにしておくと

他の部位に影響が出ることもありますので

足の治療が必要になってきます!

 

しっかりとした足腰の安定性を出したい方

一度ご相談ください!!

 

 

 

 

 

アメフトによく見られるスポーツ傷害・外傷

こんにちは!

今日はアメリカンフットボールに多く見られるスポーツ傷害について書いていきたいと思います。

アメフトはヘルメットやショルダーなどの防具を使用して行うフルコンタクト競技です。

外傷予防のための防具を使用していますが、激しいプレーによってさまざまな外傷・障害が発生します。          

また急なターンやステップワークが多いプレー、ムリな姿勢でのタックルは下肢の外傷のみならず、頭頸部の外傷を引き起こすことがあります。                                
アメフトでよくみられる傷害は、大腿部肉れ・足関節捻挫・膝後十字靭帯損傷・バーナー症候群・頭部外傷(脳震盪症) などがあります。

 

★肉離れ

肉離れとは乱暴な動きや突然の動作によって、特に筋肉が過度に伸ばされ、裂けることによって起こります。

大腿後面(ハムストリングス:太ももの後ろ)に最も多く発生し、大腿前面、ふくらはぎ、上腕部などにもみられます。         

 原因としては過度の伸展、大きな負荷への急激な筋肉収縮、筋肉のアンバランス(屈筋の筋力が伸筋の50%以下になると肉離れの発生頻度が高くなるといわれている)があげられます。

また最近ではストレスによる肉離れも増えているといわれています。         

 受傷直後にはRICE処置が有効です。軽度の場合は弾力包帯などによる軽い保護と支持のみで、引き続きスポーツ活動することが可能です。

その場合は活動時、軽い重苦感はあるものの、関節の可動域や筋力に変化がないときです。

原則として2週間程度は歩行以外の下肢への荷重刺激を避け、損傷筋の伸展による筋力強化は見合わせるようにします。   肉離れの予防としては日頃から十分なストレッチングをおこなうこと、疲労の蓄積を防ぐことなどがあげられます。                                             

★チャーリーホース                                         

チャーリーホースとは大腿部前面の筋肉への打撲傷とその後の筋肉硬直のことをさします。

バスケットやラグビー、サッカーなどコンタクトスポーツと呼ばれるものによく見られます。

大腿部前面に強い打撃が加わり、筋肉が大腿骨の硬い表面と打撃の間にはさまれてしまうことで起こります。        

 痛み、筋肉内での内出血、腫れなどの症状が見られますが、受傷直後はほとんど気づくことなく選手はプレーを続けることができます。

練習や試合の終わり頃になって筋肉の深部に痛みを訴えるようになります。

応急処置としては膝を曲げた状態で大腿四頭筋を伸ばし、痛みがなければその状態でRICE処置を行います。

痛みがある場合はムリに膝を曲げないようにします。

受傷直後は気がつかないことが多い傷害なので素早い対応が必要です。         

痛みがなくなった段階で患部のストレッチを行い、関節の可動域が正常範囲に戻った段階で大腿四頭筋の筋力強化を行っていくようにします。

痛みをおしてのエクササイズは骨下性筋炎に移行する危険性があるので十分注意するようにしましょう。 

 

★足関節捻挫

スポーツ外傷の中で最も多いケガの一つです。足部の「内側ひねり」による内反(ないはん)捻挫と、足部の「外側ひねり」による外反(がいはん)捻挫があります。

圧倒的に内反捻挫が多く、この場合は外側くるぶし周囲の靭帯の損傷(この場合は靭帯が引き伸ばされること)であり、逆に外反捻挫では内側くるぶし周囲の靭帯の損傷となります。                         

症状としては痛み、腫れ、運動痛などがあり、関節の可動域(本来動かすことのできる関節の角度範囲)の異常などが見られます。                         

初期治療にはRICE処置(「ケガの応急処置」にて解説)が効果的です。

痛みのなくなった段階でのリハビリテーションとして筋力強化(つま先立ち、かかと立ち)などが効果的ですが、これは足関節捻挫の予防にもなります。

関節の不安定性(グラグラする)が強い場合は手術をすることもあります。                                              

 

★疲労骨折                                             

疲労骨折は「金属疲労」という言葉から由来されたものです。

スポーツ動作により繰り返し強い力が加わると、骨に微小なストレスが蓄積されていくため、骨に微小な骨折が生じます。

またそのまま放置しておくと完全骨折にいたります。         

 脛骨(けいこつ:すねの骨)、中足骨(ちゅうそっこつ:足の甲の骨)、腓骨(ひこつ:すねの骨)などに起こりやすいですが、肋骨(ろっこつ)、大腿骨、骨盤、膝蓋骨(しつがいこつ:膝のお皿の部分)などにも起こります。

また骨の柔らかい若年層に多く発生し、高校一年生が本格的に部活動に参加する6月から夏にかけて多発します。          主な症状としては運動痛と圧痛があり、初期の場合は軽い運動ができることもありますが、進行すると運動することが困難になります。

したがって運動時に関節以外の部位を痛がる場合には疲労骨折を考慮する必要があります。          

ほとんどは1〜2ヶ月の練習中止で治りますが、一度生じると慢性化することが多いため、疲労がたまらないようにすること、練習が単調にならないようにすることが大切です。

 

★離団性骨軟骨炎

離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)は、関節面を含む骨の軟骨片がはがれ、時には遊離体となってしまう状態のことです。膝関節では内側部に多くみられますが、肘関節などでもみられます。         

 離断性骨軟骨炎の離断骨片がまだ完全には離れていないときや、遊離していても膝機能に大きな影響を与えていないときは、膝の鈍痛を感じる程度のことが多く、スポーツ活動などで激しい動きを強いられない限りひどい痛みを訴えることは少ないようです。

しかし遊離体が膝関節内に挟まれてロッキング(関節の動きがある一定でとまる、ロックされる)状態になるとスポーツ活動に影響がでます。         

 ロッキングを起こしたことのある膝関節をそのまま放置しておくと、関節内の炎症が慢性化し、痛みがどんどん増悪することがあるので、一度レントゲンなどをとって骨の状態を確認する必要があります。          

これらの症状は骨がまだ完全には出来ていない、成長期にある10〜15歳の男子によくみられる症状であり、多くの場合は練習量を減らす、しばらく休養する、消炎剤の投与やアイシングなどの保存療法で症状が軽減されます。         

ただし荷重関節(体重がかかる関節)であるため、痛みが継続して慢性化している場合は手術などによって遊離体を除去することもあります。                                    

 

★後十字靭帯損傷                                                         

後十字靭帯損傷は、膝をついて倒れた時や前方から膝を圧迫された時、脛骨(けいこつ:すねの内側の骨)が後方に押し出されて損傷します。

スポーツ外傷としてはコンタクトプレー(接触動作)によるものが多く、タックルや転倒などでみられます。                  

後十字靭帯を損傷すると、膝裏の痛みと関節内血腫(いわゆる膝に血液を含む水がたまる)をきたすことが多く、ひどい場合は膝を立てると脛骨が後方にずれるのが観察されことがあります。

後十字靭帯のみの単独損傷では、前十字靭帯損傷にみられるような膝くずれの現象は生じないようです。  

単独損傷の場合はRICE処置を行い、保存的な治療を優先させますが、陳旧性(ちんきゅうせい:古くからのケガ、古傷)の後十字靭帯損傷では跳躍動作のときの脱力感や膝の屈伸動作に支障が出る場合もあり、そのときは再建手術を行います。 

再建術を行った場合は再建した靭帯が緩まないように最善の注意を払いながら、およそ半年から9ヶ月程度で競技復帰を目指すようにリハビリプログラムを行っていくことになります。

個人差がありますのでそれぞれの筋力に応じたトレーニングを行いながら復帰を目指すようにしましょう。

 

★バーナー症候群

アメフトやラグビーなど激しい当たりの多いスポーツで見られ、頸部神経過伸展症候群、通称バーナー症候群と呼ばれています。

頸部からの神経走行と逆の方向に首に衝撃が加わって神経が引き伸ばされ、火がついたような強烈な痛みをともないます。神経が走っている方向に衝撃が加わって起こることもあり、これは神経が骨の間に挟まってしまうのが原因とみられています。        

首や肩、腕、背部などに強い放散痛(ほうさんつう)が見られ、しびれ感、また握力の低下などの神経障害がおこります。        一度受傷すると瘢痕(はんこん)による肥大化、癒着(ゆちゃく)などによって神経脊髄神経の通路が狭くなり、神経の圧迫や伸展されやすくなるため、競技復帰には注意が必要です。

神経障害の経過回復をまず優先させるようにしましょう。                                             

 

★頚椎椎間板ヘルニア                                             

頚椎(けいつい)には3つの機能があります

@頭部を支える役割

A頭部を動かす運動機能

B神経組織を保護する機能

とがありますが@、Aに重要な役割を持っているのが椎間板と椎間関節です。        

椎間板の変性は後天的な要因として、たとえばラグビーのタックルやサッカーのヘディング動作の繰り返しなどによるスポーツ外傷や過度の負荷がかかることで機能障害を起こすことがあります。

椎間板の中にある髄核(ずいかく)と呼ばれる部分が後方へ隆起し、神経を圧迫するものを椎間板ヘルニアと呼びます。        頚椎で起こる椎間板ヘルニアは、頚部から上肢にかけての激しい放散痛がみられ、また圧迫を受けている神経の支配する領域にかけての筋力低下や知覚鈍麻などがみられます

MRI検査を受けることで的確な診断が確定しますので、このような症状があてはまる場合は早急に病院を受診するようにしましょう。        

一般的な治療法として、急性期の痛みの激しい時期では安静、頚部牽引などを行い、消炎鎮痛剤の投与で経過観察としますが、保存療法で症状が軽減しない場合は手術が適応されることもあります。

 

★ショック症状

ショックとはいろいろな原因・誘因によって急激に全身の循環血液量が減少し、精神的・身体的活動能力が著しく低下した状態をさします。原因としては、次のようなものがあげられます。

 1)重度の障害で痛みが激しい。          

2)複雑骨折、重度の挫傷がある。         

 3)大量の出血をおこす。          

4)恐怖、悲嘆など精神的打撃が大きい。          

5)内臓への障害がある。          

症状としては、顔面が蒼白で、反応が鈍くなり、指先、唇、耳などは暗紫色への変化が現れます。

顔や手に冷や汗が出て体温が下がり、しばしば体の震えや悪寒などが見られます。

脈は速くて弱いため、触れることが出来ない状態になります。呼吸が浅くて回数が多く、しかも不規則であり、血圧も下降します。重症の場合は全く意識がなくなり、深く長い呼吸と浅く短い呼吸を繰り返すようになります。        

ショック症状が見られる場合は、仰向けに寝かせて脳や心臓に十分な血液が流れるように枕を用いず頭を低くして10〜15度くらい下肢を挙げるようにします。

頭部に外傷・障害のある場合は、水平の体位に保つかわずかに頭を高くするようにします。                                            

★ 脳震盪(しんとう)症                                             

ラグビーのタックルで頭を打って倒れたときや、ボクシングのノック・ダウンを受けた後に見られることがあり、意識障害が一過性にあるものです。

通常6時間以内に意識障害は回復するとされています。          

頭部損傷の場合はただちに意識確認をおこないます。

意識が確認できたら選手に時、場所、状況に関する質問をおこない、返答状態や動作に異常がある場合は直ちにスポーツ活動を中止させます。

瞬間的な意識喪失が見られる場合でも軽度の場合は1〜2分以内に意識が戻り、スポーツ活動に復帰しようとします。

この際も注意深く選手の状態を観察することが必要です。

 

以上がアメフトでよく見られるスポーツ傷害です。

アメフトほど、大きな選手が高速でコンタクトするスポーツはなかなかありません。

プロテクターを装着しているとはいえ、身体には相当なダメージがあります。

大きな故障が起こる前に、早めの治療をお願いいたします。        

柔道のスポーツ傷害・外傷について

こんにちは!

今日は柔道におけるスポーツ傷害につて解説していきます。

柔道は、相手を投げ、首を絞め、体を固め、関節を極めることで勝敗を決めるスポーツであるため、非常に傷害の発生率が高いといわれています。

受傷するときは技をかけにいくよりも、受け手にまわるときのほうが多く、ムリな体勢を取ることによっておこります。

特に下肢の傷害が多くみられますが、手を突いて防御することによる上肢の傷害も発生します。

よくみられる傷害については、肩関節(亜)脱臼・鎖骨骨折・半月板損傷・前十字靭帯損傷などがあります。


★肩関節(亜)脱臼                                             

上腕骨と肩甲骨をつなぐ肩甲上腕関節(いわゆる肩関節と呼ばれる部分)は実に様々な動きをすることができます。

それは同時に肩関節の不安定性を持ち合わせています。投球動作など腕が肩より上方にあがり、振りかぶった姿勢のときが関節力学的に弱い肢位(しい)とされ、そのときに大きな力やストレスが肩にかかることで脱臼することがあります。

そのほとんどは上腕骨が前方にズレる前方脱臼といわれるものです。        

脱臼は完全に関節の接地面がズレた状態、亜脱臼とは一部関節の接地面が残っている状態をいいます。

亜脱臼の場合は肩の位置が通常と変わらないように見えますが、少しでも動かそうとすると痛みを伴います。

脱臼の場合は異常に肩が落ちた状態が見られます。        

このような傾向がみられたらただちにアイシングと圧迫を実施し、バンテージなどで固定をしてすぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

一度肩関節の脱臼を起こすと8割以上が再発するといわれており、関節が不安定になっていくとされています。

保存的には安静とローテーターカフを含めた肩関節周囲筋群の強化をおこなうようにします。

重度の場合は手術療法をおこなうこともあります。


★鎖骨骨折                                             

鎖骨骨折は肩でもっとも多発する骨折です。

骨への直接打撃によっても起こりますが、実際は転倒して腕や肩から力が鎖骨へと伝達されて起こることがほとんどです。

鎖骨骨折は介達外力(かいたつがいりょく:外力が加わった部位から離れた部位に骨折が生じるもの)による骨折の代表的なものです。コンタクトスポーツ(ぶつかり合いのあるスポーツ)や転倒する可能性のある動作(スキー、スケートなど)をする選手によく見られます。        

骨折部での強い痛みと腫れ、圧痛などが見られ、動きによっては骨折端どうしがこすれあって生じるガリガリという感覚(礫音)が起こることもあります。

また選手は肩甲帯にかかる力を軽減するために患側(ケガをしている側)の腕を抱きかかえるようにしています。

このような症状が見られたら上肢をバンテージなどで固定し、アイシングをしながらすみやかに医療機関に搬送して医師の診察を受けるようにしましょう。        

痛みがなくなった頃から少しずつ可動域を戻すリハビリテーションを行うようにします。

4〜6週間後、しっかり骨が癒合したかどうかをレントゲン撮影で確認し、その後競技復帰するようにしましょう。

しっかり骨癒合されていないまま復帰すると再骨折する可能性があります。


★半月板損傷

半月板は膝関節内にある組織で、大腿骨と脛骨(けいこつ:すねの骨)の安定性を与え、膝関節にかかる体重負荷を吸収分散するクッションの働きをします。

半月板が損傷されると円滑な膝の動きが妨げられます。         

 半月板損傷の特有の症状として、膝のロッキング(引っかかり現象:円滑な膝の動きが損なわれた状態)があらわれます。

完全伸展あるいは屈曲(膝の曲げ伸ばし)ができず、激しい痛みが伴い、弾発音(クリック)とともに動きが回復する場合はその典型的なものです。サッカー、バスケットボール、バレーボール、テニス、野球などの受傷が多くみられます。         

 損傷部位によってはギプスや縫合手術で治ることもありますが、それ以外では半月板の切除手術が必要となります。                                             


★有痛性分裂膝蓋骨                                                                     

 膝蓋骨の一部が分離し、離開がみられるものを分裂膝蓋骨といいます。特に膝蓋骨の上外側にみられることが多く、半数は無症状です。

しかし痛みのあるものは有痛性分裂膝蓋骨(ゆうつうせいぶんれつしつがいこつ)といい特に激しいスポーツや運動中または運動後に膝関節痛を起こします。

分裂膝蓋骨は男女ともにみられますが、痛みを訴えるものの多くは男性にみられます。

痛みが出た場合はRICE処置を行い、しばらく練習量を減らしたり、安静にすることで症状は軽減することが多いです。

また大腿四頭筋は膝蓋骨に付着しているのでこの筋肉のストレッチを行うことも有効です。

しかし分裂膝蓋骨と母床(膝蓋骨の本体)との境目の部分に圧痛が続く場合には、手術によって分裂膝蓋骨を摘出することが必要となります。

手術後はしばらくは激しい運動は控えるようにし、徐々にリハビリを行いながら競技復帰を目指します。

およそ2〜3ヶ月ぐらいが目安となるでしょう。


★前十字靭帯損傷                                                                      

前十字靭帯は膝内部にある靭帯で、主に脛骨(けいこつ)が内旋(ないせん:内側ひねり)しながら前方にいきすぎないように抑制する働きがあります。

この靭帯が断裂、損傷すると脛骨は前内方へ亜脱臼し、膝関節の安定性は損なわれることになります。         

他競技ではサッカー、バレーボール、バスケットボール、スキー、野球などで受傷することが多く、受傷時には靭帯の切れる鈍い音を感じることがあります。

その後数時間すると膝関節が腫れ、膝の中に血がたまることもあります。                                                            膝関節の外傷の場合は前十字靭帯損傷を念頭に置いた上で、すみやかにRICE処置を行い、医療機関で診察を受けるようにします。

ケガの急性期(受傷から48時間以内)を過ぎてスポーツ活動に復帰すると、膝くずれを起こし、二次的に半月板や軟骨に損傷が及ぶことがあります。

受傷後もスポーツ活動を続けたい場合は、前十字靭帯の再建手術(靭帯を作り直す手術)が必要になることが多いようです。 再建手術には膝蓋骨についている膝蓋靭帯を使用する方法(BTB法)とハムストリングス(ふとももの裏の筋肉)の半腱様筋(はんけんようきん)を使用する方法(ST法)、人工靭帯を使用する方法などがあり、それぞれに長所と短所がありますので医師と相談の上手術法を選択することになります。手術後は再建した靭帯が緩まないように最善の注意を払いながらリハビリを行い、個人差はありますが約半年から8ヶ月程度で競技復帰することが可能となります。

 

以上が柔道でよくみられる代表的なスポーツ傷害です。

武道は元来、人間を殺傷する技です。

スポーツとして体系化されルールにのっとって行われているとはいえ、身体へのダメージは他競技と比較しても大きなものとなります。

普段の稽古による鍛錬はもちろんのこと、きっちりとしたケアをおこなわずに競技を続けると、身体に故障を起こすのは明らかです。

武道系の選手は、武道をしているのだから、少々痛いのは当たり前と考える傾向があります。

たしかに、ちょっとした打ち身程度なら放置しても大丈夫でしょうが、大きな障害につながる可能性のある痛みが潜んでいることもあります。

根性も大切ですが、身体が壊れてしまっては元も子もないので、無理をせず早めに治療に来ていただきますようお願いいたします。

 

 



バスケットボールによるケガについて

こんにちは。
今回はバスケットボールによるスポーツ傷害について書いていきたいと思います。

バスケットボールによる怪我はたくさんあります。
スポーツによる怪我は100パーセント防ぐことはできません。

バスケットボールに多い怪我は、足首の捻挫、膝の捻挫、肉離れ、打撲などです。
足首の捻挫は一番多く診られます。

バスケで骨折や脱臼は少ないですが、突き指による怪我や肩の脱臼はあります。

バスケの怪我で来る患者さんを診ると、必ずと言っていいほどみな足の指に力が入っていません。
また親指の付け根に魚の目ができてる子もいます。
指に刺激がないので特に小指の爪が無くなりかけていいたり、外反母趾や内反小指になってる子もいます。
足の指に力が入らないと、重心が後ろに傾いたり足首に力が入りずらくなります。
つまり、怪我をしやすくなってしまうのです。


バスケはとてもハードなスポーツなので、あらゆる体に歪みを生むことがあります。
スポーツ心臓、成長障害などで、成長障害とは成長軟骨や骨端線の障害、関節の内、外反変形、疲労骨折や機能障害などです。
今のスポーツは競技で勝つ事が優先され、これは小学生でも例外ではありません。
その為、痛みをがまんし来院するころにはだいぶ症状が進んでいる事が多くあります。
最悪手術やスポーツを断念しなくてはならない事もありますので、痛みを感じたら我慢せずすぐに医療機関を受診してください。

最後に一番多い足関節の捻挫ですが、軽い捻挫を自然に治してる方もいますが、たかが捻挫と言ってもとても危険です。
一度の捻挫で何十年も苦しむ方もいます。
また関節がゆるくなり、いわゆる「くせ」になることもあります。
これは、捻挫に伴い関節のズレが生じそれがそのまま固まってしまうからです。
治ったようでも疲れてくると腫れたり、押すと痛かったり力が入らなかったりするので、たかが捻挫と思わず必ずしっかり治してください。
一度緩んだ関節は元に戻すのは大変ですから。

当院ではスポーツ専門の治療院としてアスリートさんの痛みの除去、競技の復帰さらにはパフォーマンスの向上につながるように取り組んでいます。
また、足元の測定や筋肉量・バランスの計測を行いプレーの中での癖を予測し痛みが再発しないように持っていきます。

バスケットは怪我の多い種目です。
当院では特殊な電気治療器(EXE)や鍼灸、テーピングなど様々なアプローチ法を用意し一人一人の症状にベストな治療を組んでいきます。

スポーツでの基本は違和感を感じたら無理をしないことです。
出来ればその時点ですぐに体を診てもらえる所に行くのが予防になります。
痛みがでて故障してしまうとどうしても練習を抜けてしまう期間が出てきてしまいます、もしお体に不安があるのであればぜひ一度ご連絡ください。

 

当院URL⇒http://physical-care.e-chiryo.jp/

スポーツ選手・アスリートに必要な足のアーチ

こんにちは

今日は、スポーツをする上で

必ず必要な足のアーチの話をします。

 

 

足裏は親指の付け根、小指の付け根、かかと、この3点に重心を置き、つないだ所に程よいアーチを作っています。



一般的には、土踏まずと言われるところは、親指とかかとをつなげている所で「縦アーチ」と呼ばれます。

小指からかかとをつないだ「外アーチ」と呼ばれるところは外側に倒れ込まないようにアーチで支えています。

そして、親指と小指をつないだ指の付け根の「前足部ア-チ」は、歩くたびに関節が当って痛くないようにアーチで盛り上げ、指先にしっかり力が加わりバランスとるのに必要なアーチです!

この3本のアーチが程よい弓状をしていることが大切なのです。

程よいアーチを形成している事により、

  1. クッション機能  →  衝撃を吸収し疲れを予防します。
  2. ポンプ機能 → 血行を促進し、むくみ、冷えを予防します。

 

 

ここで質問です。

3本足の三脚と4本足のイス、どちらがより安定すると思いますか?

正解は三脚です。イスは確かに安定しますが、「地面が平たんなら」という条件付きになります。

もっと言うなら、平らな床でもガタガタしているイスもありますよね?

その点、三脚は地面の凹凸に合わせて、自由自在にバランスを取ることができます。

自然界に直線はなく、人間の歴史上、今のように道路が整備されたのも近年のことです。

3つの接地点で体重を支える構造は、整っていない地面を歩いてきた人間にとって、

体の土台を安定させるためにベストな仕組ということになります。

また、足裏は体の表面積の1%程度しかありません。

その面積だけで体重全てを支えるのは、物理的に無理がありますよね。

そこで活躍するのがこの3本のアーチです。

足裏の血管や筋肉へのダイレクトな衝撃を防ぐクッションになったり

体重を逃がしながら分散させるポンプになったり、体を前に運ぶための前進力になったり、

人間が歩行する上で欠かせない機能なんです!

 

程よいアーチを形成している事により、

  1. クッション機能  →  衝撃を吸収し疲れを予防します。
  2. ポンプ機能 → 血行を促進し、むくみ、冷えを予防します。

 

 

 

<足裏のアーチが崩れると>

ふくらはぎ、裏もも(ハムストリングス)などに疲れが出やすく

つることも多くなります。

また、前足部アーチが崩れてくると

指先が使えにくくなり、

バランスも悪くなり、陸上などの走る競技

バレー・バスケなどのジャンプ系競技だけでなく

サッカー・テニスなどのフットワーク系の競技にも影響を与えます。

 

<こんな症状があったら要注意>

 

「足が幅広になってきた」
「歩くと疲れやすくなってきた」
「タコや魚の目ができてきた」
「外反母趾が進んできた」

などの足トラブルが発生したら、ほぼ間違いなく、足裏アーチが崩れています。

 

 

<治療、改善方法>

矯正テーピング!

足裏に刺激をしっかり入れること!

足をしっかり使うこと!

足指じゃんけん「パー」

足指じゃんけん「グー」

足の指を大きく広げる運動。

骨と骨との間の靭帯を強化し、横のアーチを形成するのに有効な運動です。

簡単なようですがビクとも動かずまったく広がらない場合もあります。

でも、毎日続けていれば3ヶ月ぐらいで見事に広がるようになります。

 

 

足裏アーチの崩れ=体の土台の崩れですから、

体のどこに、どんな症状が発生してもなんら不思議ではありません。

スポーツにも影響を及ぼします!

 

足のことで

ご相談があれば一度ご連絡ください!

鍼灸での全身調節

こんにちは。

今回は鍼灸で効果を得ることができる全身的な効果について書いていきたいと思います。

鍼灸とは全身調整

 身体自身が元々持っている元気を取り戻せるように、
 身体全体を調整 していく事が鍼灸の本来のはたらき です。
 身体全体を調整していくことは、遠いように見えて、
 実は 一番の近道 なのです。

 

  「全身調整」といえばまず思い浮かぶのは、
  「骨格調整」や「姿勢・バランスの調整」といった、形のはっきり見えるもの。
  次に「自立神経調整」や「血のめぐりの調整」といった、
  直接は見えないけれども形のわかるもの。
  では、鍼灸治療でいうところの「全身調整」とは、
  一体どのようなものでしょうか?

  鍼灸治療(経絡治療)における「全身調整」を考えるとき、
  「調整役」という役割に例えてみると分かりやすいと思います。
  「仕事を調整」したり「人を調整」したりする、
  「調整役」の人を思い浮かべてみて下さい。

  仕事や政治の現場において一番大変なのは「調整」ではないでしょうか?
  一つの部署を優遇すれば、必ず他の部署にしわ寄せが来る。
  そこをどのように調整するべきか・・・
  一方の要望を通せば、必ず他方で不満が噴出する。
  どこに「落としどころ」を見つけるか・・・

  あちらを盛り立てれば、こちらを抑え、
  足りていないところには気をくばり、
  あちらの主張もこちらの主張も出来るだけ穏便にまとまるように、
  一点だけを見るのではなく、関わりのあるものすべてが上手くいくように、
  細かく地道に少しづつ、時間をかけて、説き伏せてまわる・・・

  そんな地味な、縁の下の力持ちのような「調整役」の働きこそが、
  まさに鍼灸治療でいうところの「全身調整」に相当します。

  身体全体をみて「あちらを盛り立てれば、こちらを抑え、
  足りていないところには気をくばり、一点だけを見るのではなく、
  関わりのあるものすべてが上手くいくように・・・」
  といった働きかけを行うのが、鍼灸治療の「全身調整」なのです。
  この鍼灸治療の「全身調整」の事を「本治法」といいます。

  本治法とは、「1回受ければウエストが10p細くなる!」
  といったような派手さや華々しさはありません。

  けれど地道に全体を調整していく事で、
  時間が経つにつれ、その働きは大きな結果を生む事になります。

 

西洋医学にない視点

 「身体全体をみる」
 「全体を同時に捉えるシステムがある」
 という事が、鍼灸医学の特徴であり強みです。
 専門分化された西洋医学にはない視点です。

  同じ人の身体でも、見方を変えれば見える現象は変わってきます。
  物事に行き詰まった時、ちょっと見方を変えてみる事は大切ですよね?
  身体の悩みも、ちょっと見方を変えてみる事はとても意味のある事なのです。

  西洋医学は、様々な検査数値を用いて身体を細分化してみる事が出来ます。
  「客観性」に支えられている世界である、と言えるかもしれません。
  それ故、患者さんの訴える「主観性」はしばし置き去りになることがあります。

  鍼灸医学は「客観性」に乏しいといわれます。
  それは「客観的」な数値で表現できないものを対象としている、
  という事に他なりません。

  痛みなどは、数値で測る事の出来ない「主観性」そのものであります。
  (ペインスケールもあくまで自己申告であり主観的なものです。)
  患者さん自身が「痛い」「つらい」と感じるものは、
  検査数値で表現できなくとも「痛い」「つらい」ものなのです。

 

調節障害の鍼灸治療法

調節障害の鍼灸治療症例と臨床経験

調節障害の鍼灸治療:調節障害の方450名。【脳透穴針】治療法:百会、人中、足三里、下関、頬車、合穀、中、気海、内関、三陰交、太沖。

調節障害の鍼灸治療臨床経験:中国医学鍼灸院では、今も多くの調節障害の方が通っていらっしゃいます。調節障害の方の一人一人の症状に合わせて、中国医学鍼灸院はきめ細かい針灸治療を行っています。中国医学鍼灸院の針灸治療では、調節障害の方の生活の質と予後は非常に良好で、大多数の調節障害の方は会社や学校の復帰が可能になりました。
調節障害の場合、私の経験では、かなり早い段階に鍼灸治療を始めれば1か月もかからずに症状が軽くなり、普通に生活できるようになります。鍼灸治療はかなり有効な方法で、今までたくさんの調節障害のの方さんを治してきました。調節障害を示唆するような症状がみられた場合、早めに受診すれば、よくなるまでの時間も短くなります。

 

当院では初めの問診で患者様の持っておられるお悩みを聞いていきます。
その中で本人にあった治療を探していき症状がいち早く取れていくように努めていきます。
人間の体は複雑です、そのままにしておくと思いもよらない不具合が色々なところから出てくる可能性があります。
もし、お悩みであればぜひ一度ご連絡ください。

当院URL⇒ http://physical-care.e-chiryo.jp/

冷え性についての鍼灸治療

こんにちは!

今回は冷えについて書いていきたいと思います。


冷えとは



鍼灸院に来院される患者さん、特に女性に多いのが冷え性。
主訴として来院される方もいらっしゃいますが、
いくつかの症状の一つとして訴えられることも多いものです。

中には「体質だから」と諦めている方も少なくなく、
いくつもの冷え対策を試みてきたであろうことが窺い知れます。



一口に冷え性といっても冷えの症状はさまざま。

  • 足先が冷える
  • 足首から下が冷える
  • 膝から下が冷える
  • 腰から下が冷える
  • 手足ともに冷える
  • 冷えのぼせる
  • 足の裏が熱る
  • 手や足が熱るが寒がりで冷えを感じる
  • 体表が熱く身体の内側で冷えを感じる(真寒仮熱)
  • 全身及び内外ともに冷える
  • 他覚的には冷えているのに自覚はない 
                        などなど



さて東洋医学では「冷え」をどのように捉えるのでしょうか?


実は東洋医学では上記のような症状としての冷え、
すなわち「冷え性」だけではなく、
すべての症状の背景に「冷え」があると考えます。


この「冷え」を「精気の虚」と言います。
この場合自覚的に冷えを感じるかどうかは問いません。


「精気の虚=冷え」とはすなわち内臓の機能的失調を意味します。
別の言い方をすると
陰気と陽気の不調和な状態、
さらには全体的な気の力が低下している状態と言えます。
症状や個人差は様々ですが、ひとえに生命力の低下状態と言い換えて良いでしょう。

  • 「陽気」とは身体を暖め、様々な機能を促進させる活動的な性質を持った気です。
  • 「陰気」とは身体を冷やし、様々な機能を抑制する働きを持った気です。
  • 陰陽の基礎は陰にあり、陽気は陰気によって制御されます。



健康な心身はこの陰気と陽気が程よい調和を保っており、
この陰陽の調和が崩れるとさまざまな症状が発症します。



すべての病の基礎には陰気の弱まりや不足、すなわち陰の虚があります。
この状態を「陰虚」といいます。
陽気を制御し、身体全体に適度にその熱を分配していた陰気が虚すことにより、
陽気は体表や身体の上部に偏ってきます。
反面陽気が不足した下半身や身体内部が冷えることになります。
陰虚によって寒熱の偏在が生まれるのです。



陰虚がさらに進むと陽気そのものもまた弱まってきます。
この状態を「陽虚」といいます。
暖める作用を持つ陽気そのものが不足しているのですから、
冷えがさらに進んだ状態と言えます。

ここで大事なことは
陽虚とは陽気が虚しているだけではなく、陰も虚しているということです。
陽虚とは陰虚が進んだ状態であり、陰も陽もともに虚している状態なのです。


幼少期から体力のないいわゆる虚弱体質といわれる人は、
この陽虚状態にあるといえます。
また最近ではある年代を境にして陽虚傾向の人たちが増えています。

さらにはエアコンなどの普及、食事や生活スタイルの変化などの影響により、
若い世代や子供の中にも基礎体温の低い低体温症の方が増えています。

基礎体温が低いということは、免疫力が弱いということ。
健康を保つための体力が落ちているということです。
それは動物としての生命力が弱いということですから、
たとえば不妊症の原因ともなります。

快適で便利な過保護な環境にならされた身体は年々弱体化していく傾向にあるのです。


これらの方は環境の変化に順応する力が低下しているため、
周囲の温度に敏感で暑がり且つ寒がりということも多くなります。
風邪を引いても短期間で治せず、ずるずるといつまでも微熱や症状が続く方もいます。

体力測定で図れる体力も大切ですが、
それ以上に環境の変化に柔軟に対応し、健康を保てる力、
風邪などを引いてもさっと熱を出し、短期間で治せる回復力、
そのような体力こそが大切なのです。



さて陰虚によって寒熱の偏在が生まれるわけですが、
この寒熱の偏在があらゆる症状を生み出します。
陽虚であっても生きている以上陽気が完全になくなるわけではありませんので、
この原理は変わりません。

上手にコントロールされなくなった陽気(熱)や陰気(寒)は、
停滞した場所や経絡で悪さを働きます。

陰虚の冷え性に付随しやすい症状として、
便秘・頻尿・不眠・むくみ、その他 足のほてりや痒み などがありますが、
これらの症状は基本的にこの停滞した陽気、すなわち熱によって起こります。

つまり「精気の虚=冷え」によって生じる
偏った寒によって冷え症状が、
偏った熱によって上記のような症状が生まれるのです。

基本的には
大腸経に熱が滞ると便秘
膀胱経に熱が滞ると頻尿
胆経に熱が滞ると不眠
という具合に停滞した経絡あるいはその関係する臓器の持つ働きに影響を与えるのです。
(実際にはもっと複雑で、また違う病理的経過を辿るものや
逆の症状が現れる場合などもあります。)

陰虚が進み全体的な気血の量が不足し、より冷えの進んだ陽虚という状態になると
気力・体力が低下し、集中力の欠如・注意力の散漫、食欲不振、視聴覚過敏などの症状、さらには不安感や焦燥感、うつ的傾向など精神症状にもつながってゆきます。

例えば咳や熱、湿疹、下痢など身体を改善してゆく働きとしての症状とは違って、
これらの症状は危険を知らせる警報としての意味合いの強い症状ですから、
よりしっかりとその旨をご本人が受け止めて、治療に臨むことが大切になってきます。



このように「冷え性」というものは
東洋医学においては「精気の虚」という根本的な冷えを背景に生まれる
生命力低下のバロメーターであり、
対症療法的に対処すれば良いようなものではないのです。



たとえ「冷え症」という症状名で一括りにできたとしても、
人により病態も体力も体質も違うのですから、安直に症状だけを診て
「この症状にはこのツボ、あの症状にはあのツボ」というわけにはいきません。

冷え性という症状を目標に治療するのではなく、
どの臓器が弱り、どの経絡に寒または熱が停滞しているのか。
氣(気・血・津液)の状態はどうなっているのかを捉え、
その「冷え性」の病理的背景に応じた治療が必要なのです。

問題にすべきはこの「精気の虚」という根本的な冷えそのものなのです。

 

冷えを招く3つの原因

普段の服装
おなか、腰、足首など、くびれているところや首という名前の付くところが冷える服を着ていませんか。
おなかには人間が生きて行くうえでとても大切な内臓がしまわれています。
ここが冷えると身体は、手や足にあたたかい血液を送ることを止め、
内臓にまずあたたかく栄養のある血液を送ろうとします。
その結果、手や足が冷えてきます。腹巻や、スカーフ、レッグウォーマーなどを上手に使いましょう。
普段食べている物
なにげなく食べているものの中には、身体を冷やす働きを持ったものがあります。
暑い真夏にちょっと頂くだけなら身体の熱を冷ますのに良いとは思いますが、
旬ではない食べ物や、南の国の食べ物など一年中手に入るからと言って好きなだけ食べていれば身体を冷やしてしまいます。
なるべく旬の食べ物、日本で昔から食べられているものを口にする方が良いでしょう。
普段行っていること
普段同じ姿勢でいることが多いと血液の流れが悪くなります。
体温は血液に乗って運ばれますから、動かないでいると暖かな体温が運ばれにくくなり冷えの原因になります。
そして、動くことで筋肉からは熱が発生しますのでなるべく身体を動かすようにしましょう。
(無理に激しい運動をするよりもウォーキングなどの毎日続けて出来る運動が良いでしょう)
また、ストレスも身体の血液の流れを悪くして冷えを招きます。自分にあったストレス解消法を見つけましょう。

自分のおなかを触ってみて下さい。
冷たいところはありませんか?
硬いところ痛むところはありませんか?

手足の冷えは自分でも気づきやすいですが、実はおなかが冷えている方も多いのです。
おなかには人間が生きてゆくうえで大切な臓器が入っていますから、
身体はここにあたたかい栄養豊富な血液を送り込もうとして
手足の血流を押さえてしまい、これにより手足が冷たく感じます。

 

当院では問診をしっかりさしていただき患者さんの冷えがどこから来ているのかを考え、その方に合った治療をしていきます。
また、体のバランスや筋肉量などの計測もでき日常生活の癖を見抜くことで生活の中で改善していける点を探します。
冷えは単純に冷たいだけでなく体のいたるところに不備を生じさせます。
もし、お悩みであればご連絡いただけたらと思います。

当院URL⇒ http://physical-care.e-chiryo.jp/

 

当院へのアクセス

 

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